カリフォルニアの庭と黒猫と里子

庭・猫・健康・里子のことなど

里子の話 進展

今日もまた暖かい南カリフォルニアです。

 

4日間雨が降るという予報はもちろんはずれまして、雨が降ったのは一度だけ。。。しかも10分くらいだけでした。

 

それでもうれしかったわけですが、

たりないのよ~~~~。

 

ほんとに去年の雨が恋しいったらないです。

 

さて、ついに私たちにも里子が来ることになりそうです。

 

しかしそのためにはあと10時間くらいのオンラインのクラスを取らなくてはいけません。今週は働いている上に家ではクラスを取るという大忙しな毎日を送りました。今のところ半分以上終わってほっとしています。

 

なぜまだクラスをとるのかというと、どうやら私たちのところに来る子、けっこうシビアな環境からくるらしい。。。

 

ほんとアメリカ、海外まで養子になんて行かなくても、過酷な環境で生まれ育ってる子供は隣町にも隣の隣の町にも、どこの州にもいます。(私の町は比較的安全で、貧困層もゲトーも少ない。

 

ここでは何歳の子とかなどの情報は載せないでおきますね。

 

 

せっかくなので自分の頭の整理のためにも、ここ数日の勉強で学んだことをちょっと書下ろし。

 

フォスターシステムに保護されるという子供たちは、常に危険を感じながら生活をしています。食べ物がない、着る服がない、寝る場所がない、脅される、殴られる、そんな思いをしながら生きています。どんなにひどい親のもとに生まれてきたとしても、どんなにひどいことされていても、危険だとわかっていても、子供はその親に頼るしかない。そういう環境しかしりません。

 

その環境で彼らの脳は発達していき、それにともなって体も発達していきます。大げさに聞こえるかもしれませんが、この子達はいつも生きるか死ぬかの選択を迫られているくらい、必死に生きながら、そんな神経回路を育てていってしまいます。

 

そうして生きていると、サバイバルモードに使う部分の脳が活性化されてしまうのです。小さな子供にとってのサバイバルモードとは、泣き叫んで暴れて助けてもらうこと。それしか知りませんからね。だから泣き叫ぶ、ぶつ、たたく、などの行動を起こすことが多くなる。

 

虐待のケースの場合、親は泣き叫ぶ子供をさらにたたきます。そして子供はサバイバルモードに入っているから、それをさらにうわまろうとさらに泣き叫ぶ。。。。その繰り返し。。。悲しいことですね。

 

そして、泣き叫んでるときはもう脳内のサバイバルモードのホルモンがでまくってますから、何言っても無駄。落ち着いて、ゆっくりゆりかごのように揺れてあげることくらいしかしないほうがよいそうです。言葉は無駄だと。

 

サバイバルモードの出し方も、子供によって、そして年齢やそれぞれの発達程度によって違くなってきます。小さな子でしたら泣き叫ぶしかないでしょう。でも大きくなってくるといろいろな形で出てくるようになるそうです。

 

今ビデオで見てる講習のインストラクターがとてもいいことを言っていました。

「子供の”悪い行動”の本当の意味を理解してあげて、なぜそうしたかをまず認めてあげることが大事。」

ーーーこれすばらしいなと思ったのですーー。

一つ例を。

彼女の里子の一人がものすごい嘘つきだったそうです。学校でも問題になり先生に呼びだされました。クラスの子たちとも問題になってしまったそうです。

いろんな家庭に何回も里子に出されて、人を信用することができないこの子。

そこで彼女は彼に、「上手なウソをよくあんなにたくさんつけたね!」とほめたそうです。「よく頑張ったね。」って。

そしたらその子、その日からウソをつかなくなったそうです。

 

この子のウソをつく行動というのは、生きるためのサバイバルだったわけです。

なんでウソをついてたなんかきっとわかってなかったでしょう。でも何かしないといけなかった。安全じゃないとこにしかいたことがなかったから。だからこの里親は、よく頑張ってきたね。もうここではウソは必要ないんだよ、と褒めることによって教えてあげたわけです。

 

なんとなく意味わかるでしょうか。

子供がするいわゆる問題行動には、サバイバルモードが原因になっていることがある、っていうことですね。(もちろん全部がそのケースではないですよ!)

 

私たちのところにくる子もおそらく戦闘モードに入ってる子でしょうし、その生活が一気に変わったら、どうすればいいかわからなくなるでしょうね。

 

いきなり安全で清潔で、食べ物も、新しい服も、寝るとこもあって、おもちゃも本もあって、怒らない大人のいる環境にくるわけですからそりゃほんとに混乱するだろうなと思います。

 

旦那と、まず私たちと私たちの家が安全であることを知ってもらうことが最初だねとはなしました。(猫も安全よ〜)ここは大丈夫だから。戦うことは必要ないんだよ。と。”居て”いいんだよ。と。あなたという子供でいていいんだよ。と。まあ脳の分泌のリハビリが時間かかりますから、すぐにというわけにもいかないでしょう。怒って暴れることもあるかもしれません。こればっかりは会ってみないとわかりませんね!

 

ゆっくりゆっくり、少しずつ受け入れてあげることができたらいいなと思います。

たくさん悩むだろうな!期待と不安と緊張で、仕事が手につきません!!そして子供と新しい経験をさせてもらえることがとても楽しみです!

 

心を落ち着けて、庭の植物たちに力を分けてもらいながら、旦那と里子第一弾迎え入れたいと思います。

f:id:Kuromameta:20180217072239j:plain

この花は多肉の花。最近また咲き始めました。ハチドリがこの花が大好きでよくきます。