カリフォルニアの庭と黒猫と里子

庭・猫・健康・里子のことなど

社会の格差 : 優遇された白人とそうじゃない人たち

黒人差別の話がたくさん世の中に出回り、今まで気づいてなかったり無視していたりした差別や格差が前より浮き彫りになっている気がします。差別される側であっても差別する側であっても、目に見えてしまう今日この頃。自分も前より確実に意識するようになりました。今までどれだけ私は自分の無知を無視していたのでしょうか。

 

長くてうまくまとめられていませんが、アメリカに住んで20年。白人と結婚して黒人の子供の里親になり、地域で子供に係わる仕事をしている私なりに感じていることを書き留めました。

 

 

優遇された白人と結婚するということ

白人の旦那と付き合い始めた12年前。周りの私に対しての扱いが変わったことを覚えています。入りにくいなあ~って思ってたレストランなんかも旦那と一緒だと平気で入れたり、ウェイトレス・ウェイターからの扱いがずっとよくなったのをはっきりと感じました。付き合う前はアジア人が多い場所が自分の行動範囲でしたが、白人と付き合い始めて行動範囲が広がりました。

 

旦那は私の大切な人生のパートナーですし、もう12年一緒にいますし、ここまで来ると白人として彼のことを見るとかあまりないです。夫婦としての日々が日常と変化した今、自分の生活が旦那といることで変わったこともすっかり忘れていました。旦那の家族は白人の中でもブルーカラー、労働者階級の人達なのですが、それでもこの世界で最も優遇された位置にいる種類の人間なんだった、と今回のことで再確認させられました。

 

私は博士課程までこの国で勉強したし、資格もとって今までやってこれたから、ある程度の自信みたいなものはあったのです。でも実際は私がここまでやってこれたのも、安全な地域に一軒家を構えられたのも、旦那が白人でこの地域出身の人だからということが大きいことを気づかされて、恥ずかしいことですがそれに気づいてなかった自分に情けなくなった次第です。 

 

 

 仕事で感じる社会格差 

 

Covid19のロックダウン以来、クリニックに来たがらない人が増えて家に来てくれと頼まれるようになりました。今までクリニックに来ていた子供を家庭訪問で何人か診ています。患者の住んでいる家や地域を実際に見るようになり、アメリカの超格差社会をもっと身近に感じるようになりました。

 

たとえば最近湖沿いに新しい家を買った白人夫婦。子供には発達障害があるのですが、かわいい服や靴がたくさんクローゼットにしまってあり、発達をうながす良いおもちゃもたくさんあり、完全に改築された家は美しく豪華で、両親や祖父母の愛情を一心に受けて育っています。リビングとキッチンが一体になった広い一階は大きなガラス越しに湖が望め、テラスには湖を眺めながら入るプールにジャグジーがあります。とっても親切な家族ですが、一方で会話は新しく買うテスラのことだったり、ボートだったり。子供の世話はナニーに頼っている部分もあります。ハウスキーパーや、庭師以外の非白人をそのコミュニティーで見かけたことはありません。

 

その家の後に訪問するのがヒスパニック系が多い町。 

患者の家の前で車を止めるとき、私は必ず貴重品をグローブボックスに入れて鍵をかけ、外からカバンが見えないようにしています。家はフェンスで囲まれ、庭の芝は枯れています。家の中はおばあちゃんがきれいにしているので、最低限のものはそろっていますが、とても狭い。うちから20分の運転でそんな地域になります。白人はドラッグやってそうなホームレス以外、ほとんど見ない地域です。 

私にはもう一人この地域の患者がいて、その子の母親はシングルマザーで障害があるこの子を育てています。おもちゃもないし、ろくな食べ物も食べてない、いつも心配になる二人です。でもママは一生懸命で、彼女の愛は大きくて。

 

家族の愛は一緒だと感じます。

 

発達障害があるであろう赤ちゃんに、障害を乗り越えて元気に生きていってほしいと願う気持ち。可能性を最大限に広げてあげたいと思う気持ち。

金持ちであろうが貧乏であろうが、社会の高いステータスにいようがいまいが同じだと感じます。

 

そして地域も家もすんごい差なんですけど、子供たちにはなーーーんの違いもないんですよね。子供は子供。赤ちゃんや小さな子供は自分の家にいいおもちゃがあるとかないとか、自分が恵まれているか恵まれていないかなんて知らない。愛情と世話を受けていれば大丈夫だから。

 

でも大人から見るとすごい貧富の差で、そして貧富の差は肌色の差に明確に分かれている。

 

働いても疲れててもお金がはいってこない、十分なものを買ってあげられない親たちと、たくさんのものを持っている優遇されている白人たちを交互に訪ねるとやっぱり違和感を感じずにはいられなくて。

 

どちらが幸せかというとそれはまた全然別問題なんですが、ただ、子供の可能性を広げてあげるにはやはり優遇された立場にいるほうが優位なわけです。

 

偏りすぎているそのWealth、やはりおかしいよ。。と思ってしまうわけです。

 

 

里子の兄

そして貧困層の里子の家族の話です。

自分の里子が来たところです。

何世代の積み重なるトラウマ、精神疾患、ドラッグ中毒などで負のサイクルにはまった人間たち。そこから抜け出すのは容易なことではありません。

 

里子には18歳のお兄さんがいます。

里親家庭を転々として、問題を起こしながらも高校を卒業しました。彼がもらわれることはなかった。彼を養子にしてくれる家庭は現れなかった。18歳を過ぎた今彼は里親システムから放り出され、いとこのうちの転がりこんで一緒に住んでいるそうです。

そしてそのいとこや彼がみんなで一緒にテキサスに引っ越すことになったと聞き、最近彼らの家の前で撮った写真をもらいました。 

 

18歳のお兄さんは里子とこれからもコンタクトをとりたいと言っていたらしいので、電話番号をあげました。そして、「里子はあなたのことをよく話しますよ。電話してくれたらつなげるからいつでもしてくださ」、とテキストを送りました。里子はお兄さんと話したくて一生懸命留守電にメッセージをのこしました。

「電話していいかわからなかったけど話したかったから電話したよ。会いたいよ。」と。 

頑張ってメッセージを残す我が子の言葉と姿にせつなくなりました。 

 

お兄さんから返信はありませんでした。

 

里子にはこれまた別の家庭に養子にもらわれた他のお兄さんがいるのですが、そのお兄さんの養母は彼らと引き続きコンタクトをとっており、うちの里子が安定している良いおうちにもらわれたということをこの18才のお兄さんに伝えたと言っていました。

 

里子が”安定したよいおうち”にもらわれたと知って、それを邪魔したくないという思いなのか。

それとも黒人じゃない家庭にもらわれたことに怒りを感じたり、黒人じゃない私たちとはつながりを持ちたくないのか。それとも一緒にたいして住んだこともなかった弟に対してそれほど思い入れはないのか。。彼の気持ちはわかりません。

 

送られてきた写真は、いとこ家族とお兄さんがみんなで並んで家の前で撮っているものでした。

見るからに貧しい家。

 

お兄さんの笑顔は私の里子と目元のやさしい感じが特に似ています。

でも里親のところにいた時より、やせほそっていて、顔色が悪いのが心配です。ドラッグをやっているのじゃないかと思ってしまいます。

 

彼に連絡先を教えたことに不安がないわけではありません。彼は確実にたくさんのトラウマを抱えて生きている人間だから。

ここから這い上がってほしいし、里子と健全な関係を気づいてほしいとも思う。でもそれが社会的にできにくい構造になっている。

彼のことを思うと心苦しいし心配だし、これから里子とどう関わっていくのかも正直心配です。私たちは優遇された場所にいるから。お兄さんは里親システムのなかで、孤独を感じながら育ってきた。親に傷つけられ一生信頼することができる大人に出会った確率は、養子にならなかったことを考えると非常に低い。その場所から、たった18歳の黒人の男の子に這い上がって仕事見つけてしっかりと働けっていっても非常に難しいはず。心苦しいです。

 

 

今色々な議論がされています。

 

このままではいけないと思っている人もたくさんいれば、関係ないと思っている人たちもたくさんいる。分断をひどくする方向に走っている人もいれば、歴史をしっかり勉強して勝者にとっての歴史ではない、偏らない理解をしようとしている人たちもたくさんいます。

 

誰が個人的に悪いとかいうわけじゃないし、私が生きている場所を後ろめたく思うことも間違っているような気がするのですが、私たちは自分のいるところを再確認しなくてはいけない。優遇されている立場の人間は意識を変えないといけない。程度は違うけどやっぱり優遇されていない立場の人間を応援していかないといけないと思うのです。

 

格差の大きい社会でいろいろなサイドを見てかかわりを持つというのは疲れるものだと思います。私はこの1ー2ヶ月ぐったりと疲れました。

 

自分にとって楽な場所から出たくなくなるのは当然なことだと思います。その方が楽ですもん。

 

しかし私は里親になるという選択をしちゃったことで、私の小さな世界から出ていかなくてはいけないと感じています。この生き方を選んだ以上、格差を無視してこれ以上生きちゃいけない。

 

黒人差別について、いろいろな人の感想などを読み、黒人が犯罪を犯すからしょうがないとかの意見もたくさんみました。この二人の意見を聞くと少し見方が変わるのではないかと思います。違う立場の人の声を聞くことは必要です。

 

https://www.youtube.com/watch?v=v4amCfVbA_c

https://www.youtube.com/watch?v=llci8MVh8J4

 

時間も翻訳の才能もないので日本語に訳せてませんが、しかも字幕をどうやってつけるのかとか知らにゃいので。。。英語がわかる方はぜひ見てほしいビデオです。

 

私は二個目のキンバリーさんの、「We don't own anything!!」と叫ぶ姿が印象に残っています。

 

お時間があったらぜひ。

 

そしてこの本はなぜ、白人と差別に対して語り合うのが難しいかを理解するのに役に立ちました。ほんっとーに白人と人種差別について語り合うのは難しいです。何回か試みたけど一瞬で会話が終わります。笑

白人にはぜひ読んでいただきたい本ですが有色人種にも、ああそんなわけなのねえ。と理解が深まるかもしれません。でも、もういいようちらはそんなの知っとるわ!と言いたくなる部分もあり。。。でも読んでよかったと思います。旦那とのすれ違いもなんとなく理解できた気がします。それに自分も日本ではマジョリティですから自分の意識も少し変わったように思います。

 

私個人の体験と感じていることをつらつらと書いてしまいましたが長々と読んでいただいた方、ありがとうございます。

 

不安定な世の中、思うように行き来できない世の中ではありますが、皆様の体と心の健康が守られますように。

里子が来て2年と4か月

Covid19のせいで考えることが増えた今日この頃です。

 

仕事は半分に減り、収入的にはきついのですが私はこのペースが今実はかなり気に入っています。

 

ご飯をしっかり作る余裕があり

ガーデニングをちょこちょこする余裕があり

週末にしっかりと家族で時間を過ごす余裕があり

 

仕事をちょっとできて

子供と離れる時間もあって

じっくりと考えることができる時間がある。

 

なんて最高の贅沢ではありませんか。。。。

 

なんて言っていられるのも、今のところお金が減ってきてないからでありまして

 

先延ばしされた確定申告の期限も迫っていますし

お金払わないといけませんし

収入減ってますし

仕事先の賃貸停納してますし(爆

正直これから3か月先が恐ろしい。。。と思ってはいるのですが。

 

 

 

さて里子の養子の最終手続きも近くなってまいりました。

里子が来て2年と約4か月。

 

4月に終わると言われていたのが、コロナのおかげで6月後半に伸び、そしてさらに伸び、おそらく8月。もしかしたら秋になってしまうそうですが。。。

 

今いろいろありすぎて、頭が爆発しそうな私です。

 

 

里子を受け入れて

 

トラウマについてたくさん学ばせてもらって

 

人間の心理もたくさん学ばせてもらって

 

たくさんの人の教えや助けを受けて

 

人種間の摩擦や社会の問題に対しても考えさせられて

 

旦那との関係を再構築させられ

 

この2年と4か月

 

正直人生で今一番たくさんのことを学ばせてもらったと思います。

 

自分の情けなさ、足りないところを目の前に突き付けられ

 

自分がマイノリティで外国人だということをつきつけられ

 

自分に子供ができないということを見つめ

 

社会の負を里子を通して感じました。

 

 

 

正直つらかった。自分で決めたこと。

受け入れると決めたこと。なんて浅はかな決断だったのかと正直思います。

 

私は何にもまったくわかっていなかった。

 

 

いまでもそうです。いまでもわかってない。

 

里子に申し訳なくていっぱいになります。

 

 

ただでさえ、めちゃくちゃ大変な乳児期、幼児期を過ごしたのに

こんなに足りてない親でごめん。と本当に思います。

 

でも彼がもう大事な子供であることは変わらず

たまに逃げ出したくなることもたくさんあるけれど

彼もここにいたいと言ってくれている。

 

もう家族になっています。

 

 

変な家族だけど。肌の色も文化もバラバラ。

ぶきっちょだし、疑い深いし(旦那と里子)

私は丸のみしすぎるし。

 

でも人間として親としてカップルとして、自分たちだけでは絶対にできなかった成長をさせてもらいました。そして今でもこれからも成長させてもらえると思っています。

 

 

最近養子が近づいてきているので心の準備のために里子に話すようにしています。

そうすると今日も昨日も、いきなりスーツケースを持ち出して外を歩きだした里子。

 

あれ、どこかおでかけ?

 

と聞くと、きまずそうに

 

「僕、家出て違うとこ探すから。。。。」

といいます。

 

そういうこと言われると自信のないあほちんな里親の私は、私じゃやっぱりだめなのかな。。。と思ってしまいます。

 

んでも彼が聞きたい言葉は

「何いってんの、あなたのうちはここでしょ。どこにも行ってほしくないよ。」

そして抱きしめてもらうこと。

 

そういう風にいってもらいたくてこんなことしたの?って聞くと、

素直に、「うん」というあたりまだまだかわいい7歳です。

 

でもきっと心の中に、出たい気持ちもあるのかもしれません。

生まれてきた家族、肌の色が同じ家族、文化を共有する家族、友達に、「え、あの人がママなの?」と言われなくてすむ家族。。。それを求めたいと思う気持ちはあるだろうし、当たり前の気持ちだと思います。

 

だから、ずっと家族でいてほしいよ。どこにも行かないで。と伝えると同時に、そんな気持ちを持っていてもいいよ。と。いろんな気持ちがあって当たり前だからね。という話もしてはいます。

 

 

異文化間、異人種間の養子は難しいといわれています。でもアメリカでの異文化間の養子はものすごく頻繁に行われています。その背景には子供を養子にする余裕のある家庭は白人に多いということがあるのですが。

 

アメリカ人の特に白人は、養子の文化背景、人種の違いを無視する傾向にあるそうです。(これはセラピストたちから聞く話であってリサーチなどの確証はありません。)

 

私たちの子供なんだから私たちのやり方で育てる。

 

間違ってはいないような気もするのですが、

 

私は彼が彼のすべてを大切にできるようになってほしい。

肌の色も、踊りがうまいことも、祖先がおそらくアフリカのどこかから来たことも、美しい黒い瞳も、クルックルの髪の毛も、誇りに思ってほしい。白人の文化に全部合わせる必要がないということを知ってほしい。

 

異人種、異文化間の養子、子育ては親がやはりたくさん勉強していかないといけないのだと、ここ最近改めて感じました。

 

アメリカで大きくなっているBlack Lives Matter運動。

 

たくさんの思いが駆け巡っています。

黒人の息子を育てる。

アジア人の私では、私流の子育て、では足りません。愛があればそれだけでいいわけではありません。愛は必須。それに加えてもっともっと必要です。

 

 

少しずつでも勉強していこう。

頑張ります。

黒人であるこの子の未来がもっと明るい未来でありますように。。


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黒人差別 里子の未来のために

暴動が激化する1日前、仕事に出かけようと急いで車を走らせていたら市役所の前でゆっくりとプラカードを一人で掲げて歩いている初老の黒人女性を見かけました。

 

Black Lives Matter.

たった一人でお花の絵で飾ったプラカードを掲げ、ゆっくりゆっくり歩いていました。

 

悲しそうながらも強い思いを感じられる表情をされていました。その姿を見て、この人はどういう思いをして生きてきたんだろ。この人は、そしてこの人の親やおじいさんおばあさん、ひいじいさんひいばあさんはどんな思いをして一生を送ったんだろう。って思ったら涙が出てきてしまいました。

 

このあとうちの町でも少しずつ抗議運動は広まっていきました。

 

少しずつ進歩してるとはいえ、黒人差別の根は本当に深いです。

 

去年姉がガーナに仕事に行きました。

その時に港のそばにあった歴史的建造物の門。

そこには Point of No Return と書かれていたそうです。

 

ここから先にいったら戻れないということ。

 

その門からどれだけの人が奴隷としてヨーロッパ、アメリカに連れていかれたのでしょうか。。。

 

黒人に対する激しい暴力的差別は日常茶飯事で起きているこの国。ずっと前から多分もっと多く起きていたのでしょうが、おそらく簡単にビデオが撮れるようになったことも身近に感じるようになった一因なのだと思います。ニュースにならないで起きていることなんてたくさんあると思います。

 

 

アメリカでは車を走らせていて、警察に止められるときは黒人の人たちはかなり注意しなくてはいけません。勝手に銃に手を伸ばしていると勘違いされ、殺されることがあるからです。

 

 

一度フリーウェイで路肩に止めさせられている黒人一家の車を横目でみたことがあります。BMWを運転していて、裕福そうな、日曜だったので教会の帰りでしょうか、みんなきれいな服を着ている家族でした。

 

それでも運転していたお母さんは気をつけて車を路肩に止め、顔は緊張と恐怖に満ちていました。一瞬でしたが私の目にそのお母さんの顔が印象に残ったのをおぼえています。

 

 

私のうちの裏庭側には黒人さん一家が住んでいます。

 

里子をはじめて受け取ったとき、一家のお父さんに言われました。君たちがやってることは素晴らしいことだと思う。だけど黒人の男の子を育てるということはどう言うことだかわかってるのか? 警察に対してどういう態度をしなくてはいけないか、犯罪者と勘違いされないように教育できるのか?命を守るために厳しくしつけないとダメだ。その覚悟はあるのか?私も手伝えることがあれば手伝うから、いつでも聞いてくれ。と言われたのです。

 

旦那はこの国で育ってるのでもちろんその事実は知っていたけど、実際に自分の家族にそういう問題が出てくることを改めて認識したといってました。私はな~んもわかってなかった。

 

そしてプリスクール(年中さん)を始めたとき、ある日機嫌がすごく悪かった里子の様子をみて、あれ、なにか学校であったの??と聞いてみると

 

ママ、僕は悪い子なんでしょ?黒人だから。

僕のママ(産みの親)が白人の方がいい人間なんだって言ってた。と言い出しました。

 

それを聞いて私は「それは全くもって違うよ。」と抱きしめることしかできませんでした。

 

誰かに学校でなにか言われたの??と聞くと、

 

「私黒人とは遊ばないの。」ってクラスメートの女の子に言われたといい、泣き出してしまいました。

 

ひえーーーもうきたか。。。。こんなに若い年齢であるんか。。

 

なんとかなだめて、世界には色々な人種があること、ママとパパも違う人種だということ、人種がちがくても友達だって家族だってなれるんだということ。みんな平等であるべきだということを話しました。

 

まだ5才だったので黒人の奴隷からの歴史を教えるにはまだ早いと思ったのですが、簡潔に話しました。有色人種と白人の違い。有色人種は差別されることがあること、黒人は差別をされやすいことを少しずつ説明しました。

 

あなたは黒人だから

あなたのことを肌のいろだけで判断して

いやがられることはこれからもあるよと。

 

悲しいことだし、間違っていることだし、あなたはな~~~~んも悪いことしてないよ。

 

ママはあなたの肌色が大好きだし、とーってもきれいだと思ってるよ。

 

ということを伝えました。

 

 

それからもことあるごとに話しています。

 

里子は今では少しずつ自分に自信が持ててきているようですが、それでも社会から自然と受けとるイメージがあるのでしょう、黒人であることを恥ずかしがったり隠したがったりすることがあります。

 

正解という対応はあるのかわかりません。

私たちがこうであってほしいという理想と現実は違うし、その理想の実現は大きな社会ではなし得ないことなのかもしれません。

 

 

今回の事件でジョージ フロイドさんが警察に押さえつけられているビデオが一瞬テレビに映ってしまったりしたのですが、(急いで変えましたが) 里子は心配そうに今のは??あの人どうしたの?ととても気になったようでした。

 

何でもないよ、と何もなかったふりもできたのかもしれませんが、子供は真実を教えられるべきだと私は信じているので

説明をしました。

 

 

黒人の人が警察に殺されちゃったんだと。

 

黒人であるということで不当な扱いをされてる人たちがまだ一杯いるんだよ。

 

今それでみんなが立ち上がって

 

みんなを平等に扱おうってやってるんだよ。と。命は平等だから。

 

 

まだまだわかってないけど、でも何となく黒人差別の現実はわかってきているようです。

 

先週末うちの町の市役所前でパレードをやっていました。100人程度の小さいものでしたが、みんなちゃんとマスクをしてある程度の距離をとって静かに平和に行進しました。

 

里子はその非日常な光景を見て怖がり、でも見つめていました。一緒に歩きたくないと言うので無理強いはせずに私がまず行進。

 

そこで旦那が里子の前サポートカウンセラーだった人が歩いているのを発見。彼はメキシコ系のアメリカ人で奥さんはメキシコの人です。

 

里子に気づいた彼は里子のそばに来て、ゆっくりと僕と一緒に歩こう。と誘ってくれました。

 

それに納得した里子は私の旦那に肩車してもらい、行進に参加しました。

 

行進にはしっかりと警察も二人パトロールしながら見回っており、私たちの姿を見てにっこりしてくれました。白人至上主義者らしい人が人が近づいてきてなんやら文句をいって来たときもさっと静かに対応に当たってくれていました。

 

私たちが先頭になっちゃったとき、みんなが里子の名前を上げて拍手して、里子は恥ずかしそうにも両手を上げて応えました。行進には白人、メキシコ人、色々混ざってそうな人、黒人、アジア人と色々な人種がいました。

 

黒人の男の人がビデオを撮りながら、世の中は変わっていくと信じてる。とコメントしていました。

 

 

アメリカがいやになることはたくさんあります。超絶資本主義、身勝手な個人主義、物質主義。生産性ばかりを求める仕事のやり方。(個人的な経験と勝手な見解で言っています 😆) 

 

 

でも声をあげられる自由があることは確か。(あげても聞かれるかどうかはおいといて。。)

 

 

いろんな人種が一緒になる美しさを体験できることも確かです。私はそこがアメリカで一番好きなところと言ってもいいかもしれません。

 

今回のことで、せめて私たちの家族のなかと小さなコミュニティのサークルでは肌の色に関係なく子供たちが胸を張れる環境を実現できますようにと祈りつつ、毎日努力をして勉強していく覚悟をさせられました。

 

色々な人がいていい。民族、生活習慣、肌のいろ、LGBT、障害。お互いみんなそのままで美しい存在だっていうことを認め慈しむ。

 

そんな美しいモザイク模様の世界が造られていくように、祈りながらできることを少しずつやっていこうと思います。

 

里子の未来がもっと希望で溢れていますように。。。




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養子へ その2

一年ほど前に私どうやら里子を養子にすることに決めたと言う日記を書いていました。

気がついたら一年もたってますけど
まだ実は里子のままです。。。

まずすべてうまくいっていれば去年の11月にすべて終わってるはずでした。


しかし去年の9月頃公立の幼稚園にうつったあたりから、里子の問題行動が劇的に増え始めました。

新しい環境の変化に対応できず、あまりにも気分や感情のコントロールができなくなって暴力も激しくなり、私も馬乗りになってパンチされそうになるなど、大変になってしまって旦那が養子にする自信がない。と引いてしまったのです。

旦那は私が彼に将来傷つけられてしまうことを本気で心配し、そしてもし私が先に亡くなるようなことがあれば一人で育てる自信がない。。と。

そんな状態の旦那を無理矢理引っ張って養子を進められるわけもなく、かといって一年半も一緒に過ごした里子を、はいそれじゃあね、と追い出すなんて私にはできず。。。

ソーシャルワーカーやセラピストたちとも相談してやっぱり彼がうちに残るのが彼にとっては一番いいだろうと言うことになったのです。

セラピーの数を増やし、6才半を越えたところで向精神薬を処方されました。
最初は薬にたいして反対派だった私も旦那も、薬をとることによって脳のホルモン、ケミカルバランスが整うと、子供も楽になる場合があるケースは見たことがあるし、将来一生必要じゃない子供たちもいるし、と色々相談してやってみることにしました。

母親のお腹のなかにいた頃からストレスやトラウマを受けていて、母親を通じてアルコール、たばこ、メタンフェタミン、コカインなどを体に取り入れてしまっていたこの子に、教育とセラピーだけでその脳内回路を変えろって言うのはかなり大変なことだとも言われました。

一番最初の妊娠3ヶ月の間に、重要な臓器や中枢神経が作られていきます。ドラッグは神経毒が多いですから脳と神経の発達に悪影響を及ぼします。アメリカでは里子になってしまう子供の親はドラッグをやっていることが多い。そして自分が妊娠していることにも気がつかず、胎児は神経毒を浴びて成長し、母親の不安定な心と体の中で育ちます。。


赤ちゃんが生まれたときに血液検査でドラッグが陽性になると病院では離脱症状のためにモルヒネやメサドンなどの強い薬を新生児にあげなくてはいけないそうです。
強いドラッグには強い薬で対抗しなければいけない。悲しすぎます。。


里子は薬をとるようになって暴力が90%減りました。かかっている精神科のお医者さんはPTSDによるADHDらしい症状なども10年前と比べてかなり治療法が進んだといっていました。今里子がとっている薬は副作用も少なく体に残りにくいものだし、脳の神経回路に変化をもたらしてくれるから、って言われました。

まだまだ研究は続いてる状態ではありますが、薬をとるようになってからストレスが減った里子を見ると、薬もやっぱり使いようだと思います。


まあそんなわけで、ティーンになる頃にはもっと大変になるんだろうなと思うんですが、そんなときはやっぱりもうプロに助けてもらいながら、リハビリ施設にいれなくちゃいけないこともあるかもしれない覚悟で、少年刑務所に入るかもしれない覚悟で、この子を養子にすることに決めました。


なんでそんな苦労をかって出るんだって言われるし、自分でも思います。

ただ私たちはこの子の命が愛しく、あわれで、でも美しいと思うので覚悟を決めました。


んで、4月に養子手続き全部終わるはずだったのがコビッドでまた無期限延期に!!

またやっぱ無理!!って旦那が言い出すかと思いましたが今度はもう大丈夫みたいです。

彼が来たお陰で自分のうつ病とも真剣に向き合い始めた旦那。今なんと自分の薬をやめて1ヶ月たちます。
25年取り続けた薬を少しずつやめて、いま自分の心と体を感じようとしています。
私たちの関係も前よりずっと健康的になってきたと思います。


私たちは里子のお陰で何十倍も成長させてもらっています。


これから辛いこともたくさんあるだろうなあと思いますが、まあどうなるかなんてやってみなけりゃわからん。


毎日、今に感謝して今日も一日頑張るぞ!


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里子はお父さんの背中をいつも見ているなと思います。がんばれ二人とも!!

今年の春の庭

Covidのせいでこの2ヶ月ほどいつもより時間がある毎日を過ごしました。
仕事が少し戻ってきてまたあまり時間のない日々に戻ったのですがそれでも忙しかったときよりはるかにスローペースで毎日が進んでいます。


そんなわけで写真とったり庭に出たりする時間は増えました。庭は4年目を迎え、庭の植物たちがそれぞれに定着し、ちょっとやそっとではもう枯れないなというところまで成長したように思います。一度枯れたかに思えたものも、根っこで繋がっていたのか、少し移動して大繁殖していたり、植えたばかりの時は60cm位だった木も、4年で3mほどに成長しました。


人間がストレスを感じていても、世界中の国が異常事態になっていても植物たちは季節と共に命の営みを続けています。私はなんとも言えないストレスを抱えている状況ですが、植物や昆虫、鳥達がいつもと変わらず常に変化している姿に元気をもらっている気がします。私たちも状況に対応、順応しながらやっていくしかないのですよね。。


ハミングバードセージはますます元気に最盛期を迎えました。1~2年目は虫にやられて生き残るかわからないくらいだったのが信じられないくらい繁殖してます。
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シーサイドデイジーを始め、みんなもりもり春から初夏の間にすごい成長を見せます。
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朝日が当たり始めるとすぐに庭に出て心地よいところで寝始めるマメタ。最近は昼間は一日中庭で寝ています。
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今年はこのチューリップポピーが庭のあちこちで大繁殖。。。増え方がすごいので種を作る前になるべく引っこ抜いちゃってます。でもこの黄色で庭がとっても明るくなります。

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朝日と共に在来種のハーブっぽい香りが地面から浮き立って来ます。毎朝気持ちのよい空気を吸って気分が少しよくなります。里子の気分次第であっという間に落とされたりもしますが!


ハミングバードも水浴びに何度も訪れます。
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里子がよく、
「僕は植物とか興味ないの。ママもダディもいっつも植物ばっか!僕はスポーツ系の男だからさ~」なんていうのですが(笑)、確かに育ち盛りの激しい男の子からしたら確かにこういうお庭は物足りないのかもしれません。お友だちのおうちの様に、トランポリンがあったりブランコがあったり、バスケやサッカーのゴールがある方がいいのかもしれません。(歩いて3分のところに公園があるので考えなかった。。)


それでもオンラインのクラスを庭で受けながら(金曜日はみんなで体操をします)、「ママ~~!!急いできて!!見て見て!!蝶々が3匹もいるよ!すごいね!」と呼びに部屋に飛び込んできました。

植物や自然は興味ないなんていっていても自然に興味や関心が育ってるのかなとちょっと期待しています。


庭に来るモナーク蝶。
最近とっても多くて、モナークだけでなくいろいろな蝶が来ます。
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今年は珍しい見たことのない蝶も多く、写真とれたら記録に残そうと思っています。しかし蝶々を写真に撮るのが難しくって!たくさん撮れるといいんだけどな。


そろそろ花たちも終わりに向かいます。
そしたらまた剪定作業。永遠に終わることのない庭仕事。写真はちょっと前ので、きれいなとき真っ盛りですが今は大分荒れてきてます(笑)。仕事少し増やしただけで全く追い付けなくなっちゃった。とりあえず子育て終わったらもっとガーデニングに時間を費やしたいなあ。10年後も20年後もそういうことができる世の中でありますように。元気な心で生きていけます様に。

Covid19の記録 その3 : 人々編

さて

残しておきたいことがもうひとつ。。


ロックダウン始まってから8週間、約二ヶ月が経ったカリフォルニア。

私の住む郡では今のところ死亡者は20人ちょいで、健康な人がなくなったという報告はまだ起きていません。

私のごく勝手な解釈ですが人々の雰囲気だとか心理も週ごとに移っていったように思います。みんな同じような心理状況を体験しているなと感じました。

~最初の2週間~
みんなワケわからずにウイルスを恐れ、やたらと手を洗い、やたらとお互い触れないようにしていた時期。スーパーなどにいくとピリピリした雰囲気。
まだみんな新しいやり方になれていなく、試行錯誤をしていた。アジア人差別はこのときが一番気になったかも。。いろんな情報が飛び交っていて混乱と恐怖が強かった。

~次の2週間~
仕事の量ががくんと減り、また解雇された人たちも出てきて、不安ながらも一気にゆっくりになった生活のペースにちょっとほんわかしていた時期。空気もきれいになり始め騒音が減りまるで世界が静止したような錯覚におちいる。たくさんの人がいろいろな気付きをしていた。新しいリズムに慣れ始めた。子供は学校がないのを喜んでいた時期。

~5週目から6週目~
少しずつイライラが溜まり始めた時期。経済的な不安が増え、Covid19がもたらす症状などの詳細やいろいろな新しい説がニュースに出るようになる。どこへ行っても怒りや苛立ちの空気を感じるようになる。家で働くことのリズムが出来上がってきたと同時に働きにいけないストレスや子供の面倒や家事との両立に対するストレスも募っていく。

~7 週目~
満月の週だったからだろうか。ストレスがみんな限界に近いのを感じる。子供たちみ~んな人のはなし聞けなくなるし問題行動が増える。(うちの子もしかり。。。)子供たちがこぞって泣き出したり、学校に行きたいと叫んだり、友達に会いたい!!と言うようになる。話によると普段文句ばっかりのティーンですら学校が恋しい模様。

~8週目~
母の日の週末を境にみんな我慢の限界になる。立ち話をしてる人が多くなる。近所の子供たちが一緒に遊び始める。2~3家族が集まってしまうことが増える。母の日で集まった家族親戚内で結局ソーシャルディスタンス守れなくなっている。自然系の公共施設(ハイキングトレイルやビーチ)が使えるようになる。駐車場はまだしまったままなのでみんな道路に止めたりしてるから意味がないような。。。。人との会話をしだすと止まらない人が多い。自分も含む。

~9週目~
久しぶりにフリーウェイ渋滞を見る。これが毎日だったことを忘れていた。嫌だな。。。少しずつ小売りのビジネスを開くことを許可されたためか、人出が増えたのだろう。まだまだCurbside pickupといって、オンラインや電話で注文したものを店の外において店の人と近づくことなく受けとるというものしか許可されていないが、小売り店からしたらそれでもなんとか営業したいだろうなあ。。人が少しずつリラックスしてきていて、もうよくない??って思ってる人が増えてる印象を受ける。少しずつ倒産のニュースが増え始める。

とこんな感じでしょうか。。

おまけに猫編

うちのマメタ氏。
毎日里子がいるからか(家のなかで暴れる)そして暖かいからか一日中庭で寝ている。
しかしいつでも要望に答えてくれる召し使いの私がいるからか要求が増える。
猫会議に参加させられたり一緒にここ座れと言われたりだっこしろ言われたり。。
子供が3人いるみたい(旦那を含む)

疲れたなあ。。。。。



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先週末はハイキングに行けて癒されたのですが今週は旦那が腰を痛めてどこも行けませぬ。せめて先週の写真を見て癒されます。

Covid19の記録 その2:仕事編

家にいる時間多いのに、いや、多いからか家がぐっちゃぐちゃです。

 

もともと注意欠陥症気味の私は、何かをやりはじめてほかのことに気がちって中断したりしてしまうタイプ。。

 

んなもんでやりかけの中途半端なものが家じゅうにゴロゴロ散らかり、増えていき、それらを見るたびにもっとやる気をなくすという悪循環に陥っています。

 

なのでこれを書いているのはたぶん半分逃避と、心の整理をしようとしているのかと思います。

 

 

 

私の仕事は理学療法士です。今は子供たちを見ていますが、Covid19のおかげで仕事はあがったりになりました。

 

ZoomやDoxy.meというサイトでオンラインでやっていますが、そこまでしてやりたいという親が全体の4分の1くらいでしょうか。。。

 

私はオフィススペースも借りているのでそのレンタルや、アラーム、電気代などは続けてかかります。

 

まだまだ手のかかる年齢の里子をみながら、家からオンラインのセッションをして、家事をして、というのはなかなかに大変でして、悩んでいます。

 

里子の面倒をしっかり見てあげたいし、かといってNOといえない日本人なので、子供を診てほしいと言われればどうしてもYesと言ってしまう。

 

そして毎週のように変わる状況に対していろいろな機関から来るEmailを読まなくてはいけないのですが、そんな時間も心の余裕もなく、このままでは仕事できなくなってしまうのは明白です。

 

とりあえず再来週から里子が午後から預けられるはずなので、午後は仕事に集中して、どう変わるか。

里子も外に出ることができてほかの子供と遊んだら少しよくなるかもしれないので、なんとか1日1日1歩ずつやっていくしかないのでしょうね。

 

もう2千万人以上の人が仕事を切られたと。

ほとんどの人はTemporary という話でありましたが、長期化すると倒産も増えるでしょうしホームレスも増えてくるだろうし、税金はこれから増えるだろうし、先のことを考えると不安ですね。

 

今まであったものが突然なくなったことに対して人間はどうやって対応していくのでしょうね。

 

私の職場は、グループセラピーに来る子供たちはみんなでポップコーンを一緒に作って、ゲームを一緒にして、語って、運動して、そんな場所を提供する場所でした。

 

私はグループセラピーにくる子は見ていませんでしたが、作業療法士と心理療法士に理学療法士、言語聴覚士みんなで一緒に子供たちを診る仕事でした。子供たちがもっと自分に自信をもって生きていけるように。まさにそれがみんなの目標で一緒に働いていました。

少し変わっていて、学校や社会生活で少し受け入れられがたい子供たちが心地よく過ごせる場所で成長していく。そんな仕事場が私はすごく好きでした。

 

子供たちが少しずつ自信をつけて新しいことに挑戦しようと変わっていく姿を見るのが何よりうれしくて。

 

 

それがもうしばらくはできないのです。

 

今やっているビデオ会議を通してのセッションにも意義はあると思います。

まず家で何もできない子供たちの毎日にある程度の構造や規律を組み込むことができます。

そしてとりあえず家でも何かできることをやり、体と脳を刺激させる。

それくらいはできているかと思います。

でももちろんクリニックでやれることとは全然違うし、バンドエイド的な役割しか今はできてないかなと思います。

 

今の状態はやっぱり生物兵器戦争と同じ状態だと思っています。

こんな時だからこそ集まって一緒に頑張っていきたいのに、それができない。

 

なんかハッとしたアイディアがひらめけばいいのですが、なかなかそうもいきませんね。。。

とりあえずみんなの体と心がなんとか保てるように少しずつできることをするしかないのかなあ。

お金が続く間は。。。ですが。。( ノД`)シクシク…

 

早く落ち着くことを願うしかありません。

 

 

今日はオフィスを借りているビルのオーナーに賃貸を免除してもらうための書類をそろえたいのですが

気が重いわ~~~。

 

このビルのオーナー、若い20代の兄弟なんですけど、二人ともテスラ乗ってるし。

自家用飛行機でいろんなとこ行くし。

どれだけ金持ちなんだろうと思います。でもめっちゃケチです。

親から受け継いだお金でそういう暮らしをして、でもうちらみたいな小者からはお金を巻き上げるのですよ。。。フフフ。人生ってほんといろいろですね。

 

2か月くらい免除してくれーー。私はこの安い賃貸だって払うのけっこうな負担なんだ~~~!

 

と最後は文句を吐き出して締めます。

 

みんな頑張って乗り越えられますように!!