カリフォルニアの庭と黒猫と里子

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里子が来て3ヶ月 泥試合でいい

里子が来て3ヶ月が経ちました。

私たちの生活はなんと変わったことでしょうか。すべてが里子を中心にして回り始めました。


まずは忙しくなったということ。これはお子さんがいる家庭は皆さん忙しいのだと思いますが、里親になると、ソーシャルワーカーやカウンセラーとのミーティングやセッションが増えまくります。里子関連で週に4-5回は1時間から2時間の予定が入ります。

これに家族との面会が入ったら本っと忙しいことになります。


周りの人達の助けを得て、なんとかやっている私たち。里子の成長は凄いし、最初の2ヶ月と比べたら天と地の差なのですが、大変な時もまだまだたくさんあります。そして何より、昨日まですごい調子良かったのに何で!?と言うくらい逆戻りした時に自分たちの対応を戻すのが大変です。


後はまだ殴られると反射的に怒ってしまう自分がいます。彼は怒られるとトラウマが出てきて、過去をリプレイしてしまうのです。だから実の親がやらなかったこと、つまり怒らないで冷静でいることが大切だそうです。だけどこれが難しい。


考えたらラッキーなことに、私は誰からも暴力を受けたことがありません。小さい頃姉にビンタされたとかはありましたけど、あれは暴力っちゅーほどのものではないですもんね。(笑)

115cm25キロの里子。年齢の平均よりはるかにがっしりした体型です。思いっきり殴られたら怪我はしませんけど、普通に痛いです。
前のように爪をたてて引っ掻いたり髪の毛を引っ張ったりということは減ったのですが、パンチはまだまだしてきます。暴力に免疫のない私は殴られると心臓バクバクしてしまいますし、正直怖いと思ってしまうのです。

小さい子に殴られて何を怖がってるのか。セラピストには、あなたが里子ちゃんを抑えられると里子に示すことが大事ですよ。と言われました。こういう症状の里子は自分をコントロールして欲しいと心の底では思っている。何されてもお母さんは大丈夫よ。と。あなたのことは受け止めるわよ。とどーーんと構えることが大事と言われました。



言ってることはわかる。分かるんですが、むずしかしいんですけど!!!!!

という気持ちです。


最近知り合った日本の方で私よりも前からアメリカで里子を受け入れてらっしゃる方がいます。その方はほんとに優しくて暖かい方で、私よりも年齢の高い、難しい里子を受け入れた経験のある方です。

その方が泥試合でいいのよ。と言ってくださいました。その言葉にほんとに救われました。


私はこの里子を受け入れるプロセスが何か綺麗なものだと、綺麗なものにしなくてはいけないと勘違いしていたのだ、と気づいたのです。セラピストに言われるように完璧に対応しなくてはいけない。ソーシャルワーカーに言われたようにすべてに対応しないといけない。そんな優等生的な考えが自分を苦しめていたのだと気づきました。


汚くて、不器用で、何やってるのかわかってない。それでもいい。それでも何とか続けて家族になっていく。それがたとえ一時的な家族だとしても。


里親が里子のことを思って努力して、泣いて、笑って、真剣に里子と向き合って、諦めなかったということが、プラスの事実になれればいいなと。そう思えるようになりました。諦めることだけはしちゃいかん。受け入れたからにはできる限りやるしかない。泥試合でいい。泥団子でいい。イメージとして田んぼで相撲をしているイメージがわいてきて、これならやれるなっと思ったのです。怒っしまう時もある。こんのやろーーー!っておもってしまうときもある。
でも泥だらけになって相撲とったろうじゃないか!と思ったらスーッと気が楽になったのでした。


愛されていて幸せな子供の目はキラキラしてますよね。私たちの里子の目はキラキラしてません。

目はいつもどこか遠くを見ていて、現実を見たくないかのような目をしています。私の目を見ることはまだ苦手です。笑顔は増えてきましたが、私の笑顔に対して反応して笑うことはまだ1度しかありません。

この笑顔がそのうち心から心配のない笑顔になって欲しい。そしてその笑顔が毎日何回も見られるようになって欲しい。そしてそう願っていられるあいだはまだこの子の里親でいられる。そう自分を信じることもとても大切なのですね。


とっても濃い3ヶ月でした。これからどんなことが待っているのか。とりあえず里子の成長は楽しみですね!大変だけど頑張ります!😂😂

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特に写真ないので伸びまくったパクチーの花に来ているミツバチ。普通は足についているミツは黄色いことが多いのですが、パクチーの白い花から集められているミツが紫!面白くて写真に撮りました。

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てんとう虫も増えまくりです。

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里子にコンポスト作りを植物のための魔法の薬、といって手伝ってもらいました。枯葉を細かくしたり、ぐるぐるかき混ぜて、楽しい作業でした。