カリフォルニアの庭と黒猫と里子

庭・猫・健康・里子のことなど

山火事と再生

南カリフォルニアでは, ハイキングの季節は冬から春が一番良い時期です。

秋は長い夏のあと乾ききった地面を歩くとものすごい塵, 埃が舞うし, 夏は暑すぎて危険です。それに初夏から夏にかけてはハエがすごい。。Horse flyや, Black fly など特に水沿いは多く, まったくもって不快になります。

なもんで, 夏場はもっぱら海に行く事になります。

中央カリフォルニアまで行けば山は涼しくなりますが(セコイア国立公園やヨセミテ国立公園, マンモスなど)ここらへんは山の方が暑い。

そんなわけでこれから2ー3ヶ月が私にとって近場でハイキングをするのに一番いい季節です。

先週末も山にハイキングにいきました。
2年前の山火事で焼けて, 1年ほど閉じていたトレイルです。

遠くから見ると, 茶色くハゲ山のような色に見えていたのですが, 実際歩いてみるとたっくさんの木達が生き延びており, 乾いて埃だらけだったトレイルには湧水が流れており, 茂っていたところが所々焼けて開かれ, 光や風の通りが良くなっており, 森が美しく再生している様子が見られました。

今年は雨が多いので川には水が流れ(ここ数年殆ど水がなかった)前よりも在来種の植物が生き生きとしていたように思えました。

山火事は自然の剪定プロセスなのかな。火事に適応できない植物は減り, 火事に強い在来種が元気をとりもどす。光や風が通り, 山全体に強いエネルギーが流れている, そんな気がしました。

水の通り道は火の通り道でもあるようで, 川沿いは焼けた木がたくさん。
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高温で焼かれた木は溶けて岩にはりついていました。
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それでもまるで火事があった事を忘れるように高い木達もたくさん残っており
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焼けて折れた木は新しい枝を出して生き延びていて
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在来種の多肉植物が元気に育ち
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春の花が咲き始めていました。
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里子が来てなんと明日で1年になります。

たくさんの感情がありすぎて
感慨深いを超えていて
文章力の乏しい私には上手にまとめることができません。

でも
人間にも治る力が備わっているということを実感したような気がします。

辛い事があっても
人間は治ることができる。
時間はかかるけど。
一生向き合わないといけないのかもしれないけど。

溶けて張り付いた木のように
傷跡は残るけれども。



そんな気分で明日里子が来て1年記念日を迎えます。


明日お祝いしようね, といったら, あれ, 僕明日1歳大きくなるの? クラスで一番年上になっちゃうなあ(得意気)。と誕生日とかんちがい。笑
里子よ。明日誕生日だろうがなかろうが, あんたはすでにクラスで一番年上だぞ!

ま, 時間の感覚も理解もまだまだこれからですね。

自然のハイキングを楽しいと思うようになってくれてありがたい。毎日山に来たい! と言ってくれて嬉しい限りです。

雨が多い今年の冬。
砂漠はワイルドフラワーの当たり年かもという情報を聞いたので, 春は砂漠にキャンプに行かなくては!!


さて, 書いて少しすっきり。
また明日も大切にがんばりまっしょい。