うつ病の旦那と生きる
突然ですが私の旦那さんはうつ病もちです。
20台前半に発症し、以来薬を飲み続けています。
結婚を決めるときはもちろん躊躇しました。
考えなしなところのある私は「無理だったら離婚すりゃいいや」(なんててきとう。。。)と、不安に思う気持ちに蓋をしちゃったのだと思います。ありきたりですが、30歳を過ぎて回りの友達も子供を産み始め、焦りも手伝ったのでしょう。
もちろん彼には以前に出会った人にはない価値観の一致がありましたし、一緒にいるときに何より自然体でいられることや、ほどよい距離感を持てること、共有できる趣味もあれば一人の時間を楽しめる趣味もあるなどなど、鬱病がなかったら迷うことはなかったと思います。
でも迷った結果、やってみるしかないかっていうお気楽な気持ちで前に進みました。
うつ病の発症の原因には遺伝因子と、後天的因子があるそうです。
そして遺伝因子の上にトラウマチックな子供時代を過ごすとかなり高い確率で思春期から青年期に発症するそうです。
旦那の父親はうつ病の診断もあり、そして彼の母親を殴り、家のものを壊し、彼のペットを怒りに任せて殴り殺したり、その上子供時代に彼のことをほめたり認めることを全くしませんでした。手伝いをさせても何でお前はそんなことができないんだ。バカが。どうしようもねーな。と、旦那を罵倒しました。そうして育った私の旦那がうつ病になったのは必然なのかなと思います。
そんな心理的虐待を受け続けた旦那は自己肯定感があまりにもひくいです。
そしてそんな自信のなさから自分を守るために、心をガードして人に対して疑ってかかるし、新しい人を受け入れるのは大変です。
またパートナーに精神的に頼ります。
その頼り方は健全な形ではなく、精神的な虐待すれすれ、または依存を繰り返します。
彼はカウンセリングもたくさん受けてきているし、自分でも学ぼうとするので、決して分かりやすい形で私にたいして精神的な荷重をのせてくることはありませんでした。
違和感を感じ始めたのは結婚して1、2年のころ。なぜか自分の気分が落ちていることが多いことに気づきました。辛くてなぜか涙が出てくる。でも何でかわからない。旦那にたいして何か感じていたのだけれど、それもなぜかわからなかったのです。
気が付いたら私らしい私がいなくなっていました。
あれ、なんで昔はもっとハッピーで、楽しいことがいっぱいだったのに、何が変わったんだろうと不思議に思っていました。
トラウマのひどいPTSDの里子が来て以来、心理学やカウンセラーを通して私はPTSDのことをたくさん学びました。そしてやっと、旦那はPTSDだったということがわかったのです。PTSDというのは何かひとつ怖いことが起こってなることもあれば、長期にわたって精神的な苦痛を与えられてなることもあるそうです。PTSDという診断名がよく使われるようになったのもここ50年くらいのものだそうです。今読んでる本によるとベトナム戦争で研究が進んだようですね。
また私と旦那の関係も基本は虐待の関係だったということに気づきました。彼は虐待してるつもりはないし、心理的虐待と呼べるほどの程度ではないのですが、だから余計に私たちの関係の悪循環に気が付かなかった。
私が彼からの依存や心理的虐待を自分のせいだと思ってしまっていたのは、まさに虐待のループにはまっていたのだと思います。いつのまにか彼の機嫌を損ねないようにびくびくするようになり、精神的にとっても疲れるようになりました。彼を刺激させないように、彼を怒らせたりしないようにしてるうちに自分を見失ってしまっていました。
私は全部自分のせいだと思っていたので(ここが虐待と同じパターン)、ループから外にたって自分達のことを見れたとき、すごく救われました。あ、私だけのせいじゃないじゃん。って。
で、彼が当たってくることなどが、自分個人に対したものでないということが分かって楽になりました。
里子もそうなんです。あたられるんですけど、私が悪いんじゃないことが多いんです。Don't take it Personally. 自分に向けられたものじゃないから受け止めてあげてもいいけど、受け入れてしまってはダメ。もうこれが座右の銘。
もしこれを読んでる人で、パートナーや親や、身近な人が鬱で、すごく疲れているとしたら、知ってほしいのです。
あなたのせいじゃないですよ。
そしてパートナーだけのせいでもない。あなたはたぶんもう十分やっている。彼らの怒りや恐怖、自信のなさをあなたが受け入れてあげる必要はないんです。
彼らを受け入れてあげるのと、彼らの怒りを自分のなかに受け入れてしまうことは違う。
私が里子によく使うフレーズ。
I love you. I love who you are. But I don't like what you just did.
心の問題で一番悲しいのは彼らは自分に対する自信がぜんぜんないということ。だから言葉に出して言ってあげることって大切なのです。でもすべてを受け入れる訳じゃない。線引きはしないと良い関係には進めません。
精神的なトラウマや鬱を持つ人と暮らすのは大変です。
カウンセリングなどしていないとどこから鬱が来てるのかもわからないし、自分で自分の感情や行動がどこから来るのかとかわからないので、迷う。
本人が自分の状態を認めないでカウンセリングにしろ投薬治療にしろやってくれないなら、距離をおいて全然OKだと思います。
そうはいかないって思うと思うけど、自分を守ってあげられるのは自分しかいない。
助けたくて頑張ったけどもし自分が傷ついていってつらいなら逃げてオッケーだと思います。
でも大事な家族ですからできることはきっとある。つらいってことを本人に伝えて、セラピー受けてくれたり一緒にカウンセリング受けてくれるなら頑張れるかもしれません。
これを書いたのは、家族やパートナーの鬱や精神疾患でまいってる人がいたら
希望はあるよと伝えたかったからです。
私は旦那にまたセラピーに戻ることを納得させるまで4年かかりました。
そしてトラウマを抱えた里子がこなかったら、きっと旦那がカウンセリングに戻ることはなかったでしょう。
その代わり私が彼に当たられ、苦しくなっていたでしょう。結婚生活も続かなかったかも!!
難しい心の問題を抱えた二人と生きていて、私も辛いときがたくさんあります。上手に対応できなくて怒ってしまうこともあります。でもまあいっか、それで。人間ですから全部やるなんて無理無理。
んで、そんなときに癒されるのはやっぱり猫と庭。少しでも庭仕事に没頭したり猫と穏やかな時を過ごすことがどれだけ重要か!
これは今年の夏の庭
そして刈り込みしてマルチを足した秋の庭です。
季節感のない南カリフォルニアですが、庭を見ているとちゃんと植物は季節に会わせて変わっていってるんですよね。
うつ病は治る人もいると思うけど
私はどちらかというと一緒につきあい方を学んでなんとかやっていくものだと思っています。自分の好きなことをやる時間をしっかりとって頑張りましょう!
今日もなんとかやっていきます。
フォスターキッズのあるある
ただいま1週間だけですが
もう1人6才の里子を預かっています。
うちの里子ほどの虐待などは受けていなかったようで色々なことの理解も早いし、殴ってこないし(爆)、とてもかわいくて素直で優しい子です。
んでもちょっと今日笑っちゃったのが
うちの里子との共通点。
お風呂後に爪をチェックして、爪長くなってないねえ?って聞いたら
だってこうやってやるから!!と無邪気な小鬼のような顔で爪を噛むしぐさをしてくれました。
そういえば最初うちの里子が来たばかりの頃、
あら、足の爪短いねえって私が言ったら
同じ無邪気な小鬼のような顔して爪を噛むしぐさをして、だってこうやるから!!っといって足を抱えてガジガジしていたのを思い出しました。
うちの子は足の爪ってとこがワイルドでしたが。。。
面倒見てもらわなくても長い爪って本能的に切りたくなるものなのかもしれませんね。長いと欠けたりめくれたりして痛いですしね。
この子の滞在中に爪切りしてあげられるかなあ~。
小さい頃お母さんに爪をきってもらうの私は好きだったんですけど。面倒見てもらってる感が嬉しくて。でも切ってもらったことがなければ普通に爪切りって怖いですよねえ。
うちの里子も最初は怖がって大変でした。最近は、お母さん伸びてきたから今夜切って~といってくるようになりました。
足の爪ガジガジモンスターから成長したもんだ!
違うところから来た里子とつい比べて、うちの里子がどれっだけワイルドな環境で育ってきたのかがよ~くわかりました。
でもお母さんが恋しくて泣くこの子のためにオルゴール持ってきてあげたり、背中叩いてあげたり、一緒に歌を歌ってあげようとしたり、優しい心が育ってることに感謝です。
爪ガジガジモンスター、大成長中です。
イエローストーン国立公園とグランドティトン国立公園
今年の夏はやばかった。
何がやばかったって仕事が忙しかったんです。
忙しくて毎日があっという間でほんとは山にキャンプ行ったり海に行ったりしたかったんですけどぜーーんぜんいけませんでした。仕事がたくさん入ってきたのはありがたいですが、追い付けないほどのレポートに追われて週末を潰してしまうようではまだまだですね。もっと上手に回せるようにならなくては。。
しかし唯一前々から予定していたイエローストーン国立公園とグランドティトン国立公園へは6月に行ってきました。もう8月終わるけど(涙)やっと日記に残したいと思います。
イエローストーンはずーっと前からいきたかった場所。そしてグランドティトンも漫画の[岳] を読んで以来行きたくてしょうがなかった場所です。(漫画に簡単に影響されるタイプです)。
私は現実逃避で飛行機のチケットを検索して旅行を妄想することがあるのですが、今回も何気なくチケット検索していたらソルトレイクシティ行きのチケットが安かったのです。一人往復120ドル位。ほ~安いなあ。とソルトレイクシティの位置を確認。どっか面白いところあるかなあとマップを北上すると、イエローストーンとグランドティトンの文字が!
いっちゃう?いっちゃう?と冗談混じりで旦那と話していたのですが段々本気でいきたくなり、あまり行きたがらない旦那を無視していくことに決めちゃいました。里子のことがあるから一ヶ月半前くらいには裁判所に旅行プランを提出して、飛行機を予約しました。
旅の予定は6泊。最初の日と最後の日はロードトリップでてきとうにモーテル泊にして、国立公園内では合計4泊することにしました。イエローストーンは混んでるから大変だと聞いていましたが一ヶ月前でキャンプ場の予約がとれました。予約不可のFirst comes First serves, つまり早いもん勝ちのキャンプ場もたくさんあるし、言われているほど大変ではないなと感じました。
ティトンの方は予約なしでいったのですが、さすがに10時過ぎにはキャンプサイトすべてうまっていました。私たちは早めに出発して8時にはついたので、問題なくサイトを確保できました。
さて、私にはカナダに住む姉がいるのですが、彼らの家からの方がイエローストーンに近いので、里子も私の家族にまだ会ってないからということで、合流して一緒にキャンプすることにしました。
里子は緊張のあまり姉家族が到着するなり石を投げつける暴挙に出ました。ちっちゃい小石でしたけど、そう来るかい!!
緊張したりいっぱいいっぱいになると過去の行動パターンにもどるらしいことが最近よくわかって来ました。笑
それでも優しい私の二人の姪のおかげですぐに打ち解け、いとこが大好きになりました。暖かな仲良い親戚という経験をしたことのないこの子にとってはとてもよい経験になりました。
さて、公園の大自然ですが、素晴らしかったです。
一ヶ月くらい行ってもいいと思いました。
観光客が多くて、野草などのリハビリのエリアにずかずか入っていったり、野性動物に近づきすぎてる人たちがたくさんいすぎてちょっと辟易しましたが、やっぱり国立公園になる場所ってやっぱり圧巻です。
写真を少し。
こちらはティトン。キャンプ場のそばの湖、ジャクソンレイク。
ティトンは平らな草原地帯から行きなり山がどどーーんとそびえています。
ティトンの山は形も色も美しくて、毎日光や天気の加減で違う表情を見せてくれました。一番高い峰は4198m。険しい山だけど麓はとっても穏やかで落ち着くところでした。
これはプロングホーンシープ。公園に入る手前でたくさん見ました。
そしてイエローストーン
有名な滝
有名なOld Faithful間欠泉
この色は高温で生きられるバクテリアによるものらしい。
カラフル
もう色々な色の温泉が
湖の中にあったりするし
いろんなところでボコボコ沸騰してるし
とにかくいたるところに温泉がわき出まくっていました。
イエローストーンは地球のマントルから熱が涌き出てくる世界の三大ホットスポットのうちの一つ(といわれているようです)。別府もすごいけど、別府の超絶でかい広いバージョンです。
エルクとバイソンはそこらじゅう歩いてました。
狼は残念ながらいる地域に行く時間がなかったので今回はお預け。私たちは熊にも会いませんでした。全然遭遇しなくていいのですけれどね。
きれいな川もたくさん流れています。ビーバーもいました。写真はピンぼけ過ぎるからのせませんが。
標高高いのに少しあったかめな水です。
滝もたくさん
草地にはお花が咲いていて
高温で育つように適応した植物もたくさんあって
草地、沼地、森林地帯と、地形も色々あって、とにかく見るところ、見るものが際限ない感じ。
多分2週間滞在しても見切れないのではないでしょうか。
旅の前は渋っていた旦那も、2日じゃ足りなさすぎる。また絶対来る。なんてすごいところなんだ、今度は一ヶ月くらい来たいね!!と大変楽しんだようでした。
6月の終わりにいったので、蚊が半端なかったのですけれど、公園内のホテルの建築は素敵だったし、ホテルからの眺めはティトンもイエローストーンも最高。アウトドア苦手な人にはホテル滞在おすすめです。
キャンプ場の標高は2000m越えていたので、6月の終わりとはいえ2~3℃まで下がりましたし、朝方は寒かったです。星空はすごかったな。
とまあまとまり全くないですが、記録として残しておきます。
写真でも文章でも素晴らしさを伝えられないですが、是非行ける機会があったらいってほしいところの一つです。あのスケールは体験するべし!
いつ大爆発するかわからないって言われていますけれどね 😱
養子へ
里子が来て1年と2ヶ月ちょっと経ちました。
色々ありすぎたから言葉がまとまりませんが
養子としてこの子を育てることをやっとこさ決めました。
最初の6ヶ月はとにかく里子も私達もサバイバルモード。
実際にもうあんまり覚えてないんです。
なんとか毎日やっていっていただけ。
ブログに少し残しておいてよかった。
振り返って読んでみると, 私がてんてこまいになっていたのがよく分かります!
まだまだ難しいこともあり、毎日試行錯誤のなかでやっていますが、今まで助けてくれたたくさんの人たちのおかげで対応するための道具や引き出しがふえてきたような気がします。気持ちはずっと楽になりました。
そして最近はすっかり私達の子供, という感覚が染み付いてきました。
この子の見かけは私とも旦那ともぜんっぜん違います。
才能も私たちの遺伝子ではない事はあきらかです。(運動神経がめちゃくちゃ良い。。。私たちは運動下手ではないけどすごく良いわけではありません)
でもわたしの旦那のように, 自分をすぐに卑下するところがあります。旦那のように体を動かしていることが大好きです。優しいけれど, 大切なものを守るためには勇気をだして戦うタイプです。
そして, まるで私に似たように,便秘になりがちだし, 喘息持ちだし, アレルギー性鼻炎もあります。食べ物の好みも私と似ていて, 魚やシーフードが大好き。このあいだ初めて食べさせた私の大好物のそら豆も、美味しい美味しい言って完食しました。
遺伝子を伝えてなくても似ることってきっとあるし, 実の親子でも似てないこともあると思うのです。
それでも旦那とたくさん話して, 話して、話しても答えがなかなかでませんでした。
私達の里子は黒人です。
旦那は白人。イタリア系とイギリス系のミックスで, 金髪碧眼みたいなタイプではなく, 背も低めで髪も暗めで, 足も短めの毛むくじゃらのオッサンです。
私はザ*アジア人っていう外見です。
この決心をしていく過程で里子の人種もなかなか決められない要素の一つとなりました。
私は人種の壁を持つ事があんまり好きではなくて, むしろ人種のるつぼ, みたいなところに来るとワクワクしてしまうタイプです。アメリカの暮らしの中で楽しいことは、いろんな国の人たちと出会い、そして一緒に働けることです。でも子育てになると 違う。
黒人どころか, アメリカ人でもない私が育てるのがこの子のためになるのか。
黒人を差別することを平気でしていた家庭から来た旦那は心の底にあるその意識を捨てられるのか。
黒人としてのアイデンティティをこの子は確立して行くことができるのだろうか。
アメリカの黒人差別は根が深い。私だって差別されることはあるけれど、黒人の男の子は警察に銃で撃たれる確率も高いし、黒人の女の人が昇進する確率は他に比べてとても低いのだとか。
人種のことだけでもたくさんの課題があるのです。
黒人として育ってこなかった私たちには黒人の男の子としてこの国でどうやって生きていくかのノウハウを教えてあげられないのです。
もちろん周りの黒人の家庭に助けを求めていく予定ですけどね!
そしてこの子には、違う家庭にもらわれていった兄弟姉妹もたくさんいます。
この子を引き取るということは, そんな家族達との関係もひっくるめて受け入れるという事。
虐待をされていた過去、母親が自分のことを育てられなかったこと。兄弟姉妹と一緒に生きていけないこと。重すぎるものを小さいころから抱えていかなくてはいけないこの子を十分にサポートしてあげられるのか。
自分はそのストレスと上手に付き合っていけるのか。
もう不安要素を出したら切りがありません。
でも子供達と仕事をしていて、いろんな親と関わっていると気づきます。
自分の子供だって育てるの不安だよね。
不安で当たり前。
自分のしていることは正しいのか。
もっといい親になれないか。
毎日疑ってしまう。
特に発達障害などがあるとなおさらです。
完璧な親なんていないし、完璧な子供なんていない。
みんななぜか生まれてきて、それぞれの命をそれぞれの場所で全うするだけ。
いつ死ぬかなんて誰にもわからない。
ただ愛を知らないで死ぬ人間が少ないといいなと思うのです。
何もしなくても自分は愛されていいんだよっていうことを知らないのは悲しすぎます。
だから、私たちは私たちなりに、一生懸命できることをやって、愛を伝える。
それしかできません。
この決断をしたときに、私は一つだけ決めたことがあります。
それはひとりよがりにならないこと。
人に助けを求める。
自分で何でもできると思わない、ということ。
子供を育てることって一人でやることではないと思うし、学校や地域の人たち、家族にたくさん助けてもらって生きていく。
もうすでにたっくさんの人が彼の人生にかかわっています。
今までかかわったセラピストはすでに6人。ソーシャルワーカーや、町の人、学校の関係者。
みんな一生懸命私たちを支えてくれています。
まわりの友達もたくさん応援してくれています。
いっぽうで少し距離をおかれた友達もいます。
でも自分に正直に。
弱音吐いていいから
それでも助けてくれているたくさんの人たちと一緒に、
差別や貧困の差、不平等な世の中に立ち向かう。
私たちの決断はそんな意思表示でもあります。
っておおげさに聞こえますけどね。
でも彼が背負ってきたものはまさに差別、貧困、不平等が生み出した社会の負の部分です。
私たちは、最初はただただ自分たちの子供が欲しかった。
子供を一緒に育てたかった。
でも赤ちゃんが私たちのところに来ることはありませんでした。
自分たちを何度卑下したでしょう。
遺伝子的に子供を残してはいけないんだろうか、とか
生物学的に弱くて残せないんだとか、
知り合いや友達に、赤ちゃんは親を選んでやってくるんだよ、とか言われるたびに深く傷つきました。
実際そうなのかもしれません。
でも私達に与えられた道はこれなんだと今は思っています。
来月の法廷でソーシャルワーカーからケースプランが提出され、そこから早くて半年、長くかかって一年以内に養子になるでしょう。
いやはや、小さいころはアメリカ人と結婚するなんて微塵にも思っていなかったし
ましてや全く違う人種の子供の母親になるとは。
人生わからないわ~~!!
これは土曜日に行ってきたハイキングトレイルの写真です。
上が去年の12月。
下がおとといのもの。
ここ10年の干ばつ、2年前の山火事、土砂崩れや洪水で随分と地形が変わっていましたがそれでも一時期はほぼ完全に乾いていた川も戻ってきて流れています。火事でやけた樫の木たちは幹が真っ黒になり死んだように見えていましたが、中から青々とした緑の葉っぱをだして生きていました。
この地域で藻が育ってるのも初めてみました。
完全に乾いてしまうことがあるこの川には魚は見られないのですが、今年はカエルやアメンボ、ゲンゴロウみたいなのもたくさんいました。(本来ダムができる前は鮭だって上がってきていたらしいんですけどね。)
毎年の変化や自然のもつ回復力に感動しました。
私たちも自然です。地球のものでできた、地球で生きるように適応した生物です。自然は常に変化していきます。そして自然はいつも治す力を持っている。
人間にはほかの生物たちよりたくさんの自由意志と選択支があります。
その選択が間違っているか、あっているかなんてその瞬間はわかりゃーしない。
でも間違った選択と思ってもあとから見たら必要なことだったりするかもしれないし
間違ったと思った選択があったから成長できたりする。そして間違って傷ついたとしても、治ることは可能なんだと。
そう信じてやっていけるといいな。
なんだか決心文みたいになっちゃいましたが
これもまた後で読むときっと助けになるので残そうと思います。
今日もまた、感謝して生きていきます。
春の庭
春ですね。
東京の姉から桜の写真がLINEで送られてきました。
カリフォルニアは今年は寒かったから春遅いかと思いきやもう春爛漫。
雨のおかげであちこちスーパーブルームで山々が黄色オレンジ紫などに染まっています。
昨日運転して通ったのですが, もしLAに来ている方がいたらPCH(Pacific Coast Highway) をドライブしてぜひぜひマリブの方へ向かってみてください。海沿いを走り海を眺めながら, 陸がわでは丘が花で埋め尽くされているのを楽しめます。LA方面からであれば, ペッパーダイン大学のキャンバスを過ぎるくらいまで先に行くのがオススメです。その後もっと北上して101でサンタバーバラの方まで行くのもいいかも。今最高に綺麗な季節です。
昨日このPCHを運転していたら事故があって渋滞していたのですが, ゆっくり海沿いを走っているとけっこう岸に近いところでクジラが泳いでるのも見られました。しっかりと北に向かって何頭かで水を吹き上げながら移動していました。クジラを見る事が出来たので渋滞は嫌だけれども, うれしかったのでした。
さてさて, うちの庭もここ1週間で春!!という感じになってきて, 様々な昆虫や鳥達が庭に来ています。花がじゃんじゃん咲き始めています。
今年も満開カリフォルニアライラック。ほのかに良い香りがし, 蜂が沢山集まってきます。
コーラルベル。小さな花ですがハチドリがよくみつを吸いにきます。
こちらはウェスタンレッドバッド。これまたハチドリが来ます。
ルパインにはよくこのクマンバチがやってきます。
オレンジの花が咲き乱れ, ものすごくいい香り!
アプリコットの木も少しずつ花を開き始めました!
花も凄いのですが, 今日は鳥が多かった! というか昼に家にいたからたくさん見られたのでしょうか。
カリフォルニアライラックにとまっているハチドリの巣立ったばかりらしい子供。まだ母親から餌をもらってるのでしょう。大人とは違い全然動かない!!
もう一羽, 巣から出たものの母親からまだごはんをもらう小鳥がオレンジの木の下から見えます。ライラックにいた子の兄弟かなあ??
アメリカンゴールドフィンチ。春と夏はオスはこの鮮やかな色になるそうな。
オレンジクラウンドワーブラー
イエローランペッドワーブラー
ピンボケですが首が鮮やかなオレンジ色のハチドリ。おそらくルーファスハミングバード。
これ, 上の子と同じなんですが光が当たってないと首のところは黒っぽく見えます。
ルーファスはけっこうはげしく, よく場所どりをし, 他の鳥を追い出したりします。
追い出してるところを撮りたかったんですが早すぎて私の腕では無理でした!
そしてそんな鳥達を影からのぞく友達の猫
最近狩りをしなくなったので安心です。
今年は蝶々はまだ少なめです。10日ほど前に, ペインテッドレディという種類の大移動があったのですが(これはすごかった!)他の種類はまだイマイチです。これから増えるのかなあ。
朝日を浴びるハミングバードセージ
去年はしっかりお世話できなかった庭
つけが回ってちょっと大変ですが, 今年は頑張りたい!!
私はすっかり春風邪をひいた週末でしたが, その分庭でゆっくり出来てちょっとよかったです。皆様も春の風邪に気をつけて。そして春のエネルギーをたくさん楽しんでくださいね😊
砂漠の花達
先週の土曜日, また雨が降るということだったので, 里子の初めての野球の試合が中止になりました。
そんな時に近くの植物園のFacebookの投稿で, Joshua Tree 国立公園の花達が咲き始めたという投稿を見ました。
忙しい週で掃除も洗濯も溜まっていたのですがこれから毎週5月まで野球の試合がはいるのでこの機会を逃したら見にいけないかもと思い旦那を説得していってきました。
ジョシュアツリー国立公園は砂漠の中に, 面白い形の岩達がボコンボコンとたくさんあり, ボールダリングやクライミング, または地質学者たちにとっても人気の場所であります。
里子も岩登りを沢山楽しみました。
こんな感じの岩や
こんなのや
こんなのとか
まあドコンドコンと現れます。
まるで巨人の2歳児が粘土で遊んで散らかしたような感じです。
人の顔みたいな岩もたくさんあります。
今年は雨が多い為, 水が通ったあとがあります。
この数年の干ばつで乾くに乾いたところしか見ていなかったのですが, 水がチョロチョロ流れている。
岩登りハイキングを楽しんだあとは今回メインの目的のWildflower, 砂漠の花達です。
種類が多様なのにはおどろきました。
この国立公園だけで760種類の植物が確認されているそうです。
標高の高い北部ではまだ花はチョロチョロとしか咲いていませんでしたが, 標高が下がるにつれ花が増えていきました。
まずは黄色い種類のお花が沢山増えて
ルピナスなどの紫の花が増えました。
種類がどんどん多様になり
紫のポンポンしたのはチアだそうです
よく見るとこんな青い花や
紫の花や
白い花や
ピンクの花など, 限られた時間では撮りきれない多くの花が咲いていました。
黄色の花も色々な種類がありました。
そして公園の最南のエリア
すんばらしい花畑でした!
しかもほのかに良いかおりがします。
かわいい花畑での里子の写真をお見せできないのが残念。
岩登り, 星空, 花畑を堪能できた短いけどおなかいっぱいな週末でした。
今年は雨が多いからまた北のほうやシエラネヴァダの山の方では4月5月6月に花が楽しめるかもしれませんね! 楽しみです。
ハチドリの子育て 3年目
また今年もハチドリの巣づくりの季節が巡ってきました。
例年より明らかに寒く雨も多い今年。
卵は無事孵化するかしら。
雛達はは無事育つかしら。と, キッチンの窓から毎朝チェックするのが日課になっております。
色々ネットで見たところ, 雛が無事育つ確率は結構低いみたいなので, 去年3つ巣ができてそのうち1つしか成功しなかったのも不思議ではないようです。
庭に今年初の巣を作ったママハチドリは新米ではない様子。
巣はふかふかで, どこからも見えにくく, 枝もある程度太くしっかりした場所を選んで作っています。
今日昼ごはんを作りながら観察していたところ, どうやら卵はかえった様子でした。
ママドリは巣を離れることが増え, ちらっとでしたがベイビーのくちばしが巣から突き出して餌をもらっているのが見えました。巣の近くに行くとママドリはやってきてくれないのでなかなか写真にとれません。
寒いからかさらに巣の壁を高くしていたのを見て, やっぱりベテランママかもしれないなあ, なんて思っています。
明日も雨, 今週末も雨の予報なので心配ですが, 無事育つといいな。こればっかりは自然にまかせるしかないですもんね。ハチドリは最大心拍数1250回 /分から最小50回/分まで落とせるそうで, 寒い時は心拍数を落として乗り越えるそうです。ほんとすごい鳥。
ママドリ頑張れ~! です。
里子も落ち着いてきてまた庭の事が書けて嬉しい限り。 去年は忙しすぎて野菜づくりはできませんでしたが, たくさんなった前年の野菜から種がこぼれ落ちて今年もルッコラ, レタス, 水菜, パクチーは勝手にそだってくれました。
雨のおかげでかとってもおいしい。
今年はきっともうちょっと庭に時間がかけられるはず!楽しみです。