カリフォルニアの庭と黒猫と里子

庭・猫・健康・里子のことなど

アプリコットの木

うちの庭にあるアプリコットはなかなかのサイズで、庭の中心になっていました。


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今まで庭に気持ちのよい木陰を作ってくれていたよい木でした。数年前から花の付きが悪くなり、幹からは樹液が出てくるようになっていましたし、根本にはこぶ病みたいなものもでき始め。。

 

今年はもう花は咲かさないのかと思いきや、数年ぶりに大量に花を咲かせ、実をたっぷりつけてくれたので、もしかしたら大丈夫かと期待してたのですが。。


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まだまだ元気と思ったのもつかの間、たわわになった実は枝についたままどんどん腐っていってしまいました。

 

最初は私がちゃんと間引きをしなかったからかなあなんて思っていたのですが、放っておいたら実がそのまま腐ってカビがそこから枝に広がってしまったのです。

 

夏のガーデニングは私はあまり好きじゃないのです。

なんせ夏は乾期の盛りなのでチリホコリがすんごくて。

 

もともとアレルギー性鼻炎があり下手すると喘息みたいにゼーゼーしてしまう私はこの時期は荒れ放題になる庭を見てみないふりしてやり過ごしていたのですが。。。

 

しかしカビにやられて見るからに弱ってきた木を見て、これはヤバイ、とネットサーチ。どうやらこれはBrown Rotというカビの病気らしかったのです。

 

どうしようと迷っているうちに、どんどん木が葉を落とし始めてしまいました。先っちょの枝からみるみる枯れていきます。

 

これはまじでヤバイと思って、樹医をネットで探して診断に来てくれるか頼みました。

治せるのか、それとももう無理なのか。

 

今回来てくれた樹医はしっかりと植物の知識がある人でした。木を見るなりこれはいつ頃からですか、ここに病気のサインが出てますね。と診断を始め、樹皮ももう元気がないですし、これはかなり長い間病気だったと思いますよ。もう助けるとか言う段階ではないので放っておいたらそのまま枯れます。もうこれは助かりませんね。免疫ももう落ちていたのでBrown Rotにもかかったんでしょう。

 

と診断を下してくれました。そしてどちらかというと庭のオレンジの木の放っとかれ度が気になったようで、虫のダメージがひどいしこれは治療しないとダメですよ。とダメ出しされました。

 

まあオレンジは置いておいて。。。

(今年はどの木も夏の間になんかすごい成長をして剪定が追い付かなかったのです。去年の秋にやった剪定じゃ足りなかったようで、葉が混みあいすぎて害虫やネズミが来てしまったのです。。。。)

 

まあそんなわけで

今日アプリコットの木が最期を迎えます

木が大好きな私としては悲しいですがもう仕方ありませんね。昨日は周りを掘り返して今日のために地中にある灌漑のチューブを外に出す作業をしました。

 

 

この1週間火事で空気が悪かったのですが昨日は久しぶりに青空が少しだけ見えたのでホコリと公害予防にマスクをしながらやりました。暑かったけど久しぶりにさわる土仕事は楽しい。。

 

でもアプリコットの木とはお別れです。今までありがとうとお礼を言いました。

 

樹医さんもこの木は推定25~30歳だと思いますよ。といっていたのでやっぱり寿命なのかもしれませんね。私たちがもうちょっとちゃんとしたケアをしてあげてればもう少し長生きしてたのでしょうが。

 

この木は病気だったため、今幹と根っこを掘り出したところに新しい木を植えてもすぐに枯れてしまうと言われました。

 

だからしばらく木を植えないでみようかと思っています。木の代わりに息子が基地をつくれるように小さな見張らし小屋みたいなのをたてようかと旦那と話しています。そんなので遊んでくれる年齢もあと3~4年でしょうから、その後に新しく木を植えようかと話しています。

 

ちなみにあまりにも最近庭を無視していたので心配だったのですが土は元気そうでした。そういえば土を掘り返す作業なども全然してなかったと反省。土を掘り返して植物などの古い株を取り除いてあげると植物たちが少しキラキラするような気がします。

 

私はプロじゃないのでわかりませんが、庭の土は固くなくてフワッとしていて、菌や昆虫、腐葉土とまでは言いませんが有機物が含まれている土が出来上がっていました。

 

最初引っ越してきたときかっちかちの土だったので、まるで林に来て土を掘っているみたいで、子供の頃雑木林でよく遊んだ思い出がよみがえりました。

 

庭に自然を持ってくるっていう当初の計画は、完璧ではないですが少しずつ進んでるかなと思います。でも健康な土と植物を保つには植物のリズムと一緒に、柔軟に、でも勤勉に庭仕事しないとなあと反省しました。植えたものが育ってほしいように育てるより彼らにリズムにあわせて庭のデザインを変更していく。そんなガーデニングができたらなあと思うのです。

 


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野生っぽい庭の土。


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たったまま枯れてきているアプリコットの最期の姿。ごめんよ~。今までありがとう~😿

庭に来てくれてる鳥たちもしばらくは寂しいだろうなあ。。。

 


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この頃は元気だったな

 

養子手続き終了 コウノドリとオランダへようこそ

(養子が8月10日に確定し正式に里子が我が子になりました。

里子と養子の道のりに関してはもっともっと書きたいことがあるので別ブログで始めます。これと同じ記事を載せて、そこから振り返りながらまとめていく予定です。こちらのブログでは子供に関してはこれを最後にします。そろそろガーデニングブログも少しずつやりたいので!)

 

 

 

私にはここ約3年間避けていたことがある。

 

それは漫画・コウノドリを読むこと、またはコウノドリのドラマを見ることである。

 

私には漫画好きの姉がおり、気に入った漫画があると教えてくれる。

 

 

海外からもネットで買って読めるようになったのはほんとありがたいことで、よく買って読んでいる。漫画を読むのは私のホームシックには良薬なのだ。もちろん日系マーケットに行って日本のお菓子を買って食べるのも大事だけれども。

 

 

随分前から姉には薦められていたコウノドリ。

表紙を見ただけでわかる。これは赤ちゃんや赤ちゃんを産む人、産科の話だろうと。 

人が妊娠して子供を産む話をどうしても読む気になれなかったのが、2年半里子として育てていた子供が養子となった今、ようやく読む気になったのだ。その気分の変化には私自身も驚いた。

 

 

私たち夫婦は不妊症だ。

いろいろなことを経て、ここまできてやっとこの作品に触れられる気になった。

 

 

結果、はまった。

 

この1か月間寝る間を惜しんだり、子供をテレビ付けにしたりしながら(だってどこへも行けないし~とダメ母な自分に言い訳しつつ・・・)コウノドリ全巻読んだし(ちなみに漫画はかなり早く読めるので二日間の夜更かしで全部読んだ)

ドラマの方は時間かかったけどこれも全部で2週間ほどかけて夜更かししながら全部見た。

 

特別養子縁組の回では特別に涙が出たし

赤ちゃんを妊娠して無事に産む人たちの映像を見ても傷つかず、むしろ感動していちいち涙した。

 

 

不思議だ。

 

里子を里子として育てている間はどうしても見る気になれなかったのに。

 

養子は自分でおなかで育てて、痛い大変な思いをして産んだ子供ではない。私の子供は4歳と大きくなってから来た子だし、赤ちゃんの頃の彼を私は知らない。

 

 

私はこれが自分の道だとやはり納得したのだろうか。自分でもいまいちよくわからない。いろいろ大変なことを経験する人たちの話が多いからというのもあると思う。妊娠したこともない私は流産や死産のつらさは想像すらできない。

 

 

ドラマはドラマだから登場する旦那たちもなんだかんだいい人が多いし、お医者さんもいい人たちで熱意がある人ばっかり。きれいにまとめられてるし、感動するように作られてるってわかってるけど、それでもちゃんと妊娠と出産が当たり前に安全ではないこと、奇跡であること、社会問題や実際の子育てのつらさなども描いてくれているし、とてもいい作品だと思った。

 

 

最後まで全部見たくてシーズン1も2も見た。

それで最終回でまた涙が出た。

特に最終回にグッと来たのにはわけがある。

 

 

最終回に紹介されるダウン症の子供を持った親が書いたという、オランダへようこそ、という詩。

 

オリジナル英語版はWelcome to Holland.

 

妊娠して子供を待つ間のワクワクを、イタリア旅行を楽しみに計画することに例えた詩だ。

 

イタリアではこうしたい、ここにいくぞ、とワクワク楽しいことを想像しながら準備する。ついに旅行の日になってイタリアに向かったのに、ついてみたらオランダだった。

そしてあなたはここにいないといけない、と言われる。

もしイタリアに行きたかった、イタリアに行くはずだったのに、イタリアだったら、とずっと悲しんでいたら、オランダにあるきれいな風車もチューリップも、レンブラントの絵画にも気づけないかもしれない。オランダの良いところを楽しめないかもしれない。

 

というような内容の詩だ。

(たくさんネットに本文があるので興味がある方は検索してみてください。)

 

障害がある子をもつ親に向けて書かれたのだと思うが、悩みは小さかれ大きかれ、子育ては思ったようにいかないもの。誰にでも響くものがあるかもしれない詩だ。

 

 

私たちは子供が欲しくてもできなかった。不妊歴12年だ。けっこうな年月だ。

たくさんの人に出会って、里子・養子の道を行きなさいと言われた気がする私たちにとってもウンウンとうなずくものがある詩だ。

 

さらにグッと来たのにはもうちょっと理由がある。

私たちはこの詩の通り、オランダへ行ったことがある。

 

私の旦那はイタリア系だ。

付き合いだしたころからずーっと、一緒にイタリアに行きたいね。と言っているがまだ叶っていない。

 

里子を迎え入れる前年の2017年。姉が出張でドイツに行くという連絡をしてきた。

その時、私も行きたいな~。今ヨーロッパに行ったらどれくらいかかるかな~となんとなく検索したら意外と安いチケットが見つかったのだ。

 

それで旦那に言った。

ねえねえ、お姉ちゃん仕事でドイツ行くって言ってるんだけどさ、同じ時期に行って合流してちょっとヨーロッパ旅行しない?と。

 

ヨーロッパも地中海沿岸にしか興味がなかった旦那。とくにイタリアには前から行きたがっていた旦那は、え~、せっかくヨーロッパ行くならやっぱりイタリア行きたいじゃん。と消極的だった。

 

でも飛行機代は地中海沿岸の国は極めて高く、倍くらいした。

 

ドイツは私は以前にいったことがあってすごく気に入ってたので、いいじゃん、ドイツ楽しいよ。一緒に行けたら楽しいし。アイスランドから入るとめっちゃ安いチケットあるんだよ。と旦那に見せると、少しずつ乗り気になっていった。

 

まあそんなわけで計画を始めて、アイスランド、デンマーク、ドイツ、オランダを回る旅をすることにしたのだ。

 

夢のイタリア旅行ではない。旦那と一緒に、彼のおじいちゃんが産まれ育ったアマルフィ海岸の町へ行く夢の旅行ではなかったんだけど。イタリアでおいしいものをたくさん食べて美しいものにたくさん触れてローマ帝国の歴史を感じる夢の旅行ではなかったんだけど、結果北ヨーロッパへの旅行は新しい発見がたくさんあって、ものすごく良い旅になったのだ。

 

そして特に私たちが気に入ったのがオランダだったのだ。移住したい、と思うくらい。家の値段調べたり、ビザや言葉のこと教育システムのことなど調べちゃうくらい、気に入った。オランダで出会った森では美しさに涙を流した。

 

そんなことがあったので、この詩は特にグッと来た。

 

私が思い描いた人生は全く違う方向へ行った。

 

この道を行くからこそ見えてくるものがきっとあると信じていたい。私たち文化も生物学的な特徴もまったく違う3人が一緒に生きていくことに意味なんてないのかもしれないけど、私たち3人それぞれの人生、少しでも生きててよかったって思えることが多くなるように、願っている。

 

 

このオランダへようこその詩。コウノドリを見てからちょいと検索した。そしたら、これを読んだ、難しい障害をもつ子供の親が書いているブログが出てきた。彼女はこの詩に対しては少し否定的で、そんなノンキなこといってられなくて複雑な気持ちになると言っていた。だって実際難しい障害がある子への子育ては「ただ違う場所なだけ」とか、「のんびりした場所」なんていうこの詩とは少しずれがある。PTSDをもつ私の子供も同じだ。汚くて見たくない社会の闇を垣間見ることがあるからだ。唾をはかれ、髪の毛をむしりとられてるときにそんな呑気なこと言ってられない。でもその時彼女はこの俳句に出会ったといっている。

 

江戸時代の俳人水田正秀

「蔵焼けて さはるものなき月見哉」

私の蔵が焼け落ちた。ああ、これで月がみえる。。。

 

うん。これもしっくりくる。

思い描いたものが崩れ去って初めて気づくことがある。初めて見えることがある。

 

 

私は里子を受け入れてから暗くてつらい時間をたくさん過ごしてきた。でも今、私の人生の目的と目標が見つかったような気がしている。

 

単なる思い込みなのかもしれないけど。

 

 

養子の手続きが全部終わってから書こう書こうと思っていても、気持ちがまとまらなくて書けなかった。

 

でもなんかコウノドリのおかげで少し気持ちがまとまった気がしている。

 

私やっぱり、ドラマや漫画に簡単に影響される単純思考なんだな。笑 

気楽に、やっていこう。

 


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 美しさに涙が出たオランダで出会った森

社会の格差 : 優遇された白人とそうじゃない人たち

黒人差別の話がたくさん世の中に出回り、今まで気づいてなかったり無視していたりした差別や格差が前より浮き彫りになっている気がします。差別される側であっても差別する側であっても、目に見えてしまう今日この頃。自分も前より確実に意識するようになりました。今までどれだけ私は自分の無知を無視していたのでしょうか。

 

長くてうまくまとめられていませんが、アメリカに住んで20年。白人と結婚して黒人の子供の里親になり、地域で子供に係わる仕事をしている私なりに感じていることを書き留めました。

 

 

優遇された白人と結婚するということ

白人の旦那と付き合い始めた12年前。周りの私に対しての扱いが変わったことを覚えています。入りにくいなあ~って思ってたレストランなんかも旦那と一緒だと平気で入れたり、ウェイトレス・ウェイターからの扱いがずっとよくなったのをはっきりと感じました。付き合う前はアジア人が多い場所が自分の行動範囲でしたが、白人と付き合い始めて行動範囲が広がりました。

 

旦那は私の大切な人生のパートナーですし、もう12年一緒にいますし、ここまで来ると白人として彼のことを見るとかあまりないです。夫婦としての日々が日常と変化した今、自分の生活が旦那といることで変わったこともすっかり忘れていました。旦那の家族は白人の中でもブルーカラー、労働者階級の人達なのですが、それでもこの世界で最も優遇された位置にいる種類の人間なんだった、と今回のことで再確認させられました。

 

私は博士課程までこの国で勉強したし、資格もとって今までやってこれたから、ある程度の自信みたいなものはあったのです。でも実際は私がここまでやってこれたのも、安全な地域に一軒家を構えられたのも、旦那が白人でこの地域出身の人だからということが大きいことを気づかされて、恥ずかしいことですがそれに気づいてなかった自分に情けなくなった次第です。 

 

 

 仕事で感じる社会格差 

 

Covid19のロックダウン以来、クリニックに来たがらない人が増えて家に来てくれと頼まれるようになりました。今までクリニックに来ていた子供を家庭訪問で何人か診ています。患者の住んでいる家や地域を実際に見るようになり、アメリカの超格差社会をもっと身近に感じるようになりました。

 

たとえば最近湖沿いに新しい家を買った白人夫婦。子供には発達障害があるのですが、かわいい服や靴がたくさんクローゼットにしまってあり、発達をうながす良いおもちゃもたくさんあり、完全に改築された家は美しく豪華で、両親や祖父母の愛情を一心に受けて育っています。リビングとキッチンが一体になった広い一階は大きなガラス越しに湖が望め、テラスには湖を眺めながら入るプールにジャグジーがあります。とっても親切な家族ですが、一方で会話は新しく買うテスラのことだったり、ボートだったり。子供の世話はナニーに頼っている部分もあります。ハウスキーパーや、庭師以外の非白人をそのコミュニティーで見かけたことはありません。

 

その家の後に訪問するのがヒスパニック系が多い町。 

患者の家の前で車を止めるとき、私は必ず貴重品をグローブボックスに入れて鍵をかけ、外からカバンが見えないようにしています。家はフェンスで囲まれ、庭の芝は枯れています。家の中はおばあちゃんがきれいにしているので、最低限のものはそろっていますが、とても狭い。うちから20分の運転でそんな地域になります。白人はドラッグやってそうなホームレス以外、ほとんど見ない地域です。 

私にはもう一人この地域の患者がいて、その子の母親はシングルマザーで障害があるこの子を育てています。おもちゃもないし、ろくな食べ物も食べてない、いつも心配になる二人です。でもママは一生懸命で、彼女の愛は大きくて。

 

家族の愛は一緒だと感じます。

 

発達障害があるであろう赤ちゃんに、障害を乗り越えて元気に生きていってほしいと願う気持ち。可能性を最大限に広げてあげたいと思う気持ち。

金持ちであろうが貧乏であろうが、社会の高いステータスにいようがいまいが同じだと感じます。

 

そして地域も家もすんごい差なんですけど、子供たちにはなーーーんの違いもないんですよね。子供は子供。赤ちゃんや小さな子供は自分の家にいいおもちゃがあるとかないとか、自分が恵まれているか恵まれていないかなんて知らない。愛情と世話を受けていれば大丈夫だから。

 

でも大人から見るとすごい貧富の差で、そして貧富の差は肌色の差に明確に分かれている。

 

働いても疲れててもお金がはいってこない、十分なものを買ってあげられない親たちと、たくさんのものを持っている優遇されている白人たちを交互に訪ねるとやっぱり違和感を感じずにはいられなくて。

 

どちらが幸せかというとそれはまた全然別問題なんですが、ただ、子供の可能性を広げてあげるにはやはり優遇された立場にいるほうが優位なわけです。

 

偏りすぎているそのWealth、やはりおかしいよ。。と思ってしまうわけです。

 

 

里子の兄

そして貧困層の里子の家族の話です。

自分の里子が来たところです。

何世代の積み重なるトラウマ、精神疾患、ドラッグ中毒などで負のサイクルにはまった人間たち。そこから抜け出すのは容易なことではありません。

 

里子には18歳のお兄さんがいます。

里親家庭を転々として、問題を起こしながらも高校を卒業しました。彼がもらわれることはなかった。彼を養子にしてくれる家庭は現れなかった。18歳を過ぎた今彼は里親システムから放り出され、いとこのうちの転がりこんで一緒に住んでいるそうです。

そしてそのいとこや彼がみんなで一緒にテキサスに引っ越すことになったと聞き、最近彼らの家の前で撮った写真をもらいました。 

 

18歳のお兄さんは里子とこれからもコンタクトをとりたいと言っていたらしいので、電話番号をあげました。そして、「里子はあなたのことをよく話しますよ。電話してくれたらつなげるからいつでもしてくださ」、とテキストを送りました。里子はお兄さんと話したくて一生懸命留守電にメッセージをのこしました。

「電話していいかわからなかったけど話したかったから電話したよ。会いたいよ。」と。 

頑張ってメッセージを残す我が子の言葉と姿にせつなくなりました。 

 

お兄さんから返信はありませんでした。

 

里子にはこれまた別の家庭に養子にもらわれた他のお兄さんがいるのですが、そのお兄さんの養母は彼らと引き続きコンタクトをとっており、うちの里子が安定している良いおうちにもらわれたということをこの18才のお兄さんに伝えたと言っていました。

 

里子が”安定したよいおうち”にもらわれたと知って、それを邪魔したくないという思いなのか。

それとも黒人じゃない家庭にもらわれたことに怒りを感じたり、黒人じゃない私たちとはつながりを持ちたくないのか。それとも一緒にたいして住んだこともなかった弟に対してそれほど思い入れはないのか。。彼の気持ちはわかりません。

 

送られてきた写真は、いとこ家族とお兄さんがみんなで並んで家の前で撮っているものでした。

見るからに貧しい家。

 

お兄さんの笑顔は私の里子と目元のやさしい感じが特に似ています。

でも里親のところにいた時より、やせほそっていて、顔色が悪いのが心配です。ドラッグをやっているのじゃないかと思ってしまいます。

 

彼に連絡先を教えたことに不安がないわけではありません。彼は確実にたくさんのトラウマを抱えて生きている人間だから。

ここから這い上がってほしいし、里子と健全な関係を気づいてほしいとも思う。でもそれが社会的にできにくい構造になっている。

彼のことを思うと心苦しいし心配だし、これから里子とどう関わっていくのかも正直心配です。私たちは優遇された場所にいるから。お兄さんは里親システムのなかで、孤独を感じながら育ってきた。親に傷つけられ一生信頼することができる大人に出会った確率は、養子にならなかったことを考えると非常に低い。その場所から、たった18歳の黒人の男の子に這い上がって仕事見つけてしっかりと働けっていっても非常に難しいはず。心苦しいです。

 

 

今色々な議論がされています。

 

このままではいけないと思っている人もたくさんいれば、関係ないと思っている人たちもたくさんいる。分断をひどくする方向に走っている人もいれば、歴史をしっかり勉強して勝者にとっての歴史ではない、偏らない理解をしようとしている人たちもたくさんいます。

 

誰が個人的に悪いとかいうわけじゃないし、私が生きている場所を後ろめたく思うことも間違っているような気がするのですが、私たちは自分のいるところを再確認しなくてはいけない。優遇されている立場の人間は意識を変えないといけない。程度は違うけどやっぱり優遇されていない立場の人間を応援していかないといけないと思うのです。

 

格差の大きい社会でいろいろなサイドを見てかかわりを持つというのは疲れるものだと思います。私はこの1ー2ヶ月ぐったりと疲れました。

 

自分にとって楽な場所から出たくなくなるのは当然なことだと思います。その方が楽ですもん。

 

しかし私は里親になるという選択をしちゃったことで、私の小さな世界から出ていかなくてはいけないと感じています。この生き方を選んだ以上、格差を無視してこれ以上生きちゃいけない。

 

黒人差別について、いろいろな人の感想などを読み、黒人が犯罪を犯すからしょうがないとかの意見もたくさんみました。この二人の意見を聞くと少し見方が変わるのではないかと思います。違う立場の人の声を聞くことは必要です。

 

https://www.youtube.com/watch?v=v4amCfVbA_c

https://www.youtube.com/watch?v=llci8MVh8J4

 

時間も翻訳の才能もないので日本語に訳せてませんが、しかも字幕をどうやってつけるのかとか知らにゃいので。。。英語がわかる方はぜひ見てほしいビデオです。

 

私は二個目のキンバリーさんの、「We don't own anything!!」と叫ぶ姿が印象に残っています。

 

お時間があったらぜひ。

 

そしてこの本はなぜ、白人と差別に対して語り合うのが難しいかを理解するのに役に立ちました。ほんっとーに白人と人種差別について語り合うのは難しいです。何回か試みたけど一瞬で会話が終わります。笑

白人にはぜひ読んでいただきたい本ですが有色人種にも、ああそんなわけなのねえ。と理解が深まるかもしれません。でも、もういいようちらはそんなの知っとるわ!と言いたくなる部分もあり。。。でも読んでよかったと思います。旦那とのすれ違いもなんとなく理解できた気がします。それに自分も日本ではマジョリティですから自分の意識も少し変わったように思います。

 

私個人の体験と感じていることをつらつらと書いてしまいましたが長々と読んでいただいた方、ありがとうございます。

 

不安定な世の中、思うように行き来できない世の中ではありますが、皆様の体と心の健康が守られますように。

里子が来て2年と4か月

Covid19のせいで考えることが増えた今日この頃です。

 

仕事は半分に減り、収入的にはきついのですが私はこのペースが今実はかなり気に入っています。

 

ご飯をしっかり作る余裕があり

ガーデニングをちょこちょこする余裕があり

週末にしっかりと家族で時間を過ごす余裕があり

 

仕事をちょっとできて

子供と離れる時間もあって

じっくりと考えることができる時間がある。

 

なんて最高の贅沢ではありませんか。。。。

 

なんて言っていられるのも、今のところお金が減ってきてないからでありまして

 

先延ばしされた確定申告の期限も迫っていますし

お金払わないといけませんし

収入減ってますし

仕事先の賃貸停納してますし(爆

正直これから3か月先が恐ろしい。。。と思ってはいるのですが。

 

 

 

さて里子の養子の最終手続きも近くなってまいりました。

里子が来て2年と約4か月。

 

4月に終わると言われていたのが、コロナのおかげで6月後半に伸び、そしてさらに伸び、おそらく8月。もしかしたら秋になってしまうそうですが。。。

 

今いろいろありすぎて、頭が爆発しそうな私です。

 

 

里子を受け入れて

 

トラウマについてたくさん学ばせてもらって

 

人間の心理もたくさん学ばせてもらって

 

たくさんの人の教えや助けを受けて

 

人種間の摩擦や社会の問題に対しても考えさせられて

 

旦那との関係を再構築させられ

 

この2年と4か月

 

正直人生で今一番たくさんのことを学ばせてもらったと思います。

 

自分の情けなさ、足りないところを目の前に突き付けられ

 

自分がマイノリティで外国人だということをつきつけられ

 

自分に子供ができないということを見つめ

 

社会の負を里子を通して感じました。

 

 

 

正直つらかった。自分で決めたこと。

受け入れると決めたこと。なんて浅はかな決断だったのかと正直思います。

 

私は何にもまったくわかっていなかった。

 

 

いまでもそうです。いまでもわかってない。

 

里子に申し訳なくていっぱいになります。

 

 

ただでさえ、めちゃくちゃ大変な乳児期、幼児期を過ごしたのに

こんなに足りてない親でごめん。と本当に思います。

 

でも彼がもう大事な子供であることは変わらず

たまに逃げ出したくなることもたくさんあるけれど

彼もここにいたいと言ってくれている。

 

もう家族になっています。

 

 

変な家族だけど。肌の色も文化もバラバラ。

ぶきっちょだし、疑い深いし(旦那と里子)

私は丸のみしすぎるし。

 

でも人間として親としてカップルとして、自分たちだけでは絶対にできなかった成長をさせてもらいました。そして今でもこれからも成長させてもらえると思っています。

 

 

最近養子が近づいてきているので心の準備のために里子に話すようにしています。

そうすると今日も昨日も、いきなりスーツケースを持ち出して外を歩きだした里子。

 

あれ、どこかおでかけ?

 

と聞くと、きまずそうに

 

「僕、家出て違うとこ探すから。。。。」

といいます。

 

そういうこと言われると自信のないあほちんな里親の私は、私じゃやっぱりだめなのかな。。。と思ってしまいます。

 

んでも彼が聞きたい言葉は

「何いってんの、あなたのうちはここでしょ。どこにも行ってほしくないよ。」

そして抱きしめてもらうこと。

 

そういう風にいってもらいたくてこんなことしたの?って聞くと、

素直に、「うん」というあたりまだまだかわいい7歳です。

 

でもきっと心の中に、出たい気持ちもあるのかもしれません。

生まれてきた家族、肌の色が同じ家族、文化を共有する家族、友達に、「え、あの人がママなの?」と言われなくてすむ家族。。。それを求めたいと思う気持ちはあるだろうし、当たり前の気持ちだと思います。

 

だから、ずっと家族でいてほしいよ。どこにも行かないで。と伝えると同時に、そんな気持ちを持っていてもいいよ。と。いろんな気持ちがあって当たり前だからね。という話もしてはいます。

 

 

異文化間、異人種間の養子は難しいといわれています。でもアメリカでの異文化間の養子はものすごく頻繁に行われています。その背景には子供を養子にする余裕のある家庭は白人に多いということがあるのですが。

 

アメリカ人の特に白人は、養子の文化背景、人種の違いを無視する傾向にあるそうです。(これはセラピストたちから聞く話であってリサーチなどの確証はありません。)

 

私たちの子供なんだから私たちのやり方で育てる。

 

間違ってはいないような気もするのですが、

 

私は彼が彼のすべてを大切にできるようになってほしい。

肌の色も、踊りがうまいことも、祖先がおそらくアフリカのどこかから来たことも、美しい黒い瞳も、クルックルの髪の毛も、誇りに思ってほしい。白人の文化に全部合わせる必要がないということを知ってほしい。

 

異人種、異文化間の養子、子育ては親がやはりたくさん勉強していかないといけないのだと、ここ最近改めて感じました。

 

アメリカで大きくなっているBlack Lives Matter運動。

 

たくさんの思いが駆け巡っています。

黒人の息子を育てる。

アジア人の私では、私流の子育て、では足りません。愛があればそれだけでいいわけではありません。愛は必須。それに加えてもっともっと必要です。

 

 

少しずつでも勉強していこう。

頑張ります。

黒人であるこの子の未来がもっと明るい未来でありますように。。


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黒人差別 里子の未来のために

暴動が激化する1日前、仕事に出かけようと急いで車を走らせていたら市役所の前でゆっくりとプラカードを一人で掲げて歩いている初老の黒人女性を見かけました。

 

Black Lives Matter.

たった一人でお花の絵で飾ったプラカードを掲げ、ゆっくりゆっくり歩いていました。

 

悲しそうながらも強い思いを感じられる表情をされていました。その姿を見て、この人はどういう思いをして生きてきたんだろ。この人は、そしてこの人の親やおじいさんおばあさん、ひいじいさんひいばあさんはどんな思いをして一生を送ったんだろう。って思ったら涙が出てきてしまいました。

 

このあとうちの町でも少しずつ抗議運動は広まっていきました。

 

少しずつ進歩してるとはいえ、黒人差別の根は本当に深いです。

 

去年姉がガーナに仕事に行きました。

その時に港のそばにあった歴史的建造物の門。

そこには Point of No Return と書かれていたそうです。

 

ここから先にいったら戻れないということ。

 

その門からどれだけの人が奴隷としてヨーロッパ、アメリカに連れていかれたのでしょうか。。。

 

黒人に対する激しい暴力的差別は日常茶飯事で起きているこの国。ずっと前から多分もっと多く起きていたのでしょうが、おそらく簡単にビデオが撮れるようになったことも身近に感じるようになった一因なのだと思います。ニュースにならないで起きていることなんてたくさんあると思います。

 

 

アメリカでは車を走らせていて、警察に止められるときは黒人の人たちはかなり注意しなくてはいけません。勝手に銃に手を伸ばしていると勘違いされ、殺されることがあるからです。

 

 

一度フリーウェイで路肩に止めさせられている黒人一家の車を横目でみたことがあります。BMWを運転していて、裕福そうな、日曜だったので教会の帰りでしょうか、みんなきれいな服を着ている家族でした。

 

それでも運転していたお母さんは気をつけて車を路肩に止め、顔は緊張と恐怖に満ちていました。一瞬でしたが私の目にそのお母さんの顔が印象に残ったのをおぼえています。

 

 

私のうちの裏庭側には黒人さん一家が住んでいます。

 

里子をはじめて受け取ったとき、一家のお父さんに言われました。君たちがやってることは素晴らしいことだと思う。だけど黒人の男の子を育てるということはどう言うことだかわかってるのか? 警察に対してどういう態度をしなくてはいけないか、犯罪者と勘違いされないように教育できるのか?命を守るために厳しくしつけないとダメだ。その覚悟はあるのか?私も手伝えることがあれば手伝うから、いつでも聞いてくれ。と言われたのです。

 

旦那はこの国で育ってるのでもちろんその事実は知っていたけど、実際に自分の家族にそういう問題が出てくることを改めて認識したといってました。私はな~んもわかってなかった。

 

そしてプリスクール(年中さん)を始めたとき、ある日機嫌がすごく悪かった里子の様子をみて、あれ、なにか学校であったの??と聞いてみると

 

ママ、僕は悪い子なんでしょ?黒人だから。

僕のママ(産みの親)が白人の方がいい人間なんだって言ってた。と言い出しました。

 

それを聞いて私は「それは全くもって違うよ。」と抱きしめることしかできませんでした。

 

誰かに学校でなにか言われたの??と聞くと、

 

「私黒人とは遊ばないの。」ってクラスメートの女の子に言われたといい、泣き出してしまいました。

 

ひえーーーもうきたか。。。。こんなに若い年齢であるんか。。

 

なんとかなだめて、世界には色々な人種があること、ママとパパも違う人種だということ、人種がちがくても友達だって家族だってなれるんだということ。みんな平等であるべきだということを話しました。

 

まだ5才だったので黒人の奴隷からの歴史を教えるにはまだ早いと思ったのですが、簡潔に話しました。有色人種と白人の違い。有色人種は差別されることがあること、黒人は差別をされやすいことを少しずつ説明しました。

 

あなたは黒人だから

あなたのことを肌のいろだけで判断して

いやがられることはこれからもあるよと。

 

悲しいことだし、間違っていることだし、あなたはな~~~~んも悪いことしてないよ。

 

ママはあなたの肌色が大好きだし、とーってもきれいだと思ってるよ。

 

ということを伝えました。

 

 

それからもことあるごとに話しています。

 

里子は今では少しずつ自分に自信が持ててきているようですが、それでも社会から自然と受けとるイメージがあるのでしょう、黒人であることを恥ずかしがったり隠したがったりすることがあります。

 

正解という対応はあるのかわかりません。

私たちがこうであってほしいという理想と現実は違うし、その理想の実現は大きな社会ではなし得ないことなのかもしれません。

 

 

今回の事件でジョージ フロイドさんが警察に押さえつけられているビデオが一瞬テレビに映ってしまったりしたのですが、(急いで変えましたが) 里子は心配そうに今のは??あの人どうしたの?ととても気になったようでした。

 

何でもないよ、と何もなかったふりもできたのかもしれませんが、子供は真実を教えられるべきだと私は信じているので

説明をしました。

 

 

黒人の人が警察に殺されちゃったんだと。

 

黒人であるということで不当な扱いをされてる人たちがまだ一杯いるんだよ。

 

今それでみんなが立ち上がって

 

みんなを平等に扱おうってやってるんだよ。と。命は平等だから。

 

 

まだまだわかってないけど、でも何となく黒人差別の現実はわかってきているようです。

 

先週末うちの町の市役所前でパレードをやっていました。100人程度の小さいものでしたが、みんなちゃんとマスクをしてある程度の距離をとって静かに平和に行進しました。

 

里子はその非日常な光景を見て怖がり、でも見つめていました。一緒に歩きたくないと言うので無理強いはせずに私がまず行進。

 

そこで旦那が里子の前サポートカウンセラーだった人が歩いているのを発見。彼はメキシコ系のアメリカ人で奥さんはメキシコの人です。

 

里子に気づいた彼は里子のそばに来て、ゆっくりと僕と一緒に歩こう。と誘ってくれました。

 

それに納得した里子は私の旦那に肩車してもらい、行進に参加しました。

 

行進にはしっかりと警察も二人パトロールしながら見回っており、私たちの姿を見てにっこりしてくれました。白人至上主義者らしい人が人が近づいてきてなんやら文句をいって来たときもさっと静かに対応に当たってくれていました。

 

私たちが先頭になっちゃったとき、みんなが里子の名前を上げて拍手して、里子は恥ずかしそうにも両手を上げて応えました。行進には白人、メキシコ人、色々混ざってそうな人、黒人、アジア人と色々な人種がいました。

 

黒人の男の人がビデオを撮りながら、世の中は変わっていくと信じてる。とコメントしていました。

 

 

アメリカがいやになることはたくさんあります。超絶資本主義、身勝手な個人主義、物質主義。生産性ばかりを求める仕事のやり方。(個人的な経験と勝手な見解で言っています 😆) 

 

 

でも声をあげられる自由があることは確か。(あげても聞かれるかどうかはおいといて。。)

 

 

いろんな人種が一緒になる美しさを体験できることも確かです。私はそこがアメリカで一番好きなところと言ってもいいかもしれません。

 

今回のことで、せめて私たちの家族のなかと小さなコミュニティのサークルでは肌の色に関係なく子供たちが胸を張れる環境を実現できますようにと祈りつつ、毎日努力をして勉強していく覚悟をさせられました。

 

色々な人がいていい。民族、生活習慣、肌のいろ、LGBT、障害。お互いみんなそのままで美しい存在だっていうことを認め慈しむ。

 

そんな美しいモザイク模様の世界が造られていくように、祈りながらできることを少しずつやっていこうと思います。

 

里子の未来がもっと希望で溢れていますように。。。




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養子へ その2

一年ほど前に私どうやら里子を養子にすることに決めたと言う日記を書いていました。

気がついたら一年もたってますけど
まだ実は里子のままです。。。

まずすべてうまくいっていれば去年の11月にすべて終わってるはずでした。


しかし去年の9月頃公立の幼稚園にうつったあたりから、里子の問題行動が劇的に増え始めました。

新しい環境の変化に対応できず、あまりにも気分や感情のコントロールができなくなって暴力も激しくなり、私も馬乗りになってパンチされそうになるなど、大変になってしまって旦那が養子にする自信がない。と引いてしまったのです。

旦那は私が彼に将来傷つけられてしまうことを本気で心配し、そしてもし私が先に亡くなるようなことがあれば一人で育てる自信がない。。と。

そんな状態の旦那を無理矢理引っ張って養子を進められるわけもなく、かといって一年半も一緒に過ごした里子を、はいそれじゃあね、と追い出すなんて私にはできず。。。

ソーシャルワーカーやセラピストたちとも相談してやっぱり彼がうちに残るのが彼にとっては一番いいだろうと言うことになったのです。

セラピーの数を増やし、6才半を越えたところで向精神薬を処方されました。
最初は薬にたいして反対派だった私も旦那も、薬をとることによって脳のホルモン、ケミカルバランスが整うと、子供も楽になる場合があるケースは見たことがあるし、将来一生必要じゃない子供たちもいるし、と色々相談してやってみることにしました。

母親のお腹のなかにいた頃からストレスやトラウマを受けていて、母親を通じてアルコール、たばこ、メタンフェタミン、コカインなどを体に取り入れてしまっていたこの子に、教育とセラピーだけでその脳内回路を変えろって言うのはかなり大変なことだとも言われました。

一番最初の妊娠3ヶ月の間に、重要な臓器や中枢神経が作られていきます。ドラッグは神経毒が多いですから脳と神経の発達に悪影響を及ぼします。アメリカでは里子になってしまう子供の親はドラッグをやっていることが多い。そして自分が妊娠していることにも気がつかず、胎児は神経毒を浴びて成長し、母親の不安定な心と体の中で育ちます。。


赤ちゃんが生まれたときに血液検査でドラッグが陽性になると病院では離脱症状のためにモルヒネやメサドンなどの強い薬を新生児にあげなくてはいけないそうです。
強いドラッグには強い薬で対抗しなければいけない。悲しすぎます。。


里子は薬をとるようになって暴力が90%減りました。かかっている精神科のお医者さんはPTSDによるADHDらしい症状なども10年前と比べてかなり治療法が進んだといっていました。今里子がとっている薬は副作用も少なく体に残りにくいものだし、脳の神経回路に変化をもたらしてくれるから、って言われました。

まだまだ研究は続いてる状態ではありますが、薬をとるようになってからストレスが減った里子を見ると、薬もやっぱり使いようだと思います。


まあそんなわけで、ティーンになる頃にはもっと大変になるんだろうなと思うんですが、そんなときはやっぱりもうプロに助けてもらいながら、リハビリ施設にいれなくちゃいけないこともあるかもしれない覚悟で、少年刑務所に入るかもしれない覚悟で、この子を養子にすることに決めました。


なんでそんな苦労をかって出るんだって言われるし、自分でも思います。

ただ私たちはこの子の命が愛しく、あわれで、でも美しいと思うので覚悟を決めました。


んで、4月に養子手続き全部終わるはずだったのがコビッドでまた無期限延期に!!

またやっぱ無理!!って旦那が言い出すかと思いましたが今度はもう大丈夫みたいです。

彼が来たお陰で自分のうつ病とも真剣に向き合い始めた旦那。今なんと自分の薬をやめて1ヶ月たちます。
25年取り続けた薬を少しずつやめて、いま自分の心と体を感じようとしています。
私たちの関係も前よりずっと健康的になってきたと思います。


私たちは里子のお陰で何十倍も成長させてもらっています。


これから辛いこともたくさんあるだろうなあと思いますが、まあどうなるかなんてやってみなけりゃわからん。


毎日、今に感謝して今日も一日頑張るぞ!


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里子はお父さんの背中をいつも見ているなと思います。がんばれ二人とも!!

今年の春の庭

Covidのせいでこの2ヶ月ほどいつもより時間がある毎日を過ごしました。
仕事が少し戻ってきてまたあまり時間のない日々に戻ったのですがそれでも忙しかったときよりはるかにスローペースで毎日が進んでいます。


そんなわけで写真とったり庭に出たりする時間は増えました。庭は4年目を迎え、庭の植物たちがそれぞれに定着し、ちょっとやそっとではもう枯れないなというところまで成長したように思います。一度枯れたかに思えたものも、根っこで繋がっていたのか、少し移動して大繁殖していたり、植えたばかりの時は60cm位だった木も、4年で3mほどに成長しました。


人間がストレスを感じていても、世界中の国が異常事態になっていても植物たちは季節と共に命の営みを続けています。私はなんとも言えないストレスを抱えている状況ですが、植物や昆虫、鳥達がいつもと変わらず常に変化している姿に元気をもらっている気がします。私たちも状況に対応、順応しながらやっていくしかないのですよね。。


ハミングバードセージはますます元気に最盛期を迎えました。1~2年目は虫にやられて生き残るかわからないくらいだったのが信じられないくらい繁殖してます。
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シーサイドデイジーを始め、みんなもりもり春から初夏の間にすごい成長を見せます。
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朝日が当たり始めるとすぐに庭に出て心地よいところで寝始めるマメタ。最近は昼間は一日中庭で寝ています。
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今年はこのチューリップポピーが庭のあちこちで大繁殖。。。増え方がすごいので種を作る前になるべく引っこ抜いちゃってます。でもこの黄色で庭がとっても明るくなります。

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朝日と共に在来種のハーブっぽい香りが地面から浮き立って来ます。毎朝気持ちのよい空気を吸って気分が少しよくなります。里子の気分次第であっという間に落とされたりもしますが!


ハミングバードも水浴びに何度も訪れます。
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里子がよく、
「僕は植物とか興味ないの。ママもダディもいっつも植物ばっか!僕はスポーツ系の男だからさ~」なんていうのですが(笑)、確かに育ち盛りの激しい男の子からしたら確かにこういうお庭は物足りないのかもしれません。お友だちのおうちの様に、トランポリンがあったりブランコがあったり、バスケやサッカーのゴールがある方がいいのかもしれません。(歩いて3分のところに公園があるので考えなかった。。)


それでもオンラインのクラスを庭で受けながら(金曜日はみんなで体操をします)、「ママ~~!!急いできて!!見て見て!!蝶々が3匹もいるよ!すごいね!」と呼びに部屋に飛び込んできました。

植物や自然は興味ないなんていっていても自然に興味や関心が育ってるのかなとちょっと期待しています。


庭に来るモナーク蝶。
最近とっても多くて、モナークだけでなくいろいろな蝶が来ます。
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今年は珍しい見たことのない蝶も多く、写真とれたら記録に残そうと思っています。しかし蝶々を写真に撮るのが難しくって!たくさん撮れるといいんだけどな。


そろそろ花たちも終わりに向かいます。
そしたらまた剪定作業。永遠に終わることのない庭仕事。写真はちょっと前ので、きれいなとき真っ盛りですが今は大分荒れてきてます(笑)。仕事少し増やしただけで全く追い付けなくなっちゃった。とりあえず子育て終わったらもっとガーデニングに時間を費やしたいなあ。10年後も20年後もそういうことができる世の中でありますように。元気な心で生きていけます様に。