カリフォルニアの庭と黒猫と

庭・猫・健康のことなど

不妊症 里親登録 子供を持つ、持たないという選択 その3

色々なことを考えて里親になることを希望した私たち。

 

ここからはフォスターペアレンツと言いますね。

フォスターペアレンツになるには、まず自分の住んでる郡に直接問い合わせる方法と、フォスターペアレンツになるプロセスを助けてくれるエージェンシーに問い合わせる方法があります。

 

色々なことがわからない私たちはたまたまフォスターシステムの エージェンシーで働いてる人が友人のつてでいたので、紹介してもらい、プロセスをスタートしました。

 

フォスターシステムのエージェンシーにはクリスチャンしか受け入れない団体が結構多くあり、私たちは教会に行ったりしないので、宗教に関係なくソーシャルワーカーで構成されてる団体を選びました。

 

最初は私だけで面接をしました。

次は夫婦で面接。

 

その次は週2日、夕方6時から9時まで3時間の講習を3週間。(その頃は朝9時から夜7時までの仕事をしていたので、なかなか大変でした!)

 

クラスを取り終わったあと、システムを理解した上でそれでもフォスターペアレンツになりたいと決めたら、警察署へ行って指紋採取。  過去の経歴をくまなく調べられ、過去の運転履歴なども詳しく見られて、違反があった場合などは理由を聞かれます。

 

(私は若い頃にスピード違反が1回、1時停止無視が2回、事故が2回と、クリーンとは言えない運転履歴でしたが、全部五年以上前の話だったのでセーフでした。(笑))

 

 

医者の健康診断も受け、就労証明書の提出、過去2年の確定申告書のコピー、私は外国人なので永住権証明証、 家庭の見取図、などなど色々な書類を提出します。

 

 

そして次に家庭訪問です。

 

 

家庭訪問は3回あり、1回目は夫婦のうち1人の面談。2時間かけて本人の過去、家族関係、子供時代の話、夫婦の関係などを話します。

 

 

2回目はもう1人の面談。また二時間かけて、同じ内容の話をします。

 

 

 

3回目は2人で面談。さらに2時間かけて私たちの話をします。どうやって問題に対して向き合っていくかなど、お互いの考えを話して、これから先フォスターキッズと向かい合い、問題が起きた時の対応の仕方などを確認します。

 

 

そして家庭訪問が終わった後、ソーシャルワーカーがHome Studyというものを書き上げます。 

 

この書類がフォスターの子供を担当しているソーシャルワーカーに読まれるもので、それぞれの子供にあった家庭を斡旋するさいに使われることになります。

 

 

上記すべてのことが終わって、最後にもう一度家庭訪問です。この時点までに家に小さな子が来ても大丈夫なように家を準備することを求められます。

 

掃除や洗濯の漂白剤や強めの液体、刃物、薬などは手の届かない場所に保管すること。

 

医師に処方される薬などは鍵付きの入れ物に入れること。

 

コンセントにはコンセントカバーがついていること。

 

消火器や一酸化探知機、煙探知機などがちゃんと働いている状態で設置されていること。

 

クリブ、カーシートなど基本的なものは揃っていること、子供部屋がしっかりと設置され、ベッドがあることなどを確認されます。

 

 

 

そしてやっと登録されます。

 

 

さて、登録する際に、どのような子供だったら受け入れるか、という希望を出します。年齢、性別、人種をこちらから指定します。何を言っても偏見の目で見られることはなく、夫婦でよく話して決めるように言われます。

 

私たちは子供を育てた経験が無いので、就学前の子供、0-6歳、二人までの兄弟姉妹なら両方受け入れる、性別はなんでも良く、人種もなんでもよい、軽度の発達障害までは受け入れる、ということにしました。

 

でももし子供が白人と有色人種のハーフであれば、私たちには育てやすいのではないか、ということは伝えました。

 

 

アメリカでは養子や里子を引き取る場合、最初から真実を教えていくことをすすめられています。生みの親と育ての親が別にいるということを最初から教えます。また生みの親とは面会が定められているので、そこで混乱を避けるためにも、生みの親、育ての親という認識はとても重要になるようです。

 

またやはり人種や文化はなるべく同じにした方が、子供が大きくなった時に精神的に安定しやすいそうです。私はアメリカは人種差別にたいしてすごく厳しいので、同じ人種がいい、とか言ったらダメなのかと思っていたのですが、全く逆でした。

 

 

しかし、日本人の血が入ったフォスターキッズはまずといっていいほどいません。良いことですが。。私たちの住んでるこのエリアではフォスターキッズの60%くらいがヒスパニック、25%くらいが黒人、10%くらいが白人、アジア人は2%だけで、あとは色々らしい。。

 

ですので、白人とアジア人のカップルである私たちにはミックスの子がいいのかなあと思いました。半分白人半分有色人種。そしたら子供は人種の混ざった両親に育てられたということだけでも、自分のアイデンティティを確立しやすいかなあと思った次第です。

 

 

もちろん私には葛藤があります。日本という全く違う文化で育った私にはアメリカ人の元に生まれて、アメリカで育つ子達にどうやって生きていくかを教えることなんてできるのだろうかといつも思ってしまいます。自分の子供なら、あなたは半分日本人だから、と日本の文化をある意味自然に取り込んでいくことも出来るでしょう。

 

食べ物も違う、お風呂に入る習慣も違う、日本は尊厳を大事にするけど、アメリカは子供に戦うことを教えるし、ヒーローイズムもすごい。フォスターキッズに、あんたはホントの親じゃないしアメリカ人でもないじゃないか!っていつか言われるのかなあ。。とか考えます。

 

 

でもクラスでも言われましたが、一番大事なのは彼らを心から条件無しに愛すること。そして彼らの自分探しの旅を支えてあげること。彼らを〝自分の所有〟にするのではなく、彼らに寄り添って、彼らの人生のスタートを支えてあげること。

 

だから私は私でアメリカに住む日本人として自然に生活して、興味を持つことを教えてあげ、伸ばしてあげる。というスタンスでいればいいのかなあ。。なんて思ってはいるのですが。

 

 

悩むことはたくさんあるんだろうなあと思います。でもうちに来ることになる子達がこれからの人生、自分を大事にしていけるように。  この複雑な世界で最初から厳しいスタートを送らされている彼らが自分の道を見つけられるように。  フォスターペアレンツの役目は彼らの旅を見守ることだということを忘れずに。  自分の小さなエゴや自尊心にとらわれないでいけたらなあと、考えています。

 

 

あと、子供がフォスター家族に入った後、元の両親が親権を放棄するか失った場合、最短6ヶ月で養子の手続きが始まります。元の両親が考えを変えることはよくあるので、長い場合だと養子に至るまで2年くらいかかる場合もあるそうです。

 

 

フォスターシステムは子供のためであるべきなので、子供にとって最適な道を時間をかけて選ぶのでしょうが、ほんと、簡単な事じゃないですよねえ。

 

 

 

 

まだ子供が来てないのですが、(電話は何回か来たけど、地域の間違いだったりしてダメだった。。) 人によっては1週間でフォスターキッズが来る人たちもいれば1-2年かかる人もいる、という話なので、もうしばらく辛抱します。

 

 

子供がいなくて寂しい時は猫で我慢!(笑)こやつも私の大事な息子です。

 

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寝言を言ったりスピースピーと寝息を立てるマメタ氏。一緒に丸まって遅くまで寝る週末の朝は至福の時(*´˘`*)♡

 

 

 では長くなってしまいましたがこれにてシリーズ終了。もし里親システムに興味があったらコメントしてください。