カリフォルニアの庭と黒猫と里子

庭・猫・健康・里子のことなど

私の黒猫 出会いから今まで

ブログのタイトル猫が入ってるのにあんまり話題にしてもらってない私の愛猫クロマメタ氏。

 

なので今日はマメタ氏がメインで!

 

マメタは私がまだまだ20代の頃、2004年に出会いました。

大学院に通い始めてすぐの頃でした。今からちょうど14年ほど前。

 

私の通った学校のPTのカリキュラムは8週間にわたる解剖学から始まりました。

新しい勉強ができる喜びと、落第したらいかんという気負いが入り混じった時期でした。 検体にありがたく思いながらも、人間の体を解剖するという作業にうへぇ〜となりながら頑張っていた毎日でした。四週間ほどたった頃にはかなり慣れてきて、毎日ホルマリンくさくなり、ノートもカバンにもホルマリンの匂いが染み付き、白衣にちょっと組織がつこうがなんだろうが、平気でラボでお菓子を食べれるようになったある日、建物を出たところでミャーミャー声が聞こえたのです。

 

茂みを見てみた所ちっこい子猫が2匹いるではありませんか。ありゃ〜と思ったものの、講義が始まるところだったので気にはなりながらも建物の中に入りました。三時間の講義が終わって外に出たところ、まだいるではありませんか。

 

ちっこい2匹は誰かがあげたらしい豆ブリトーを食べていました。1匹はグレイのきじ猫。もう1匹は胸のところが白い黒猫(アメリカではタキシードと言われます。)

 

私たちの大学がある所は砂漠気候なので、とにかく暑い!二匹いたうちのきじ猫の方はかなり衰弱している様子でした。他にこの子猫達に気づいた人が、「僕はこの子を引き取るよ。もう1匹の方は元気だし、この子のご飯を食べちゃうんだ。黒い方は意地悪だよ。」ときじ猫ちゃんを引き取っていきました。意地悪扱いされたマメタは1人茂みの中に残されたのでした。

 

私は2匹を見たときから黒いこの子に惹かれていたので、じゃあ私がこの子をとりあえず保護しようと決めました。その頃から超怖がりのマメタ。捕獲はちょっと大変でしたが、やはり衰弱気味だったので捕まえることが出来ました。

 

その頃ルームメートだった友達は動物好きではなかったので、ヤダヤダ言われたのですが、無視しました(笑)ちなみに昔からの親友なので許してくれましたけど。

 

家へ連れて帰り、とりあえず水を飲ませ、ノミを退治するためにお風呂へ。ダンボールにタオルと一緒に入れたあとマメタはすぐに寝てしまいました。

なんせ14年も前なので詳しいことは覚えてませんがそんな感じだったと思います。

 

里親を探したのですが、西洋には黒猫を嫌がる人が多いらしくて、里親は見つからず、(ルームメイトには、里親探す大した努力もしてなかっただろが!と怒られましたが)その頃には情がうつっており、そのまま飼ってしまいました。当時失恋したばっかりでさみしかった私。元から動物好きなので余計に飼いたくなってしまったのかも知れません。

 

マメタの名前は、豆ブリトーを食べていたことと、拾った時はちっこくて黒豆みたいだったことから来ています。

 

拾って2か月くらい経ったころの子猫のマメタ。  きゃわいい。。。。 

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マメタはその後スクスク成長し、まったくマメタという名前は似合わない、8-9キロ、体長頭から尻尾までは80cmのデカ猫になりました。

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ソファを占領する1歳頃のマメタ。(このころは筋肉も隆々で毛並みもつやつや!青年ってかんじです。)

 

その後社会人になって1年ほどで母が倒れて日本に帰ることになり、知らない人に預けるのが嫌で、カナダに住んでる姉の所まで飛行機で連れていきました。カナダにいる間、マメは私の姪っ子の誕生を経験し、犬ともほかの猫とも生活しました。寒い冬を過ごし、長いドライブの引越しもしました。

 

私は2年後アメリカに戻ってきて旦那と結婚することになりましたが、まだまだ賃貸で猫を飼える環境にはありませんでした。

でも晩年の世話はやっぱり私がしてあげたくいということで、庭のある家に引っ越してきてからマメタを引き取りに行きました。計5年間も離れて暮らしましたがマメタは私を忘れることは無かったようです。

 

飛行機の移動はかわいそうでしたが、マメタは頑張ってくれました。

マメタにとって私はやっぱりおかあちゃんなので、マメタは私とはよく会話してくれるし、気持ちもわかってくれるし、外に出ていても、おいでーと言えばニャンニャンいいながら帰ってきてくれます。

 

夜中に足がつって痛がっていたら、すぐに寄ってきて心配そうにゴンゴン頭突きをしてきます。

悲しくて泣いていたりすると、そばで丸くなって寝てくれます。

私がピアノを弾いていると、そばで寄り添ってゴロゴロ言いながら聴いてくれます。

 

私にとっては、父が亡くなってまだ精神的に辛かった時期に大学院に通った3年間、国家試験の勉強中、失恋や、初めての職場や一人暮らし、母が倒れて大変だった時期など、とても濃かった20代を一緒に過ごしてくれた大切な存在です。

 

こんなに気持ちが通じ合える猫にはなかなか逢えないのではないかと思います。私にとっては世界一のネコです。

 

大切なマメタ。もう14歳だし、若い頃のようなエネルギーはないし、体もだいぶ鈍くなってきているけど、どうか長く一緒にいられますように、幸せな晩年を送れますように。。。(人´_`)♡

 

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