アプリコットの木
うちの庭にあるアプリコットはなかなかのサイズで、庭の中心になっていました。
今まで庭に気持ちのよい木陰を作ってくれていたよい木でした。数年前から花の付きが悪くなり、幹からは樹液が出てくるようになっていましたし、根本にはこぶ病みたいなものもでき始め。。
今年はもう花は咲かさないのかと思いきや、数年ぶりに大量に花を咲かせ、実をたっぷりつけてくれたので、もしかしたら大丈夫かと期待してたのですが。。
まだまだ元気と思ったのもつかの間、たわわになった実は枝についたままどんどん腐っていってしまいました。
最初は私がちゃんと間引きをしなかったからかなあなんて思っていたのですが、放っておいたら実がそのまま腐ってカビがそこから枝に広がってしまったのです。
夏のガーデニングは私はあまり好きじゃないのです。
なんせ夏は乾期の盛りなのでチリホコリがすんごくて。
もともとアレルギー性鼻炎があり下手すると喘息みたいにゼーゼーしてしまう私はこの時期は荒れ放題になる庭を見てみないふりしてやり過ごしていたのですが。。。
しかしカビにやられて見るからに弱ってきた木を見て、これはヤバイ、とネットサーチ。どうやらこれはBrown Rotというカビの病気らしかったのです。
どうしようと迷っているうちに、どんどん木が葉を落とし始めてしまいました。先っちょの枝からみるみる枯れていきます。
これはまじでヤバイと思って、樹医をネットで探して診断に来てくれるか頼みました。
治せるのか、それとももう無理なのか。
今回来てくれた樹医はしっかりと植物の知識がある人でした。木を見るなりこれはいつ頃からですか、ここに病気のサインが出てますね。と診断を始め、樹皮ももう元気がないですし、これはかなり長い間病気だったと思いますよ。もう助けるとか言う段階ではないので放っておいたらそのまま枯れます。もうこれは助かりませんね。免疫ももう落ちていたのでBrown Rotにもかかったんでしょう。
と診断を下してくれました。そしてどちらかというと庭のオレンジの木の放っとかれ度が気になったようで、虫のダメージがひどいしこれは治療しないとダメですよ。とダメ出しされました。
まあオレンジは置いておいて。。。
(今年はどの木も夏の間になんかすごい成長をして剪定が追い付かなかったのです。去年の秋にやった剪定じゃ足りなかったようで、葉が混みあいすぎて害虫やネズミが来てしまったのです。。。。)
まあそんなわけで
今日アプリコットの木が最期を迎えます
木が大好きな私としては悲しいですがもう仕方ありませんね。昨日は周りを掘り返して今日のために地中にある灌漑のチューブを外に出す作業をしました。
この1週間火事で空気が悪かったのですが昨日は久しぶりに青空が少しだけ見えたのでホコリと公害予防にマスクをしながらやりました。暑かったけど久しぶりにさわる土仕事は楽しい。。
でもアプリコットの木とはお別れです。今までありがとうとお礼を言いました。
樹医さんもこの木は推定25~30歳だと思いますよ。といっていたのでやっぱり寿命なのかもしれませんね。私たちがもうちょっとちゃんとしたケアをしてあげてればもう少し長生きしてたのでしょうが。
この木は病気だったため、今幹と根っこを掘り出したところに新しい木を植えてもすぐに枯れてしまうと言われました。
だからしばらく木を植えないでみようかと思っています。木の代わりに息子が基地をつくれるように小さな見張らし小屋みたいなのをたてようかと旦那と話しています。そんなので遊んでくれる年齢もあと3~4年でしょうから、その後に新しく木を植えようかと話しています。
ちなみにあまりにも最近庭を無視していたので心配だったのですが土は元気そうでした。そういえば土を掘り返す作業なども全然してなかったと反省。土を掘り返して植物などの古い株を取り除いてあげると植物たちが少しキラキラするような気がします。
私はプロじゃないのでわかりませんが、庭の土は固くなくてフワッとしていて、菌や昆虫、腐葉土とまでは言いませんが有機物が含まれている土が出来上がっていました。
最初引っ越してきたときかっちかちの土だったので、まるで林に来て土を掘っているみたいで、子供の頃雑木林でよく遊んだ思い出がよみがえりました。
庭に自然を持ってくるっていう当初の計画は、完璧ではないですが少しずつ進んでるかなと思います。でも健康な土と植物を保つには植物のリズムと一緒に、柔軟に、でも勤勉に庭仕事しないとなあと反省しました。植えたものが育ってほしいように育てるより彼らにリズムにあわせて庭のデザインを変更していく。そんなガーデニングができたらなあと思うのです。
野生っぽい庭の土。
たったまま枯れてきているアプリコットの最期の姿。ごめんよ~。今までありがとう~😿
庭に来てくれてる鳥たちもしばらくは寂しいだろうなあ。。。
この頃は元気だったな