カリフォルニアの庭と黒猫と里子

庭・猫・健康・里子のことなど

バーンアウト

コロナ禍で2年が経ちますね。

2020年の1月、私は具合の悪かった母を訪ねるために日本に一度帰国しました。

帰りの飛行機の中で咳がではじめて、おや、これはまさかコロナだったりして。と思いつつ、マスクをしてアメリカに帰ってきたのを覚えています。

その飛行機には中国帰りの人がたくさんのっていました。

 

風邪はけっこうひどくなりましたが、でもおそらくコロナではなかったので

1カ月程度で回復しました。(私は鼻腔がすでに長年のアレルギー性鼻炎でやられてるので風邪が長引きやすいです。)

 

あの頃はまだまだコロナに対して何もわかっていない状態でしたね。

 

2020年2月にはカナダから姉一家が訪ねてきてくれて養子を決めた私たちのお祝いをしてくれました。その後養子の手続きはコロナのせいでのびて、8月までできなかったのですがね。

 

そして3月にロックダウン。

これ以来私の家族には誰一人会えていません。

 

その後私たち人間みんななんとも窮屈で、不安な2年を過ごしてきましたね。

 

それでも食っていかなきゃいけない。

働かなくちゃいけない。

子供を育てていかなくてはいけない。

 

 

 

私は昔からから困っている人を助けたいという思いが強い子供でした。

お年寄りや障害を持つ人が、電車やバスに乗るのに苦労している様子や、がんばっている様子をみると居ても立っても居られない気分になり、同時に何の知識もスキルもない自分が嫌で、何か人の役にたてる技術を身に着けたいと思っていました。そして今にいたります。

 

この助けたい、という気持ち。

多分生まれながらに持ったもので、医療につく人というのは、やはりこの思いが強い人間が多いのだと思います。

 

自然と湧き上がるこの気持ちが

コロナ禍の状態でどんどん下がっているのがわかるのです。

 

枯渇状態。

 

いわゆるバーンアウトです。

 

もうすぐで理学療法士になって15年。

いろいろ見えてきたと思います。

 

できることとできないことの壁。

 

そしてコロナ禍でみんなのストレス閾値が低くなっている。

 

この状態で私はついに、誰も助けたくない。

自分と家族と友達だけ大切にしたいし、これを守りたい。という気持ちに初めてなりました。

他人まで助ける余裕はなし!!

多分ここまでになったのは始めてです。

 

このままいくと鬱になりそう。

やる気がわいてこないのです。

愛猫マメタを昨年10月に亡くし、

そして11月にコロナになったのも大きいです。

仕事意欲がなんかプッツンと切れてしまった気がします。

 

 

そしてもうひとつ落ち込む要素なのが日本の家族。

母はもう寝たきりに近い状態になっています。

自力歩行はもう2年できておらず、施設で手伝ってもらって車いすに移動しています。

食事は自分である程度できますが、のどにもつまりやすくなっているようです。

 

でも会いにいくことができない。

まだ私の息子にも会っていない。

亡くなる前に会えないかもしれない。

 

大好きな姉たちや甥っ子姪っ子に会いに行くこともできない。

 

たくさんの人が陥ってる状況だと思います。

だからこそ、つらい。誰のせいにできるわけでもない。

自分がかわいそう、ということにもできない。

 

というわけで、どうにもこうにも、仕事をする意欲がわいてこないのです。

自営業だから休むわけにはいかんのです。

 

だからこうして思いをブログにぶちまけているわけです。

時間が解決するのかもしれません。

でも不安でいっぱいです。

 

荒れまくっている庭。

ものがごったがえしているガレージ。

郵送物がたまったホームオフィス。

 

いっぱいいっぱいです。

 

大好きな庭仕事をしようと思っているのですがそれすらどうにも意欲がわかなくて。。。

でも唯一心の助けになってくれているのが新しい2匹の子猫と息子の存在です。

 

息子は本当に運動神経がよくて

(黒人だから、ということではありませんよ。黒人だっていろいろですからね!黒人だからスポーツができる、という認識は明らかに誤解なのでそこは書いておきます。スポーツできない黒人の子供たくさんいます。笑。ただ、筋肉の瞬発力がたぶん人種的に高いので、運動神経がよいと、スポーツ界で輝くのだと私は思っています。)

 

スポーツをやっている姿を見るとすんごく励まされるんです。

スポーツといっても球技が得意。

チームメートにも、相手のチームの子たちにもフェアにプレイすることができるし

なんでも何度かプレイを見たらその通りに動けるんです。

 

うまくいかなくてもイライラしない。

悔しくて泣くことはあっても次できるように頑張れる。

足が速く、力が強く、ボールや相手プレイヤーの位置や動きを把握するセンスがあります。

 

今のところサッカー、野球、フラッグフットボールをやっていますが、どれをやっても秀でている。。。。すごいです。親が全く教えていないし、一緒にスポーツで遊んであげていないのに、です。

 

自分の血じゃないなあ、、、、と感じる瞬間です。笑

そんなこの子がスポーツをしている姿をみているとワクワクして、元気をもらえます。精神的にも大分成長しましたものね。

 

そして新しくきた二匹の猫。

成長著しくて寂しいのですが、もともと猫派で

はない旦那も、息子もかわいがってくれています。二匹によりかかられて、ゴロゴロ言われていると何よりもの癒しになっています。

 

今は家族と友達を大切に、できることをして、このバーンアウト乗り切れるとよいのですが。

 

すべてを捨てたくなってしまう気持ちが何回も沸いてきて、ちょっとつらいですが耐えられるよう頑張ります。

 




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何も世話できていない家の前庭ですが、今年は朝夕の気温がいつもより低いのか、キレイな紅葉をしてくれたChinese Pistachという木です。

これにも慰められました。

 


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こんな風に甘えられると全く動けなくなります。