カリフォルニアの庭と黒猫と里子

庭・猫・健康・里子のことなど

ハチドリ サンタアナ風 水と環境の話

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前に、ハチドリがまた巣を作ってるところを発見したと書きましたが、昨日の朝は卵を温めているところをこっそり撮ることが出来ました。

去年に巣を作っていたお母さんとは違う気がします。色がもっと黒っぽいかなあ。


しかし今日はまたサンタアナ風が吹き荒れています。

グアバの木がしなりまくりです。折れちゃわないか心配。


野菜の芽もダメになっちゃわないか心配。


ハチドリママ、大丈夫かな。といろいろ心配です。


今年は家が揺れるほど強いこの風が何回も来てます。髪の毛は乾燥しまくり、静電気で逆だってます。マメタ氏を撫でても静電気でパチパチします。暗闇で服を脱ぐと静電気の光が見える〜〜。また火事が起こったりしないといいのですが。
でも山が完全に燃えちゃってるので、もう燃えるものがないかも。。。


雨が降ってほしいよう。。
なんと二月いっぱいも雨が降らない予報です。火事のあとこんなに雨が降らないなら砂漠化してしまうところが出てくるんじゃないかと、心配しています。


南カリフォルニアってほかの州や北カリフォルニアの水を引っ張ってきて使ってるんですよね。California aquaductという水路を使って。もちろんローカルの井戸水なども使いますが、こんなにたくさんの人たちを支える水は本来この地域には無いのです。


地域の川もダムにしちゃってるので本来水があるところに水がなく、生態系に影響をおよぼしてるそうです。そのうちしっかりとリサーチして水事情のこと書きたいと思います。



人間はなんて罪深いのでしょうね。南カリフォルニアに住んで水を使ってることに罪悪感を感じてしまう私です。半端ない豪邸に住んでる人たちが沢山いますが、この地で広大な敷地に緑の芝を敷いて、他の地域から持ってきた水を、ただ芝を緑に保つために使ってることは誇れることではないと思います。この乾燥地帯では芝を緑に保つには、かなりの量の水やりが必要なのです。



旦那が子供の頃は近くの水路には、少ないながらも水が常に流れており、ザリガニやカエルなんかもいたそう。今はそんな生命は見つかりません。雨が降った時に濁流になって流れるだけです。



人間も地球の一部なのに、どうしてどこもかしこもこうなってしまったんでしょうね。


一人の人間として出来ることはなんなのでしょうかね。とりあえず、庭は水が少なくても楽しめる庭にしたくらい。海いったらゴミを拾う、とか、リサイクルに出せるものはリサイクルにする、化学物質の少ない洗剤やシャンプーを使う、とか私も最低限のことしかやっていません。でもみんなで庭を環境に優しい庭にしたら、植物も動物も昆虫も戻ってくるのになあ。みんなで変えていくことが出来たらいいなあ。。



昨日は山の方に行って少し歩いてきました。こないだの大規模な火事の前はよくハイキングに行ったところが、みんな丸ハゲです。トレイルを直すまで入れないのでしょうか、立ち入り禁止でした。火事の爪痕はひどく、このまま雨が降らないのが続くとほんとに心配です。


いつもの場所にはいけなかったので、川のあるところに歩きに行きました。ここの川はここら辺では一番大きいので、多少の水は流れているようです。水の音を探して歩きました。少し道路から離れるだけで、どんどん静かになって行きます。


馬と犬も入れるトレイルなので、たまに馬のいななきが聞こえます。川辺で岩の上に座ると、風の音、水の音、鳥の声、馬のいななきが聞こえます。そばを蜂が飛んでいきます。地球の一部であることを感じます。


私はハイキングが何よりも好きで、登山なども頂上を目指すのが好き、というよりも、石を触ったり、匂いを嗅いだり、植物を見たり、動物を見たり、自然の一部に溶け込むような感じになることが好きです。



昨日歩きに行ったところの写真です。

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後ろの山が全部焼けてはげ山になっているのがわかるでしょうか。


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たまに馬で散歩してる人たちを見ます。

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カリフォルニア在来種の植物が残っているのを見ると安心します。100年前はこんな感じの低木がどこもかしこも広がっていたことでしょう。

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カリフォルニア在来種のオークの木です。

オークの木はほんとに素敵です。葉が小さいので、強い日差しをキラキラ小粒にして木の下に届けてくれます。これはコースタルオークの木。

この木たちも数が減っているので、この木をたとえ自分のうちの敷地内であっても切ることは禁じられています。


前に読んだカリフォルニアの在来種の本では、オークが減った理由は、ヨーロッパ移民が連れてきた家畜なんだと書いてありました。

家畜の糞に入っていたヨーロッパの植物。これが大繁殖して、カリフォルニアの在来の植物より強くなってしまった。オークの木はもともとこの地の植物が作る微生物が分解する栄養素が必要なのだが、外来種のマスタードなどの植物ではこの微生物が育たなく、オークがどんどん弱っていっている、との事が書いてありました。


人間の大移動。大航海時代以降、加速し続ける人間の移動。これと共に動物植物も移動、変化し続ける。環境の変化に強い種類はのこり、弱い種類は絶滅していく。自然の摂理かもしれないのですが、やはりこのままではいけないと思ってしまいます。



とは言ってもどーすりゃいいかなんて、なんの検討もつきません。でも、日本人の昔からの里山暮らしなどは、自然と一緒に生きるための知恵がたくさん詰まっているように思います。アメリカだったらネイティブアメリカンたちは自然と共に生きていましたから、きっと知恵も沢山あったでしょう。たくさんの知恵が失われてしまったのは本当にもったいないこと。そしてそんな生き方を選ぶことは今の人間社会の流れからしたらド反対ですよね。

でも日本の田舎にはそれがある。暮らしと自然の恵みを大切にしている人たちに出会ったり、お話を聞いたりすると、とてもうれしくなります。


でも今ここで、私が何が出来るのかっていると、よく分からない。

だからやっぱりThink Global, Act local。世界を広く見て考える、でも自分のまわりで行動する!これしかないかなあという結論にいつも戻ってきます。自分のいる場所で出来ることをする。


私たちにとって、環境に優しい庭を作ったのはそのための1歩でもあります。


ま、そんな訳で、ごちゃごちゃ書きましたけども


現実逃避はやめて、明日の仕事の準備しマース。