ハチドリ 2年目
なかなか忙しく、庭に出て写真を撮る暇のない私。
昨日の朝は里子8時半まで寝てくれたので、朝ごはん作って昼ごはん準備して、庭で一息つくことが出来ました!
これとないシャッターチャンス、てことでハチドリの巣の様子を見に行きました。
したらば
ちゃんと育ってる♡♡
1個目の巣はダメだったので、せめて2個目の巣が育ってくれてとても嬉しいです。どうか巣立ちまで無事にいきますように!
カリフォルニアライラックはどんどん咲いてきてとても癒されます。
朝日を浴びてる庭にはほんとに癒されます。最初に庭を作ってから2年。植物が大きくなってきたからか、外へ出るとまるで自然の中に来たみたいな香りがします。
外へ出て深呼吸。1分でもいいから子供が起きる前にじっとします。神経が落ち着くのを感じます。
この庭を作ってもらって良かった〜!と思う瞬間です!
さて、今日もまだ里子が起きてこない。小さい子がいる家で、もうちょっと寝ていてくれ〜!!と思う親は私だけではないはず!!
木曜日になるとモーくたくた。無理しない程度に頑張ります。
暗闇は光を輝かすもの 里子との生活
里子が来てからチャレンジの連続の我が家。
私も旦那も、今自分たちの課題としているのは、怒らないこと。
私たちがどうしても感情を抑えられず、怒ったり大きな声を出してしまう瞬間があります。
それは殴られたりする時です。たり、というのは、物を投げられる、ひっかかれる、つばをかけられる、噛みつかれる、髪の毛引っ張られる、などなど、暴力の総攻撃をうけるからです。
私たちの里子にはImpulse control。つまり衝動を抑えて一呼吸置く。それがないので、なにか気に食わないことがあるとすぐ手が出ます。もの投げられます。水ぶっかけられます。。(数は減ってきましたけどね!)
すぐ手を出されていた環境で育ってしまったため、そのように行動することが染みついているのでしょうね。
また人との関わり方が不器用で、甘え方もおかしいし(体を触りまくる)、甘えるタイミングもおかしい。実の母親からいわゆる普通のスキンシップをもらっていなかったのか、愛着障害があるのだと思います。
里子に対して怒ってはいけないとは言われても、私たちも人間であり、大きな声を出してはいけないとは言われていても、叩かれ、ひっかかれ、やめてと言ってもやめなかったら大声を出したくなってしまいます。
自分が追い詰められてなかったり、余裕がある時は静かに諭す事ができるのですが、自分に余裕が無いとカーーっ!となってしまって大きな声をあげたりしてしまうのです。自分はなんて小さな人間なんだろうって自己嫌悪に陥ってしまいます。
セラピストは、いくらあなた達が怒鳴ってしまったりしても、里子のいた環境に比べたら天と地の差なのよ。だから自分の肩をたたいてあげてね。と言ってくれ、少し救われました。そして怒鳴ってごめんね、と謝ること。これだけでも全然違うのよ。と。
昨日の夜は一緒に音楽で踊って楽しんだ後、シャワーを浴びようね、その前にトイレ行くよって言ったあといきなり水をぶっかけられ、かなり大きな癇癪にうつってしまいました。
私たちも成長してきたのか怒らないで静かに彼を落ち着けることが出来ました。
落ち着いたあとは里子は少ない語彙で何が自分と自分の家族に起きたのかを語り始めました。トラウマはこういうふうに少しずつ出てくるそうです。
今は彼は起きてる間はずっと一緒にいないと不安、という状態で、何をやるのにもつきまとい、足にしがみついてきたりします。不安なのはわかる。慰めてあげないといけないのもわかる。でも何を言っても反抗され、怒りにうつらないように気をつけ、四六時中付きまとわれる、ということを繰り返していると神経すり減ります。
2歳児くらいの精神年齢だから。とよく言われるし、頭では理解していますが、なんせ2歳ではなくもっと大きいので、危ないものに手が届いてしまう。。椅子を持ってきてよじ登ったりするので、普通のベイビープルーフは通用しません。。
料理用ナイフも私でも背伸びしないと届かないところに鍵付きで置いてあり、料理をするたびに積み重なる手間にイライラしたりしてしまいます。
色々な人やセラピストなどにおすすめの本を聞いたり、おすすめの人の講習会などを聞いたりできる限りしているのですが、読む暇もなかなかない。
ですが少ない中から今日はこの言葉を引用させていただきます。
The dark does not destroy the light; it defines it. It’s our fear of the dark that casts our joy into the shadows. -- Brene Brown
- 暗闇が光を壊すことはありません。暗闇は光を明確にします。暗闇に対する恐怖が私たちの喜びを影に落とすのです。-ブレーネ・ブラウン
私たちの生活はただいまストレスに満ちています。
暗い影がたくさんうようよしています。里子が経験してしまったたくさんの辛いことや悲しいことがうちの中で爆発します。
でも暗闇があれば光もある。
暗闇を怖がって、照らすことをやめたらダメなんですよね。光は暗闇があるからこそ輝くことが出来る。
里子についているたくさんの暗い影。そのせいでしょうか、やけに星空がキラキラして見えたり、家の中にフワッと入ってくる風に癒されたり、何気ないことがとてもうれしく感じます。
つらいことが、楽しいことや幸せを感じることをより明確にしているような気がするのです。
辛いことも多く、限界!もう無理!!となりますが、周りの人に支えられ、頑張り続けようと思います。
庭にもパワーをもらって頑張るぞ〜!
大好きなカリフォルニアライラック
蜂たちが大忙しで働いています。
古い携帯のカメラでとったのでイマイチですが、去年に比べてお花が全然少ないし、開花が遅れています。でも外へ出るととても良いコヨーテミントとクリーブランドセイジの香りがして癒されます。
バラが咲いた〜♪
1月の終わりに剪定したバラ、2ヶ月ちょっとで花が咲き始めました。
今年の春はほんと遅く、昼もまだ暑くならないし朝夕は10℃をきっています。
でもバラは花をつけ始め、開き始めました。
今までよりずっとしっかり剪定したからか、一つ一つの花のつぼみが大きく、丸いです。
外側の花びらがちょっとちりちりになってしまっているので、見えないけど虫がついているのかしら。ニームオイルをかけてあげないとです。
二ヶ月半ぶりほどに素晴らしい香りを放って咲いてくれているバラちゃん達。
毎日クンクンバラの香りを嗅いでから車に乗っています。
私があ〜いいにおい〜と、変顔になるのを真似して、里子も、あ〜いいにおい〜(awww, smells good)っと言っています。良い香りのするお花を嗅ぐの大好きなので、里子にも洗脳し続ける予定です。笑
こちらは色が黄色っぽく変化するバラなんですが、最初はこのように薄ピンクです。前は香りはあまりしなかったのですが、今年はほのかないい香りがします。
こっちはほんとに香りが強く、つい鼻の穴が大きくなってしまう感じにすばらしい香りです。でもまだ色がイマイチなんですよね。どうしたらもう少しこくなるのかなあ。でも花のサイズはとても大きいです。
やっぱりしっかり剪定するのは大事ですね!もっとしっかりケアして綺麗な花を咲かすぞ〜!あ〜楽しみ!
花びらがでも薄い気もするんですよね。お花屋さんのバラとかは花びらがもっと厚いようなきがします。やっぱりリンをもう少し多めにあげた方がいいのかなあ?
と、今日はバラネタだけで終了します。
これから2ヶ月はカリフォルニアも、そして多分日本も最高の季節です。というか私が好きな季節です。お花の写真、もっと撮れるといいな〜。
雨 里子の成長 春の庭の変化
南カリフォルニア、3週間前ほど前に、(1か月前かも。。)ついにまとまった雨が降りました。雨が降ってすぐ記事を書こうと思ったけど時間が無くて無理でした。。
しかしいつもより遅めの雨が降って遅めに寒くなったので、ハチドリの巣第1号はどうやら無事に育たなかったようです。。かわいそうに。。小鳥をみることはありませんでした。。
今ハチドリ2号が巣を作って、どうやら小鳥が生まれたようです。葉っぱの周りにフンがちらほら。。大きくなってきたら写真にとれるかなあ。
暴れん坊将軍である里子のおかげで庭の写真も全然取れてません。でも、とても良い雨が続いたおかげで植物たちはエネルギーを沢山たくわえ、春の命を輝かせています。たくさんの花の蕾が膨らんで、少しずつ咲いてきています。
里子が来てから私たちの生活は忙しく、やらなくてはいけないことが溜まりまくっており、いっぱいいっぱいです。
里子の問題行動への対処、彼を子供として受け入れる過程でたくさんたくさん考えること、やることがあります。
子供のいない私には親になる感覚というものがわからなかったんですが、少しずつ、親になっていってる気がします。自分の血の繋がった子供だとしても、そういうものなのでしょうか。自分の中で、私もこの子を子供として受け入れ始めてるような気がしました。それと同時に彼も私たちを親として受け入れ始めている気がします。
大変な環境から来た彼は、ほんとにサバイバルモードでいることがほとんどでした。今週に入ってかなり良くなってきましたが、とにかく最初は普通のやりとりが出来なかったんです。
甘えてきたからだっこしていたのに、いきなり顔をビンタされたり、ひっかかれたりしました。言葉も色々知らなく、暴力的な言葉や失礼な言葉ばかり使うので、こっちは腹が立ってしまいます。でもたいてい、彼が言いたいことは彼の言っていることとは違います。そんな言葉ばかり浴びて育ったので、そんな語彙しかないのです。だから彼のホントの心の声を聞いてあげて、それを言ってあげると落ち着いてきます。そして彼の感情は恐怖に支配されていたことが良く分かりました。いつ叩かれるのか、いつ殴られるのか、それを待っているのです。早く終わらせてくれよ、と言いながらフォークを投げてきたりしました。私たちは何もしていないのに、です。それだけ暴力を浴びて育ってきたのだろうと推測しています。でも私たちは彼を傷つけないと言うことが少しずつわかってきて、信頼するようになってきたと思います。
もちろんスイッチが入って暴れだしたり叫びだしたりするんですが、ルールのない、混沌とした暴力の世界にいた彼にはそれが普通だったのでしょう。でもたった1ヶ月ちょっとでたくさんの変化があったと思います。
悪い言葉はだいぶ使わなくなりました。
ルールが少しずつわかってきて、暴力のブレーキが効くようになってきました。
ママとパパののハグは怖くなく、安心するということがわかってきました。
ベルトは叩かれるものではないということが分かってきました。
食べ物は一気に口に入れて吐くものではないと分かってきました。
ご飯は決まった時間に食べることがわかってきました。
ヨダレがたれたら拭く、そしてたれないようにすることが分かってきました。
鼻のかみ方を学びました。
ABCの歌が歌えるようになりました。
数を11まで数えられるようになりました。
おしっこはトイレでするものだと学びました。まだおもらしはしてしまいますが、それでも回数が減ってきました。
朝起きたら着替えることを学びました。
歯磨きをするのは虫歯にならないためだと知りました。
ママとパパは彼を叩かないということがわかってきました。
やってはいけないことと、やったらいいことの差がだいぶ分かってきました。
庭の植物を踏まないことを学びました。
食べ物は育てるもの、そしてご飯は料理をして作るものだと学び始めました。
明日何するかを楽しみに待つことを覚えました。
大人は子供を傷つける存在であってはいけないということが少しずつわかってきました。
こうリストにすると、どれだけたくさん学んでるかが分かります。
たった1ヶ月でこれだけ学べるのですから、とても頭の良い、素晴らしい可能性を秘めた子供だと信じています。
この1ヶ月のあいだにたくさん周りの人達からサポートをもらいました。ほんとに感謝ですし、この子がこれだけ沢山の人がケアしてくれたことをいつか思い出し、自分が大切な人間であると思えるようになってほしいです。
もちろん調子の良い日もあれば大変な日もあります。でも良い日が増えてきました。
愛情、希望、忍耐をもってこの子との日々を楽しめるといいなと思います。
庭の写真、あまりとれてませんが、お花をいくつかとったので少しだけ。
里子が来てから
フォスターキッドがうちに来てから2週間半たちました。
かなりの環境で生きてきたようで、最初の1週間はとーーーーっても大変でした。寝れず食べれず、体重は減り、風邪も引き。。
叩かれ蹴られ引っ掻かれ。怖がっているのはわかるのだけれど、果物を顔に向かって投げられたり、携帯をお風呂に投げ込まれたり、大変大変。
しかしソーシャルワーカーも毎日来てくれて、対応の仕方を教えてくれたり、サポートしてくれたおかげで、少しずつ私たちを信頼してくれているようです。3週目に入った今はだいぶ楽になりました。とはいっても問題は山積みですけどね!
でも子供らしいかわいい笑顔を少しずつ見せてくれるようになりました。私たちを新しく一緒に住むパートナーとして、少しずつ認めてくれているのかな。
私たちの庭は子供がいる人達が理想とするようないわゆる芝が広がっているような庭ではないのですが、庭でハチドリが蜜をすいに来るのを観察したり、水をやったり、レタスを採ったり楽しんでくれているようです。
1月2月前半とてもあったかかった南カリフォルニアですが、二月後半から結構冷え込み、おかげで冬野菜が元気に育ちました。
おそらくマクドナルドやケンタッキーなんかばかり食べていただろう里子。野菜は全く食べませんでした。
最初は私がレタスを試しに庭で食べてるのを真似して口に入れては、うえ〜って吐き出していたのですが、今日はレタスを口に入れて、this is my favorite!! なんていって食べました!
やっぱり自分で採ったものを、家族が美味しそうに食べる。それを見てるうちに、大丈夫だと思えるのでしょうか。家庭菜園は子供の野菜嫌いにはやっぱり良いのだなあと思いました。
写真は庭に来るハチドリの写真。
アボカドや、レタス、ビーツなどです。
アボカドは今年は100個以上とることが出来ました。そろそろ花が付き始めたので、全部収穫しないとなあと思っているところです。
ほんとに久しぶりに庭に出て写真を撮る余裕が出来ました!嬉しい限り。
これからも沢山いろんな問題はあると思いますし、悩むこともたくさんだと思います。
今は詳しく書くことは出来ませんが、いつか里子ちゃんの成長記録をかけたらいいなあ。と思っています。
人生何があるか分かりませんね!まさか人種の違う子供を育てることになるとは子供の頃は思ってもみなかったですからね!
子供も庭も進化し成長していきます。
そんな記録を残していきたいなと思います。
里子を迎えるにあたって
今日私たちの最初の里子が家に来る予定です。
緊張、とも違う不思議な気持ちです。
*(里親のシステムが日本にもしっかりあることをわかっていなかったので間違ったことを書いていました。以前書いた表記は消しました。申し訳ありません。)
うちに来る子は里子であり養子になるわけではありません。今のところ。
この子が養子になるには、親の親権が裁判所によって取り上げられる、または親が親権を放棄することが最初に必要です。
その後最低6ヶ月の里子生活をし、そこで初めて養子になる可能性が出てきます。
話に聞いていると、2-3年かかるのは普通だそうです。
また里親が、この子の世話は無理です、とシステムに返すことも可能です。大変すぎて家族が壊れてしまったら意味がありませんからね。合わなかったということはよくあり、たらい回しにされる子供はたっくさんいるそうです。
たらい回しにされ、養子にもされなかった子はやはり傷が癒える事はなく悲しい思いをしながら育っていきます。そういった子供の犯罪率、ティーンの時の妊娠、精神障害などの確率はやはり高く、また大人になって社会生活をすることが難しくなってしまうのです。そんな彼らをサポートするのに政府のお金もたくさん使われていきます。
社会がこういう子供たちを助けていってあげなければ、負のサイクルは繰り返されます。
この国は物質的な豊かさが非常にかたよっていますから、規模の違うお金持ちがゴロゴロしてるのと同時に、たまにここは発展途上国ですたっけ?と思ってしまう場面に出くわすことも沢山あります。医療分野で働いているのでなおさらそういう機会が多いのだと思います。
社会の不平等はある程度は仕方ないと思います。資本主義に基づいて生きてしまっている以上差が広がっていくのは自然なことなのかもしれません。でもやっぱり子供には平等なチャンスを与えてあげたいし、子供の医療、教育は幼稚園から大学まで、せめて高校まで無料であるべきではと思います。
里親システムはうまく使われればこの負のサイクルを減らすことができるはずなのです。
昨日は今週の仕事を全部キャンセルするために、子供たちの親に連絡をしました。里子を受け入れるので、休みにさせていただきますと。そしたら親のひとりが、
「私のお母さんはフォスターシステムで育ちました。4歳頃にフォスター家庭に預けられ、18歳までいたそうです。実の親が親権を手放さなかったため、養子にはならなかったけど、フォスターお母さんは私にとって大好きなおばあちゃんでしたよ。あなた達がやってることは素晴らしいことだから、明日が素晴らしい出会いになることを願ってます」と励ましのメールをいただきました。
だから思うのです。フォスターシステムはマイナスのことが取り沙汰にされやすいのですが、素晴らしい出会いも、素晴らしい家庭もたくさん作られているのです。
私たちに出来るかどうかははっきりいってやってみないとわかりません!でもできる限り、真摯に向き合ってみます。
引き続き勉強しているビデオで言われたこと。
暴力の虐待であれ性的虐待であれ、虐待を受けていた子が新しい家に来た時、彼らが思っていることは
「いつから殴られるんだろう?いつから傷つけられるんだろう?」ということなのです。
大人は自分を傷つける、ということしか知らない。
自分のことを守ってくれる大人といたことがないって。。。(T_T)小さな子達がどんなに頑張ってきたんだろうと思います。少しずつ、少しずつ。ゆっくりゆっくり信頼してもらえたらいいな。ゆっくりゆっくり愛情を受けてくれたらいいな。急がないで焦らないで。ハア〜頑張れるかなあ。。。不安とそして子供を受け入れられるという嬉しさと混じりあってます。
なんか自分の思いをただ書き下ろしてしまって申し訳ない。
里親になることを考えてる人の参考になったら嬉しいですし、興味があったらいつでも質問してください。
さ、今日も1日を大切に。特別な1日を大切に生きるぞー!
里子の話 進展
今日もまた暖かい南カリフォルニアです。
4日間雨が降るという予報はもちろんはずれまして、雨が降ったのは一度だけ。。。しかも10分くらいだけでした。
それでもうれしかったわけですが、
たりないのよ~~~~。
ほんとに去年の雨が恋しいったらないです。
さて、ついに私たちにも里子が来ることになりそうです。
しかしそのためにはあと10時間くらいのオンラインのクラスを取らなくてはいけません。今週は働いている上に家ではクラスを取るという大忙しな毎日を送りました。今のところ半分以上終わってほっとしています。
なぜまだクラスをとるのかというと、どうやら私たちのところに来る子、けっこうシビアな環境からくるらしい。。。
ほんとアメリカ、海外まで養子になんて行かなくても、過酷な環境で生まれ育ってる子供は隣町にも隣の隣の町にも、どこの州にもいます。(私の町は比較的安全で、貧困層もゲトーも少ない。
ここでは何歳の子とかなどの情報は載せないでおきますね。
せっかくなので自分の頭の整理のためにも、ここ数日の勉強で学んだことをちょっと書下ろし。
フォスターシステムに保護されるという子供たちは、常に危険を感じながら生活をしています。食べ物がない、着る服がない、寝る場所がない、脅される、殴られる、そんな思いをしながら生きています。どんなにひどい親のもとに生まれてきたとしても、どんなにひどいことされていても、危険だとわかっていても、子供はその親に頼るしかない。そういう環境しかしりません。
その環境で彼らの脳は発達していき、それにともなって体も発達していきます。大げさに聞こえるかもしれませんが、この子達はいつも生きるか死ぬかの選択を迫られているくらい、必死に生きながら、そんな神経回路を育てていってしまいます。
そうして生きていると、サバイバルモードに使う部分の脳が活性化されてしまうのです。小さな子供にとってのサバイバルモードとは、泣き叫んで暴れて助けてもらうこと。それしか知りませんからね。だから泣き叫ぶ、ぶつ、たたく、などの行動を起こすことが多くなる。
虐待のケースの場合、親は泣き叫ぶ子供をさらにたたきます。そして子供はサバイバルモードに入っているから、それをさらにうわまろうとさらに泣き叫ぶ。。。。その繰り返し。。。悲しいことですね。
そして、泣き叫んでるときはもう脳内のサバイバルモードのホルモンがでまくってますから、何言っても無駄。落ち着いて、ゆっくりゆりかごのように揺れてあげることくらいしかしないほうがよいそうです。言葉は無駄だと。
サバイバルモードの出し方も、子供によって、そして年齢やそれぞれの発達程度によって違くなってきます。小さな子でしたら泣き叫ぶしかないでしょう。でも大きくなってくるといろいろな形で出てくるようになるそうです。
今ビデオで見てる講習のインストラクターがとてもいいことを言っていました。
「子供の”悪い行動”の本当の意味を理解してあげて、なぜそうしたかをまず認めてあげることが大事。」
ーーーこれすばらしいなと思ったのですーー。
一つ例を。
彼女の里子の一人がものすごい嘘つきだったそうです。学校でも問題になり先生に呼びだされました。クラスの子たちとも問題になってしまったそうです。
いろんな家庭に何回も里子に出されて、人を信用することができないこの子。
そこで彼女は彼に、「上手なウソをよくあんなにたくさんつけたね!」とほめたそうです。「よく頑張ったね。」って。
そしたらその子、その日からウソをつかなくなったそうです。
この子のウソをつく行動というのは、生きるためのサバイバルだったわけです。
なんでウソをついてたなんかきっとわかってなかったでしょう。でも何かしないといけなかった。安全じゃないとこにしかいたことがなかったから。だからこの里親は、よく頑張ってきたね。もうここではウソは必要ないんだよ、と褒めることによって教えてあげたわけです。
なんとなく意味わかるでしょうか。
子供がするいわゆる問題行動には、サバイバルモードが原因になっていることがある、っていうことですね。(もちろん全部がそのケースではないですよ!)
私たちのところにくる子もおそらく戦闘モードに入ってる子でしょうし、その生活が一気に変わったら、どうすればいいかわからなくなるでしょうね。
いきなり安全で清潔で、食べ物も、新しい服も、寝るとこもあって、おもちゃも本もあって、怒らない大人のいる環境にくるわけですからそりゃほんとに混乱するだろうなと思います。
旦那と、まず私たちと私たちの家が安全であることを知ってもらうことが最初だねとはなしました。(猫も安全よ〜)ここは大丈夫だから。戦うことは必要ないんだよ。と。”居て”いいんだよ。と。あなたという子供でいていいんだよ。と。まあ脳の分泌のリハビリが時間かかりますから、すぐにというわけにもいかないでしょう。怒って暴れることもあるかもしれません。こればっかりは会ってみないとわかりませんね!
ゆっくりゆっくり、少しずつ受け入れてあげることができたらいいなと思います。
たくさん悩むだろうな!期待と不安と緊張で、仕事が手につきません!!そして子供と新しい経験をさせてもらえることがとても楽しみです!
心を落ち着けて、庭の植物たちに力を分けてもらいながら、旦那と里子第一弾迎え入れたいと思います。
この花は多肉の花。最近また咲き始めました。ハチドリがこの花が大好きでよくきます。