カリフォルニアの庭と黒猫と里子

庭・猫・健康・里子のことなど

父の日。ハチドリ雛巣立ち。

昨日は父の日でした。

旦那の父が自分からBBQをしようと誘ってきたので(笑)、夕方から義父のところへ。本来なら義父のために、私たちが食事を準備するべきなのですが、BBQが得意な義父、肉盛りだくさんすでに作りまくっていました。ありがたくごちそうになり、残り物もいただいて帰ってきました。これで今日のランチを作らなくて済んだ♪♪

 

私たちには子供がいません。

すでに30代後半に入った私、40代前半の旦那。自分たちの遺伝子を引き継いだ子供を持つことは半ばあきらめています。不妊治療も少ししたのですが、日本に比べかなり高額で、ホルモン治療で具合が悪くなった私は、旦那と相談して治療を続けることをやめました。他にもやめた理由はいろいろあるのですが、またそれについてはそのうち書こうと思っています。

 

父の日、母の日は、そんな私たちにとっては少し寂しい気持ちになる日です。FacebookやIntagramの投稿を見るのが少しつらくなります。妊娠できない自分を責める気持ちになってしまい、旦那をお父さんにしてあげられなくて、申し訳ない気持ちでいっぱいになるのです。

 

幸いアメリカの養子縁組のシステムはしっかりしているので、今は養子縁組で子供を迎えようと考えていて、その準備をしているところです。もしこれもうまくいかなかったら、2人で旅したり、好きなことをして生きさせてもらおうね、と言っています。

 

雛の巣立ち

そんなわけで、少しほろ苦い気持ちで過ごした父の日の週末ですが

週末、ハチドリの雛が飛び立っていきました。

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この写真は金曜日。旅立つ1時間ほど前にとったものです。

前を向いて、そろそろ巣立つぞーっという意気込みのような不安のような、そんなものが感じられる気がします。

 

もう1羽の方は、この後丸1日巣から出ませんでした。そして土曜日の朝、旦那が巣の下を通った瞬間に、残った子も飛び去って行きました。

 

ハチドリ母さんと雛たちは、巣立ち後この近くに数日残り、雛たちに虫の取り方や餌の場所などを教えるそうです。

実際、母鳥のあとを追いかけて一緒に飛んでいくハチドリを見かけます。

 

ここでちょっとしたトリビア。ハチドリは脳の中の記憶をつかさどる海馬(Hippocampus)が大きいそうです。1度餌の場所を覚えたら忘れないそうで、テリトリーの中でどこに花があるか、そして1度蜜をすったら、また蜜がたまるのにどれだけかかるかなども学習・記憶するそうです。

 

新陳代謝が高すぎるハチドリ。覚えてないと、死にかかわるのかもしれないですね。だから初めは母鳥が子達に食べ物の場所を教えるのでしょうね。

おもしろい鳥です。

 

 

今年は二組のハチドリの巣立ちを見ることができて、とても楽しかったです。

無事に育ってよかった。枝を切っちゃわなくてよかった。

 

ハチドリの寿命は2-5年ほどらしいです。

1年目でたくさんの鳥が命を落とすそうです。たくましく、生きていってほしいなと思います。

 

今日の庭です。

ハミングバードセージは今日もキレイです。でも枯れるとけっこうみすぼらしいのですけどね。。

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そしてCoyote Mint(コヨーテミント)も紹介。今の時期たくさん咲いています。

f:id:Kuromameta:20170620065354j:plainこの花はNative Americans(ネイティブの人たち)が薬として使っていたそうです。ものすごく強い香りがします。お茶にすると荒れた胃にいいそうです。また呼吸器系疾患にも効くそうです。葉っぱをちぎるととても油分が多いのがわかります。この油分で、乾燥を防ぐのかもしれません。水がほとんどなくても元気に生きるので、乾燥地帯に住んでる方、おすすめです。

 

中年のオヤジ臭を気にしている旦那は、庭でたまにこの葉っぱを首のあたりに擦り付けているそうです。

大した効果はない様です。

 

長くなってしまいました。

さて、今週も1週間、できる範囲で頑張ります。

今日の庭とハチドリの雛

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今日の庭です。激しく好きなように成長していく、庭の植物たち。ちょっと乱雑な印象になってしまっていますが、これもまた夏らしくていいのかもしれません。お花が終わったものから順に剪定していく予定です。

この植物は、hummingbird sage。ハチドリセージとでも言いますか。朝日を浴びているときがとてもキレイなのです。たまにハチドリがこの蜜を吸っているのを目撃しますが、大抵カメラや携帯を持っていない時で、写真が撮れません。(ノд-。)
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ハチドリの母さんは注意深くて餌をやってるところをまだ見たことがないのですが、小鳥たちが成長しているので、ちゃんとご飯をやっているのでしょう。ハチドリは新陳代謝がものすごく高いため、そのエネルギーを補うためにものすごくよく食べる・飲むそうです。 

ハチドリ母さん、普段は見かけるとすぐ飛んで行ってしまうのですが、私が今朝、巣の近くの鉢植えに水をやっていたら、1-2m近くまでやってきて、ギチギチ大きな声を立てて、10秒ほど威嚇してきました。ちっこいもんだから、怖くないんですが、あの長細いくちばしでつつかれたら、けっこう痛いんじゃないかなと思います。



小鳥たちは順調に大きくなっています。
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写真でアップすると大きく見えますが、私の親指程度の大きさです!カワイイですが、多分攻撃性の高い種類と言われている、Rufous hummingbirdではないかと推測してます。

さて、あとどれ位で巣立ちかな。友達家族が来る今週末、子供に見せてあげたいんだけれど、その前に巣立ってしまうかなあ。。


さて、今日もお仕事頑張ります。そして帰ってきたらまた庭に癒されよう。。。。

ハチドリの子育て

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いきなりですがクロマメです。
黒猫は写真があまり上手に撮れなくて。
光が当たりすぎてると反射しちゃうし、光がないと黒いし。。。今日は朝は曇りだったのでちょうど良かったです。こんなカワイイ顔を(親バカ)見せられると、13歳のおっさん猫でもついモフモフしちゃいます。

手作りサワークラウトは調子が良く、いい感じに発酵しています!蓋を開けるとシュワワーーっと水分が吹き出してきます。野菜たちがしっかり塩水に使ってるのを確認し、無事に保管場所(台所の引き出しの奥の方)に移動。

今日はハチドリの巣第二弾をご紹介。先々月にはほかのハチドリの母さんが巣を作り、2羽の雛が無事に飛び立っていきました!
先月半ば頃、最初のハチドリが巣を作っていたつるバラがアホのように伸びまくってお隣にぶつかっていたので、旦那が切ろうとしたところ、新しいハチドリの巣を発見。近づくと、ブブブブっと大きな音を立てて、ママハチドリが旦那のそばで大焦り。(または威嚇。) でも手のひらより小さいハチドリ、人間を攻撃したりはしません。流石に3gくらいしかない体では、敵わないのはわかっておるのでしょう。
かわいそうだったのであまり刈り込みしないで、お隣にぶつかってる部分だけ切ってそ〜っとしておきました。

そんな訳でママハチドリその2。多分卵温め中。f:id:Kuromameta:20170612111723j:plain

見えにくいところに巣を作っていたので分かりにくくすみません。このお母さんは上手に作っていました。彼らは蜘蛛の巣を使って、植物などを織りまぜて巣を作るそうです。蜘蛛の糸で作られた巣は、雛が大きくなるにつれ伸びていくそう。1ヶ月ほど前の写真です。

2日前の雛。2羽いますがあんまり良く写っていません。まだ鳥の雛らしい、ちょっとかわいくない顔をしてます。
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たくさんの糞も見えちゃってごめんなさい。糞がいろんなところに飛び散っていると、ああ、見えないけど元気なんだな。。。と少し安心します。

そして今日の雛。
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たった2日で親鳥に似てきました。成長早いです。もう1羽のお尻の部分が少し写っています。
この調子だと後、5日くらいで巣立ちでしょうか。
今週は仕事が忙しいので写真撮れるか分からないのですが、巣立ちの瞬間をカメラに収めてみたいものです!


ちょっとしたハチドリトリビア。

ハチドリは大抵の場合卵を2個生むそうです。
卵の大きさはジェリービーンズほど。2cmない程でしょうか。巣の直径は5cmほどです!どれだけちっこい鳥なのかわかるでしょう?ほーんとちっこいんです!

さて、旦那に掃除やゴミ集めをさせて、私は仕事もせずにブログ書き。。ごめんよ、と思いつつ、なんか今日は疲れてます。

どうもこの1週間疲れやすく、夜も七時になると眠いのです。そういう時は無理しないで休みます。仕事終わってないけど。。。。。
ごめんよ、旦那、ごめんよ、患者。。。。なるたけ明日仕事終わらせますんで堪忍してください。σ(´ω`*)

それでは今日もみんな元気に過ごせますように。。

Fermentation Workshop 発酵食品の勉強会

昨日の日曜日は旦那さんと発酵食品のワークショップに参加してきました。

インストラクターの方は、もともとは生物学者をしていて、特にフィールドワークで活躍されていた方でした。お子様の妊娠をきっかけに、違う仕事を始め、そして発酵食品の魅力にとりつかれ、Macroな世界から、Micro の世界に動いた方です。

その経験を生かし、彼女自身で色々な実験をしたり、リサーチプロジェクトと共同で、データを見ながら発酵食品を作られているので説得力がありました!

腸の健康が注目されてからだいぶ経ちましたが、
食べるものを選ぶことの大切さを再認識させられ、知らなかったことなども学ぶことが出来ました。

肌から体に入る(日焼け止めやローションなど)化学物質が腸の良い細菌を壊すことや、たった一袋のSplendid(人口甘味料)が、腸内の体に良い細菌を50%も減らしてしまうことなどを教えてくれました。その他ざっくりと腸内細菌のお話をわかりやすくしてくれました。腸内細菌はAnaerobic-嫌気性の細菌であること。発酵物質ばっかりとりすぎると、逆に栄養素も細菌たちにとられてしまうこと。地域のお野菜を食べることによってこの地域で生きていくのに必要な細菌が取れるであろうこと。などなど、いろいろな情報盛りだくさんでした。


今日のワークショップではサワークラウトを作りました。紫キャベツ、人参、キャラウェイシード、ほんの少しのニンニクと、しょうが、そしてディルを入れてみました。旦那は紫キャベツ、しょうが、タンポポの葉、そしてアニス。アニスは日本ではフェンネルで知られているかな。根っこも葉っぱも、種も使うことのできる植物です。ここら辺では山に行くとけっこう自生しています。 


1日目の様子。すでに中では二酸化炭素が増え、水が漏れていたので、二酸化炭素抜きをしました。
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出来上がりは4週間後です!
おいしいといいんだけど。



美味しくできたらまた報告します。

庭の生物たち 第一弾

庭でよく見る生物たちの紹介です。
その1.黒豆君

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うちの住人。人相ならぬ猫相悪いけど、か細い声で泣きます。ビビリです。私が庭に出ると一緒についてきてこんな顔で隣にいます。カワイイやつです。気持ちの良い日は日陰で寝っ転がっています。

 

その2. オポッサム

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ときどき見かけるオポッサム。歯をむくと凶暴に見えるし、巨大ネズミのようなしっぽで、アメリカでは嫌われ者です。見つけると殺してしまう人もいるそうな。。。

 

実はあまり知られてないのですが、彼らは庭のお掃除屋さんなのです。腐った果実などを食べてくれ、昆虫、ナメクジ、カタツムリ、小さなネズミなど、庭にとっては嬉しくないものを駆除してくれるそう。いじめないであげて〜。

 

その3.

ハチドリ  Hummingbird (アメリカではHammersという愛称で呼ばれている。)

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庭のランタナに来るハチドリ。

 

ハチドリはすごい鳥です。1秒間に50-200回も翼をはばたくらしい。しかも普通の上下の羽ばたきではなく、グルングルン全回転!平均速度は時速48キロほど。小さい種類は2-3gの重さしかないそうな。心拍数は1分間に250から1250回! どれだけ差があるんだ!

色々すごい鳥です。うちの庭には今のところ二、三種類のハミングバードがやってきます。世界には300種類もいるそう。中南米が多いそうです。いろいろなサイトで見た所、南カリフォルニアでは主に六種類くらいが見られるそうです。

ハチドリの生態についてはそれだけで記事が何個もかけそうなので、またそのうち。

 

その4. 

モナーク蝶  Monarch Butterfly

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今年は彼らの芋虫から蝶になる様子が観察できました!こんなに綺麗なサナギは初めて見ました。

 

数が激減してるモナーク。1990年初期から比べると数が80%ほど減ってしまったらしいです。その大きな理由は繁殖する場所が減ったから。彼らが卵を産むたった一つの植物、Milkweed ミルクウィードが減ったため、と言われています。その理由についてはそのうちまた記事に書きます。食べ物の安全、私たちの健康にも繋がるお話です。

 

彼らはメキシコからカナダまで渡る、渡り鳥ならぬ渡り蝶!これまたこの蝶の生態について記事がいくつもかけそうなので、今日はこれくらいで。

 

他にも様々な生物を観察できますが、写真がそろってないので、またそのうちアップします。

 

 

 

地域と気候にあったガーデン作り

はじめまして。

 

カリフォルニアの南、ロサンゼルス近郊に住むKuromametaです。

 

留学生として渡米し、仕事を始めて、旦那と出会い、アメリカ生活は17年になります。

なんだかんだ人生のほぼ半分カリフォルニアで生活してしまい、たびたびホームシックになりながらも、なんとかこっちで生活を続けています。

 

13歳になる黒猫と、旦那と3人の生活です。

 

私は自然と動物が好きで、できればもーーっと田舎に住みたいと常に思っております。

でも仕事、家族、友達、そして日本食マーケットとレストラン(ここ大事)、そんなことを総合的に考えると今いる場所が今は最適なのではと思います。

 

私が住んでる地域は1960-1970年代に開発された住宅街。山や森は、車で30分ほどで行けるのですが、町中に自然な区画、というものがないのです。日本も首都圏はそうかと思いますが、町中が人間によってすべて "キレイ" に整備されているのです。旦那に言わせると、"Manicured"。きれいに刈られた芝生、フェンス、植えられた植物。コンクリートで固められた水路(水はない。)

 

私はもう少し、毎日自然を感じられる方法はないかと思いました。そして家を購入して一年ほどたったころ、家の中の改装が必要なところはほぼ無視して、まず庭の改造にお金をかけることにしました。

 

とはいっても私は植物や動物が好きなだけで、すごく詳しいわけでもないので、

プロの方に頼みました。お願いした方は、この地域で生態系を庭に作り出すことをモットーにしているランドスケープデザイナーさんでした。

 

彼女のおかげで自分達にとって理想に近い庭になったと思います。

 

庭の構成は、カリフォルニアの在来種や乾燥に強いもの(Drought Tolerant Plants) を主に植え、本来のここの気候にあった植物を中心にしました。

 

自己満足の世界ではありますが、それでも数の減ってるチョウチョが庭で繁殖して無事に旅立っていったり、ハチドリが巣を作って、巣立った小鳥たちが庭で蜜を吸ったり水浴びしているのを見ると、この庭を作ってよかった!と思います。

 

日々変化して成長する庭。そして野菜果物を収穫したり、変な植物や昆虫を見つけたり。そんなちょっとした庭での発見をブログで書けたらなとおもいます。

 

また、私は理学療法士という仕事をしていますが、毎日人と接しながら、最近みんなが "Disconnected" しているように感じています。地球・自然・自分の体・周りの人とのつながり。それが薄くなったり切れてしまっているように思うのです。

Listen to your body. 

体の声を聴いて!と私は常に患者さんに伝えているのですが、このコンセプト、簡単なようで、実行するのは難しい。 

 

自分も含めて、一人でも多くの人が元気に、自分に自信をもって生きていけますように。そしてそのために、自分の体、自然、地球、友達、家族と、'' Connect'' -つながれるように-というのが私の願いです。

 

文章は苦手で、しかも日本語も英語も下手で恥ずかしいのですが

庭の楽しみを共有したり、健康について話したり、そんなつながりができたらなと思います。

 

インターネットは良し悪しですが、プラスにつながることができたら、それは良い使い方だなと考えています。

 

もしどなたか読んでくだされば、光栄です。

 

 

KUROMAMETA

 

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*1:今年4月初めの庭の様子。私の癒しの裏庭です。