カリフォルニアの庭と黒猫と里子

庭・猫・健康・里子のことなど

里子が来て2年と4か月

Covid19のせいで考えることが増えた今日この頃です。

 

仕事は半分に減り、収入的にはきついのですが私はこのペースが今実はかなり気に入っています。

 

ご飯をしっかり作る余裕があり

ガーデニングをちょこちょこする余裕があり

週末にしっかりと家族で時間を過ごす余裕があり

 

仕事をちょっとできて

子供と離れる時間もあって

じっくりと考えることができる時間がある。

 

なんて最高の贅沢ではありませんか。。。。

 

なんて言っていられるのも、今のところお金が減ってきてないからでありまして

 

先延ばしされた確定申告の期限も迫っていますし

お金払わないといけませんし

収入減ってますし

仕事先の賃貸停納してますし(爆

正直これから3か月先が恐ろしい。。。と思ってはいるのですが。

 

 

 

さて里子の養子の最終手続きも近くなってまいりました。

里子が来て2年と約4か月。

 

4月に終わると言われていたのが、コロナのおかげで6月後半に伸び、そしてさらに伸び、おそらく8月。もしかしたら秋になってしまうそうですが。。。

 

今いろいろありすぎて、頭が爆発しそうな私です。

 

 

里子を受け入れて

 

トラウマについてたくさん学ばせてもらって

 

人間の心理もたくさん学ばせてもらって

 

たくさんの人の教えや助けを受けて

 

人種間の摩擦や社会の問題に対しても考えさせられて

 

旦那との関係を再構築させられ

 

この2年と4か月

 

正直人生で今一番たくさんのことを学ばせてもらったと思います。

 

自分の情けなさ、足りないところを目の前に突き付けられ

 

自分がマイノリティで外国人だということをつきつけられ

 

自分に子供ができないということを見つめ

 

社会の負を里子を通して感じました。

 

 

 

正直つらかった。自分で決めたこと。

受け入れると決めたこと。なんて浅はかな決断だったのかと正直思います。

 

私は何にもまったくわかっていなかった。

 

 

いまでもそうです。いまでもわかってない。

 

里子に申し訳なくていっぱいになります。

 

 

ただでさえ、めちゃくちゃ大変な乳児期、幼児期を過ごしたのに

こんなに足りてない親でごめん。と本当に思います。

 

でも彼がもう大事な子供であることは変わらず

たまに逃げ出したくなることもたくさんあるけれど

彼もここにいたいと言ってくれている。

 

もう家族になっています。

 

 

変な家族だけど。肌の色も文化もバラバラ。

ぶきっちょだし、疑い深いし(旦那と里子)

私は丸のみしすぎるし。

 

でも人間として親としてカップルとして、自分たちだけでは絶対にできなかった成長をさせてもらいました。そして今でもこれからも成長させてもらえると思っています。

 

 

最近養子が近づいてきているので心の準備のために里子に話すようにしています。

そうすると今日も昨日も、いきなりスーツケースを持ち出して外を歩きだした里子。

 

あれ、どこかおでかけ?

 

と聞くと、きまずそうに

 

「僕、家出て違うとこ探すから。。。。」

といいます。

 

そういうこと言われると自信のないあほちんな里親の私は、私じゃやっぱりだめなのかな。。。と思ってしまいます。

 

んでも彼が聞きたい言葉は

「何いってんの、あなたのうちはここでしょ。どこにも行ってほしくないよ。」

そして抱きしめてもらうこと。

 

そういう風にいってもらいたくてこんなことしたの?って聞くと、

素直に、「うん」というあたりまだまだかわいい7歳です。

 

でもきっと心の中に、出たい気持ちもあるのかもしれません。

生まれてきた家族、肌の色が同じ家族、文化を共有する家族、友達に、「え、あの人がママなの?」と言われなくてすむ家族。。。それを求めたいと思う気持ちはあるだろうし、当たり前の気持ちだと思います。

 

だから、ずっと家族でいてほしいよ。どこにも行かないで。と伝えると同時に、そんな気持ちを持っていてもいいよ。と。いろんな気持ちがあって当たり前だからね。という話もしてはいます。

 

 

異文化間、異人種間の養子は難しいといわれています。でもアメリカでの異文化間の養子はものすごく頻繁に行われています。その背景には子供を養子にする余裕のある家庭は白人に多いということがあるのですが。

 

アメリカ人の特に白人は、養子の文化背景、人種の違いを無視する傾向にあるそうです。(これはセラピストたちから聞く話であってリサーチなどの確証はありません。)

 

私たちの子供なんだから私たちのやり方で育てる。

 

間違ってはいないような気もするのですが、

 

私は彼が彼のすべてを大切にできるようになってほしい。

肌の色も、踊りがうまいことも、祖先がおそらくアフリカのどこかから来たことも、美しい黒い瞳も、クルックルの髪の毛も、誇りに思ってほしい。白人の文化に全部合わせる必要がないということを知ってほしい。

 

異人種、異文化間の養子、子育ては親がやはりたくさん勉強していかないといけないのだと、ここ最近改めて感じました。

 

アメリカで大きくなっているBlack Lives Matter運動。

 

たくさんの思いが駆け巡っています。

黒人の息子を育てる。

アジア人の私では、私流の子育て、では足りません。愛があればそれだけでいいわけではありません。愛は必須。それに加えてもっともっと必要です。

 

 

少しずつでも勉強していこう。

頑張ります。

黒人であるこの子の未来がもっと明るい未来でありますように。。


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