カリフォルニアの庭と黒猫と里子

庭・猫・健康・里子のことなど

山火事と再生

南カリフォルニアでは, ハイキングの季節は冬から春が一番良い時期です。

秋は長い夏のあと乾ききった地面を歩くとものすごい塵, 埃が舞うし, 夏は暑すぎて危険です。それに初夏から夏にかけてはハエがすごい。。Horse flyや, Black fly など特に水沿いは多く, まったくもって不快になります。

なもんで, 夏場はもっぱら海に行く事になります。

中央カリフォルニアまで行けば山は涼しくなりますが(セコイア国立公園やヨセミテ国立公園, マンモスなど)ここらへんは山の方が暑い。

そんなわけでこれから2ー3ヶ月が私にとって近場でハイキングをするのに一番いい季節です。

先週末も山にハイキングにいきました。
2年前の山火事で焼けて, 1年ほど閉じていたトレイルです。

遠くから見ると, 茶色くハゲ山のような色に見えていたのですが, 実際歩いてみるとたっくさんの木達が生き延びており, 乾いて埃だらけだったトレイルには湧水が流れており, 茂っていたところが所々焼けて開かれ, 光や風の通りが良くなっており, 森が美しく再生している様子が見られました。

今年は雨が多いので川には水が流れ(ここ数年殆ど水がなかった)前よりも在来種の植物が生き生きとしていたように思えました。

山火事は自然の剪定プロセスなのかな。火事に適応できない植物は減り, 火事に強い在来種が元気をとりもどす。光や風が通り, 山全体に強いエネルギーが流れている, そんな気がしました。

水の通り道は火の通り道でもあるようで, 川沿いは焼けた木がたくさん。
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高温で焼かれた木は溶けて岩にはりついていました。
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それでもまるで火事があった事を忘れるように高い木達もたくさん残っており
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焼けて折れた木は新しい枝を出して生き延びていて
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在来種の多肉植物が元気に育ち
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春の花が咲き始めていました。
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里子が来てなんと明日で1年になります。

たくさんの感情がありすぎて
感慨深いを超えていて
文章力の乏しい私には上手にまとめることができません。

でも
人間にも治る力が備わっているということを実感したような気がします。

辛い事があっても
人間は治ることができる。
時間はかかるけど。
一生向き合わないといけないのかもしれないけど。

溶けて張り付いた木のように
傷跡は残るけれども。



そんな気分で明日里子が来て1年記念日を迎えます。


明日お祝いしようね, といったら, あれ, 僕明日1歳大きくなるの? クラスで一番年上になっちゃうなあ(得意気)。と誕生日とかんちがい。笑
里子よ。明日誕生日だろうがなかろうが, あんたはすでにクラスで一番年上だぞ!

ま, 時間の感覚も理解もまだまだこれからですね。

自然のハイキングを楽しいと思うようになってくれてありがたい。毎日山に来たい! と言ってくれて嬉しい限りです。

雨が多い今年の冬。
砂漠はワイルドフラワーの当たり年かもという情報を聞いたので, 春は砂漠にキャンプに行かなくては!!


さて, 書いて少しすっきり。
また明日も大切にがんばりまっしょい。

自分の時間 

今日は6週間ぶりに子供がいなく(幼稚園)、自分のクライアントもいない朝を過ごしています。

 

なんて幸せな時間。。。

 

母には自分の時間がほんとにない。

 

せっかく子供いないからゆっくりしたいのに、周りを見渡すとしまわれてないクリスマスのデコレーションやリサイクルの山、整理しないといけない郵便物の山、猫の毛と砂が廊下の角にたまっていたりするのがどうしても目に入る。。。トイレも汚い。窓も汚れている。気が付けばどんどんやることが出てきます。

 

 

あーブログなんて書いてるひまがあったら、さっさと掃除して洗濯してごはんの準備して庭掃除して。。。

 

という思いもかけめぐるのですが

 

掃除洗濯整理整頓は子供がいてもなんとかできるけど、こうして座って、仕事もしないで思いにふけることは子供がいたらできないし、仕事のある時はできない!

 

と思ったので今日は書くことに決めました。

 

最近は夜も疲れ果てているので何も書けないし。

 

 

と言ってみたところで特に大したことを考えているわけではないのですが。


 

自分の時間を持つことは働く母にとって至難のわざであり

かつめちゃくちゃ重要な時間だなあとつくづく思います。

 

 

さて、こんな朝につい私がやってしまうこと。

 

庭のお手入れです。子供を幼稚園に送ったあと、ついつい庭に座り込んでしまいます。

 

雨がふったばかりの南カリフォルニア。雨の後は雑草を抜くのに好都合なので、しゃがみこんで雑草抜きを始めちゃうわけです。

 


庭仕事って何かと物思いにふけりやすいのです。せっせと雑草をつまみながら、マンガ好きの私はついついマンガっぽいせりふが頭の中に浮かんでしまいます。

 

「このような芽はいまのうちに抜いてしまわねば」(悪役の政治家のイメージ)

とか

「この小枝は成長しすぎだ。本枝が弱ってしまう。かわいそうだが切らねば。」(会社のお偉いさんのイメージ)

「君たちの犠牲のおかげで庭は元気になる。」(もうよくわからない)

 

などなどくだらないことを考えながら雑草をぬいたり剪定してしまうのです。

 

「根っこがしっかりしなければ育たない」(子育てに通じる)とか、

「植えられた場所が悪かった。この株にあった環境に植え替えてあげれば元気になる」(里子に通じる)とか

「この子には明るい光と風通しが必要なのよ。。」(だれ?)とかね。

 

ほんと庭仕事やってるとそんなAnalogy、日本語で、類推というのかな?がたくさん出てきて、1人で不気味につぶやいている私です。

 

土や植物の命を触りながらそんなことを考えたりするのが楽しいのです。

 

さて、あと2時間しかないけれど

 

少し長めのシャワーにはいって、昼ご飯の準備したらたぶんもうお迎えの時間。

 

庭を触って、自分の言語で書いて、静かに座った1時間、幸せでした。

 

さて、次に書けるのはいつかな~~。

 

写真は大好きな庭のバラ。たぶんもうこれでシーズン最後かな。今月末には全部また短くしてきれいにして、来年にまた花がたくさん開くようにお手入れです。


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里子が来て以来ぜーんぜんお手入れが行き届いていなかったバラたち。里子は落ち着いてきたし、今年こそは!と意気込んでいます。

 

 

里子のクリスマス

我が家に来たこの子は、セラピスト達にもソーシャルワーカーにもOne of the most severe cases。最悪のケースのうちの一つだと言われています。骨折や意識不明などで入院したことがないのがうそみたい。死ななかったのがすごいよ。。と言われるくらいです。まあこの子、強いし身体能力が高いので生きてこれたんだと思います。

毎日私たちが考えやっていることは沢山ありすぎてどこから書けばいいのか分からなくなってきました。でも話題をひとつに絞って、少しずつ記録を残したいと思います。


というわけで今回クリスマスが近くなってきたのでクリスマスの話を。



クリスマスが近づくとクリスマス商戦でめちゃくちゃ盛り上がるアメリカです。どこいっても、ネットでも、おもちゃの宣伝ばっかり。。。みんな浮き足立って興奮した雰囲気が広がります。母親達はストレスたまってるのでピリピリした空気もあります。



里子とのイベントはなかなか難しいのです。
なぜかというと今までどういうふうにイベントやホリデーを過ごしてきたか、私たちには未知だからです。


一応聞いてみました。「去年のクリスマスはお母さんと何かしたの?」

里子、「何もしなかった。。」と言って下をうつむく。。

「そうか、サンタさん来なかったの?」


「うん。サンタはクリスマスに来るの?プレゼント持ってくるの?」


「そうだよ。クリスマスツリーを飾ったことはあるの?」


「ない」


「そうか、去年は煙突のあるおうちにいたの?」


「ううん。」


「そうか、じゃあサンタさん、あなたがどこにいるか知らなかったのかも。手紙も書かなかったでしょ?今年はツリーを置くからサンタさんもどこにプレゼント置けばいいのかわかるし、煙突もおうちにあるからきっとおうちに入りやすいよ。あ、でも良い子にしてないと来ないからね!」

「うん。分かった。いたずらっ子だとダメなんだよね。」

「うん、そういう歌があるよね!知ってるのね。サンタさんに何をお願いしようか?」


「うーーん。リモコンで動くバイク!!」

という会話をしたのが3週間前。一応なんとなくの知識はあったっぽいのですが、体験したことは無かったみたい。

あー今年のクリスマスは楽しいものにしてあげよう!と私も意気込みそうになってたのです。。。

が。。



先週サンクスギビングが終わってからクリスマスツリーを引っ張り出して飾ることにしました。


ツリーの飾りが入った箱を出してきて、里子に見せて、どんな飾りがあるか自由に見ていいよ、好きなのあるかな?と言って私は台所に3分ほど用事を済ませに行きました。


そして戻ってくると。。。。。


里子、入ってた箱のそばに座り込み、飾りたちを床に投げ、包んであった紙などもごっちゃごちゃに散らかして、その真ん中で座って、割れそうなものをガチャガチャ音を立てて触っていたのです。


ひえーーーっ!


怒ってなげてたとかじゃありませんでした。これはまるで1-2歳の歩き始めたばかりくらいの赤ちゃんが色々入った箱から中身を出して散らかしてる図でした。


手に取ってみたことの無いクリスマスの飾りを不思議そうに眺めている大きな5歳の子供。。(身長119cm!)その姿はジャイアントベイビーでした。


ハッ!!Σ(´□`;)全然考えてなかった。。。ほんとに初めてなんだ!幼稚園児だけど、クリスマスに関しては1歳レベルなんだっ!!飾りみるのも手にするのも初めてなんだ!!


凄まじい環境から来たこの子はもしかしたらツリー自体見たことがないのかも?見たことあってもそれが何かわかっていなかった??


旦那が小さい頃から使っているクリスマスの飾りを壊される前に、慌てて「飾りは壊れやすいからそうやって出すものじゃなくて、1つずつ出して、丁寧に触るのよ〜。。。」と言って、とりあえずしまっちゃいました。

もう15個くらいの飾りを見ただけでいっぱいいっぱいになった里子はその後家の中を走り出して限界到達。


頭で処理できない情報量が入ると、この子、走り出し暴れだし、落ち着かなくなるのです。


その後落ち着いたあともツリーに対して興味もなく、飾りを見ることも無く、電飾を付けても消してしまいます。


何これ。ふーん。光が嫌だ。と。


なんにしても刺激が苦手です。
新しいことはなんでも苦手なのです。


飾りだけでこんなんですからプレゼントも気をつけなくてはいけません。アメリカの子供たちはXmasといえば親戚、友達など色々な人からプレゼントを受け取ります。ウッキウキの季節です。


持ち物を所有したことがおそらくなかったこの子は基本的におもちゃに対して愛着がなく、貰ったものも飽きるのが早い。。。お気に入りのおもちゃ、というものがなかなかありません。ここら辺も1-2歳のレベル。


親戚や友達は、張り切ってプレゼントをくれようとしたり、クリスマスを盛り上げようとしてくれるのですけれど、実はかえって里子の不安を掻き立ててしまいます。なんてったって〝普通のクリスマス〟は初めてだから。

この子はおもちゃを手に入れるより、一緒に遊んでくれる家族が何より欲しい。ずっと家族になろうって言ってくれるのを待っているんです。


私達はものにまみれて生きてるし、私はそういう世界で生きてきました。


でも里子に気付かされます。1番大切なのは一緒に毎日を過ごす家族と友達だと。プレゼントより、クリスマスより、家族と一緒に過ごす普通の毎日が何よりもの幸せなのです。


きっと子供はみんなそうなんだけど、忘れがちですよね。


大事なことを教えてくれる里子に感謝です。



まあそういう訳で、今年のクリスマスはシンプルに、最小限で。5歳で迎える初めてのクリスマスは静かに暖かく過ごせるといいな。それでも子供時代のいい思い出のひとつになってくれたらいいなと、願っています。

里子が来て8ヶ月

里子が我が家に来てから8ヶ月が経ちました。

最初の大変だった時期に、里親を私たちよりも長くやっている方に、「物事がスムーズに行き始めるのは大体7ヶ月頃からだよ」と言われた事がありました。

言われたとおり、7ヶ月を過ぎたあたりからだいぶ楽になってきました。


子育てにある一般的な難しさはもちろんあるのですが、楽しいことが沢山増えてきて、大変だったことを忘れられるようになってきました!


彼らの脳をRe-wire, 再構築すること。私たち里親が虐待されていた子供を育てていくにあたってよく聞かされる言葉です。その第一段階が7-8ヶ月をすぎてやっと進んだ気がします。


初めに来た頃のこの子の頭の中では次のような公式が成り立っていました。

大人=信頼できない。怖い。
ママ=置いていかれる。帰ってこない。愛してほしいけど怖い。叩かれる、殴られる。
パパ(大人の男性)=殴られる。怖い。
食べ物=口に急いで突っ込まないとなくなる
夜=悪い事が起きる
警察=家族と離れさせられる
トイレ=悪いことが起きる
自分=悪い子

などなど、とても悲しい公式が沢山出来上がっていました。

これらが完全になくなった訳ではありませんが、少しずつ変わってきたように思います。


まだまだPTSDの症状は出るし、ちょっとしたきっかけでパニック発作のようになることはしょっちゅうです。そんな時は抱きしめてあげればだいぶ落ち着くようになってきました。
自信もすこーしずつついてきたようです。


私がイライラしないでゆっくり教えてあげることが何よりの鍵なのですが、心の狭い小さい私はイライラしたり、この子が来た環境に対して怒りを感じてしまいそれを表に出してしまったりします。
毎日反省の連続です。


そんな親の私たちでも信頼してくれるようになり、子供らしい笑顔を見せてくれたり、自然と抱きついてくるようになりました。私たちも自然と愛おしさが湧くようになりました。


仕事をしながらの子育てはきっついし、やはりドラッグを妊娠中に母親から浴びて育ったであろうこの子は、衝動に問題があるし、集中力にも問題があるし、感覚統合障害や多動などの症状のオンパレードです。


忍耐も必要ですが、自分の時間をなるべく持つようにして、そしてどうにかなるさ、この子もなんとかやっていけるようになるさ、と信じて毎日過ごしていくっきゃないです。


12月にこの子の生みの親の親権がおそらく停止させられるので、その後1年くらいかけて養子のプロセスに移る予定です。この子を養子として受け入れる覚悟みたいなものが最近出来上がってきて、自分でもびっくりしています。


人生は計画したようにはいかないもの。この先どんなサプライズが待っているんでしょうかね。大なり中なり小なり、人生はやっぱり冒険です。



さて、庭ブログとして始めたくせに今年は全然庭仕事出来てませんでしたが、グアバの実が沢山なりました。ので久しぶりにちょっと写真でも。。


全く手入れしなくても勝手に育ってくれる優秀な木、グアバ。日本ではあまり食べる機会が無いかなあと思いますが、最近はどうなのでしょう。アメリカでもお店ではなかなか売ってません。なんせ、痛みやすいし、部屋にひとつ置いておくだけですんごい匂いなんです。


味を説明するのは難しいのですが、言ってみれば、バナナと桃を混ぜたような食感で、パッションフルーツとマンゴーとりんごとバナナを混ぜたような味??とにかくクセがあるのですが、ハマる人はハマります。実はオレンジよりもビタミン値が高いとか?


昨日と今日でなんと40個もとれてしまいました。

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こんな子達です。ピンクの種類もありますが、これは中身も白っぽいものです。


明日はグアバ好きな人達に配る予定です。

やっぱり庭に果物の木があるの楽しいワ💕
もっと広い庭のあるうちに引っ越して毎月違う果物が食べれるような庭にしたいなあ。(*´﹃`*)

それではまた(^_^)/~~

里子が来て7ヶ月

続けて今年の夏のまとめと現在の記録を綴ります。
しかし色々ありすぎて、上手く文章にできません。
まとまりがなくてすみません、


この夏はだいぶ私たちとの愛着が進んだ結果、里子は過去のことを沢山話すようになりました。ポロッと過去のことがふとしたきっかけで出てきて、その後過去の思い出に囚われます。そういう時里子は非常に不安定になります。



普通の子供のようになってきた。と思ったら、その想いが全くひっくり返されるような行動を起こしたりします。


そういう時は、私がこの子を傷つけないと頭ではわかってるのに私のことを怖がります。肩をぽんっと叩くだけで肩が持ち上がり、ガチガチになります。なのに抱きついてきます。
笑いながら泣いたような顔で癇癪を起こします。チグハグな感情と行動を見せます。



1番悲しいのが、この子は自分のせいで虐待をされたと心から信じてること。


自分が汚くて悪い子だから痛いことされた。


周りの子供たちの方が立派だと。自分は汚くて悪い子だと。そう信じ込んでいます。



親から虐待されていた子に語る絵本の中に、その主人公の子が、私は汚いダメな子なの。だから痛いことされるの。という節があります。

私の里子、その部分にくると大きく頷きます。

あなたは自分が汚い、自分が悪い子だと思ってるの?

もっと大きく頷きます。

そんなことないよ。あなたはいい子だよ。とってもまっすぐでいい子だよ。

と言ってもその言葉はしみこんでは行きません。


あまりにもひどい目にあっていたこの子の過去をここで明かすことは出来ませんが、

親から必要なものを与えられないばかりか痛めつけられると、人間はこんなにも自分も人も信じることが出来なくなってしまうということをこの子を通して実感しています。



この子が来てから自分の器の小ささ、度量の小ささ、自分の限界を感じずにはいられません。
自分に出来ないことが沢山あることを受け入れること。周りに頼ること。私はつい1人でなんでもやってしまう悪い癖があるので、まさに自分の弱いところと向き合わされています。


里子は自分が受けたトラウマのせいで私たちがいつかこの子を追い出すだろうって疑い続けます。


その疑いをはらいたくて、

ずっと家族にしてくれる?
ママのお腹にはいってやり直してもいい?


そんなことを聞いてきます。


その度に心が痛みます。



7ヶ月たって、暴力は格段と減りました。
しかし、毎日言うこと言うことウソをつきます。
一般的に里子によくある問題行動なのですが、ウソを言うことで何故か安全になると思ってしまっているらしいのです。

嘘がバレた時の方がずっとまずいんだよ、と何度も言っても聞きません。


ルールを教えるには何日も何日も同じことを毎回言わないと守れません。


でも今こうして書いていて気づきました。そうか。
前はルールが存在することも知らなかった子供なんだ。


これをしたらダメよ、というルールがなく、一貫性のない体罰をくらって生きてきたんだ。


つまり何しても体罰を受ける。何もしなくても体罰を受ける。何をしたら体罰を受けるかわからない。
だから、

だからとりあえず暴力をふって自分を守ろうとしたんだね。。。わかんないから。。

そう考えたらこの子はルールをまだ守れなくても、前に進んでいる。今はルールがあることは認識してるものね。



この夏にあった裁判の後、里子から養子の手続きに移る可能性が高くなりました。私たちがこの子を完全に引き取るという決断をくだせなかった場合、ソーシャルワーカーは新しい家族をさがさなくてはいけません。


この子の傷はいつか癒えて、傷跡を振り返ってみても大丈夫、生きていける。と思うことが出来るようになるのでしょうか。


私達にこの子と一生向き合っていくだけの度量があるのでしょうか。もし旦那が先に死んだら、私が先に死んだら、私ひとりで/旦那ひとりでこの子を育て上げていけるのでしょうか。


私たちの決断がどうなるかはわかりません。
答えが出るように祈り続けて
それまでは毎日また続けることしか今は出来ないのでしょうか。


最後に良い変化のメモを。

笑顔が増えました。
目を見ることが増えました。
トイレのおもらしが減りました。
いろんな食べ物を食べれるようになってきました。
夜寝るのに添い寝をしなくても寝れるようになってきました。
言葉が確実に増えました。
数は25まで数えられるようになりました。
簡単な足し算ができるようになりました。
赤ちゃん返りが減りました。
気持ちを表現出来ることが増えてきました。
上手に抱っこされるようになりました。(きっと抱っこをされることが少なかったのでしょう)
ハイキングで5キロ歩けるようになりました。
階段を交互に降りれるようになりました。
挨拶ができるようになってきました。
フォークの持ち方がだいぶ良くなってきました。
幼稚園に入りました。
先生の名前を覚えられるようになりました。
お友達の名前を少しずつ覚えるようになりました。


頑張れ里子。
私頑張れ里親。


ほんとにめちゃめちゃな文章ですが
私の頭もめちゃめちゃなのでお許しあれ。


もー今日もクタクタです。

里子が来て4ヶ月(過去の記録)

なかなか忙しく、下書きを書いたままにしてあるものが何個もあったので、後で振り返るために里子の記録をアップします。


これは3ヶ月前に残した記録です。



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里子が来て4ヶ月、記録として成長したことを書き留めます。

 

マメタ氏を優しく扱うことができるようになりました。

一人で遊べることがだいぶ増えました。

暴力はほぼなくなりました。

鼻を噛むのが上手になりました。

甘えたい時にだっこしてと素直に言えることが増えました。

目を見てくれることが増えました。

ニコッと自然に笑えることが増えてきました。

トイレで自分でふくことがだいぶ上手になりました。

アスパラガスやレタス、トマトをだいぶ食べられるようになりました。

ものを投げたい衝動に駆られた時、それを抑えることがほとんどになりました。

数が15まで数えられるようになりました。

アルファベットが四文字くらい書けるようになりました。

想像のお話を作れるようになってきました。

塗り絵がだいぶ線に沿ってできるようになりました。

スプーンやフォークをだいぶ上手に持てるようになりました。(2歳児程度の持ち方ですが。)

お友達と上手に遊べるようになってきました。

言葉はまだ遅れているけれど、5-8語くらい使った文章を話せるようになってきました。

色々な感情があることを学びました。

人の気持ちを察することが少しずつできるようになってきました。



 

この1ヶ月ですごい成長を見せました。

子供の脳って本当に凄い!特にこの1週間ほどで私たちに対する愛着が少し落ち着いてきたように思います。安心し始めているのでしょう。暗闇で寝るのがだいぶ怖くなくなってきたようです。それでも寝かせるのには1時間半ほどかかり、その間音を立てるとすぐに不安になってしまいます。7:30-8-9:00まで、家事も何もできません。それでも暴れることはなくなってきました。

 

まだまだまだまだ大変ですが、普通の子っぽい癇癪も増えてきました。物なげられたりつばはかれたりされることのない癇癪は、全然楽ちん。余裕です。(笑)


まだあーそーびーたーいーー。


とか、


公園行きたいーーー!!


とかで癇癪起こされても、むしろ、何この子供らしさ!カワイイ!と思うようになりました。笑


少し乱暴なお友達のことを、あの子乱暴だからなあ〜。なんて言うようになってきました。


お前が言うか!!と心の中でつぶやく母。


学校(3時間の保育園)が始まりました。

そして学校がない日のことを既に喜ぶようになりました。。。ガックリ。


しかし学校でよほど気を張っているのでしょうか、家でおもらしが増えました。ガックリ。


とまあほんと一進一退な部分もありますが、子供らしくてかわいい!って思う時間が増えたのは嬉しくてしょうがありません。


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以上が4ヶ月の記録。記録に残しておきたくて載せました。あとから読むと、こんなだったっけー!と過去を振り返り、ちゃんと前に進んでることを確認できるので載せていきます。


7ヶ月たった今これを読むと、この頃はまだ目をやっと見てくれるようになったとこだったのか。

少なくなってきてはいても、まだ物投げてたのか。

普通の癇癪がやっと始まった頃だったのか。(それまではすぐに暴力だった)

など、ほんとに成長してることがわかって嬉しくなります。たった3ヶ月前ですが、もう6ヶ月くらい経った気がします。


続けて7ヶ月目の記録を忘れないうちにアップします。




日本の夏の音

里子が我が家に来て6ヶ月。
なんちゅーしんどい長い6ヶ月だったのでしょう。

最近虐待の色々がポロポロと里子の口から出てくるようになり、正直言うとけっこう辛い日々を送っています。ブログを読む暇も、精神的に落ち着いて文章を考える余裕もありませんでした。


この子が体験してしまった数多くのトラウマ。この子を傷つけた人たちへの怒り、こうした子たちが世の中にはたっくさんいるということへのやるせなさ。自分の無力さ。この子を育てていくという自信のなさ。いろんな気持ちが混ざりまくって私の頭はいっぱいいっぱいです。



先日自分の誕生日を迎え、日本にいる幼なじみの友達が誕生日に連絡をくれました。私が今とても大変だということを伝えると、時間がある時に話さない?と言ってくれました。話聞くよ〜!と。


最後に会ったのは3年前。当時田舎暮らしを始めた彼女を日本に帰った際に訪ねたのが最後です。


日本の緑の山々が美しい田舎で環境にも体にも優しい生活を始めた彼女を誇りに思いました。
彼女のおうちに泊まらせてもらい、時差ボケで朝早く起きた私は清々しい空気に誘われて外に出ました。


深い緑の匂い。
日本の山の湿気の匂い。
早朝の青い空気と山々にかかる霧。
朝日が差し込んで明るくなっていく山。


自分の田舎でもないのに、田舎育ちでもないのに、なぜか帰ってきたわ!!と思い、山の美しさに涙しました。


その彼女と電話で話していたら、電話の奥からつくつくほーしつくつくほーし、という声と、カナカナカナカナというヒグラシの声が聞こえてきました。


この音、ほんとに日本の夏の独特な音だと思うのです。


彼女の住む家の前には山から流れてくる湧き水が流れています。

そのチョロチョロという音とともに、木の葉のザワザワした音、なんかわからんけど虫の音、そしてセミの音が全部一緒に聞こえてきたのです。ザ・日本の夏!!と日本で育った人なら誰もが思う音。


思わず、ごめん、ちょっと外出てみて音聞かせてくれないかなあ?と頼んでしまいました。


このザ・日本の夏の音を聞いていたら自然と涙がぶわーーーっと出てきてしまいました。

日本に帰りたい!


この半年頑張ってきて、第二言語で人種の違う子供を育てていて、日本食なんて食べれないからマックアンドチーズやらピーナッツバタージェリーサンドイッチやらばっかり作っていた私。

すっかりホームシックだったのねーーと気づきました。



自分でもびっくりしました。音の力。
匂いも記憶と強くリンクしてる、とよく聞きますが、音もそうなのでしょうね。日本の独特なあの夏の音は、私の脳内にしっかりとインプットされています。
子供の頃九州のじいちゃんとばあちゃんの家を訪ねた、幸せな夏休みの気分にさせてくれるのです。
彼女の住む美しい山や棚田、緑の匂い、肌にじっとりくる湿気。そんな感覚も一気に脳裏に蘇ります。ああ、縁側でスイカ食べながらお茶飲んで、畳でねっころがりたい。



翌日この優しい優しい友達は近所の田んぼで音をわざわざ録音して送ってくれました。
疲れていた私はこの音と蘇る記憶に助けられました。
友達にとっても感謝しています。




さて、私はこの素敵な音や楽しい夏休みの記憶に助けられたわけですが

うちの里子は虐待をした人に似ている人を見たり
手を引っ張られたり、
ドアを閉められたり、
大きな音がする度に彼の脳裏には嫌な記憶が蘇ります。

置いていかれた。食べ物がなかった。高速道路の下で寝た。 逆さ吊りにされてベルトで鞭打たれた。

そういう記憶は体に反応として残っていて

五感と強くリンクしているわけです。

これをトリガーとトラウマの世界では呼んでいるようです。


記憶って素晴らしくもあり、やっかいでもありますね。そして私たちは五感すべてを使って脳裏に足跡を残していきます。残したくても残したくなくても。


いい思い出だけ残して嫌な記憶は捨て去ることが出来たらいいのになあなんて。


私に出来ることはこの子に楽しい幸せな記憶を残してあげることなんですよね。五感が脳に嫌な記憶を思い出させても、それを塗り替えていく。一つずつ。ゆっくりゆっくり。



私は友達の送ってくれた日本の夏の音を聞きながら心を落ち着け、
頭の中で縁側でお茶を飲みつつ、ゆっくりゆっくり続けていくしかない。

と思うある夏の終わりの夜でした。