カリフォルニアの庭と黒猫と里子

庭・猫・健康・里子のことなど

モナーク便り 続き

 

モナークのサナギを毎日観察しながら見守っていたのですが昨日今日と相次いで蝶が出てきました。

 

 

しかし残念ながら 小さい方はOE という病気で羽が上手に広がりませんでした😢

弱々しく羽を広げて羽ばたくことができない、小さな数日の命、せめてお花の上でと思い、お花を摘んで掴まりやすいようにしておきました。のですが今日の夕方には姿かたちなくなっていたので、鳥やとかげに食べられてしまったのかもしれませんね。残念でした。


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もう一つ地面に転がっていて、デンタルフロスで吊るした子は順調にメタモーフォーシス(変態)をし、今朝気がついたら外に出ていました!


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少しずつ羽の様子がうっすら見えてきたのが4日前くらい


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今日の朝、朝日を浴びたさなぎ。孵化の2時間前です。気がついたらもう出てきちゃってて出てくる瞬間は見れなかった。。


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きれいな蝶です。健康そうだし強そう!

 

今日は予定があったので飛び立つまで観察できなかったのですが、午後3時半に戻ってきたときにはもう姿はありませんでした。無事に旅立ったことを願うばかりです。

 

モナーク蝶は一年のうち冬はメキシコ、またはカリフォルニアで冬を越え、夏はカナダの方まで北上するそうです。しかし1代でそれをやりとげるのではなく4代かけてそれをします。1代目はメキシコやカリフォルニアで冬を越えた世代。ここから3代かけてカナダ、ワシントン州やアイダホ州まで北上します。彼らの寿命は2~6週間で、すぐに次の世代を作ることが出きるそうな。しかし4代目のモナーク蝶はカナダや北の州から南のカリフォルニアやメキシコ(バハ・カリフォルニア)までたった1代で南下するそうです。この世代は8~9ヶ月いきるそうです。小さな小さな蝶が一匹で長距離大移動するその旅はどんなものなんだろう、と想像したくなります。さすがに蝶にカメラはつけられないですもんね。

 

 

今回蝶になった子はここで冬を過ごし、次の世代が北上し始めるのか、今年は暖かいからすでに北上している途中なのか。よくわかりませんが無事に生きて次の世代に繋がっていけるといいなあと思いました。死にゆく野生の動物を助けることはいいことなのかわかりませんが、今回は恐らく木の剪定で落ちちゃったと思われるのでよしとします。人間の大量生産を目的とした農薬の大量使用、繁殖するための土地が開発され、なくなっていったミルクウィードの減少がモナーク減少の主な原因と言われています。鮭や鮎を放流するようにモナークを助けようとしてる人たちもたくさんいるんですけどね。

通常春に多いモナークの訪れ。春に十分なミルクウィードを供給するため近々また在来種のものを植える予定です。

さて新年今日が仕事始め。

頑張らねば!!!

 

剪定して新しくマルチを加えた庭です。雨も降って気持ちがいい!


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